再生可能エネルギーのみを供給するシェーナウ電力会社は4月30日、菅直人元首相に「脱原発勇敢賞」を授与した。フランクフルト市と地元教会の協力のもと、由緒あるフランクフルト市庁舎レーマーの皇帝の間で授賞式が行われ、トリッティン元環境大臣など300人以上が列席した。同賞はドイツのこの分野では政治的に最高レベルの賞で、日本で脱原発を求める菅元首相の勇気をたたえた。菅元首相は「いったん原発事故が発生すると戦争に匹敵する被害を及ぼす。原発をなくすことが日本にとっても世界にとっても必要」と演説し、喝采を浴びた。ドイツは福島原発事故をきっかけに2022年までの脱原発を決めており、菅元首相の当時の対応や、事故により原発反対に転換したことを高く評価している。
1 Nov. 2024 1229号
ベルリンの壁崩壊35年
壁崩壊後のドイツで
見えない壁を見るために