連邦政府が導入を計画している、罰則としての運転免許停止(免停)の導入に対し、各界から反対意見が噴出している。罰則として免停を適用する案は、すでに3年前の連立協定で与党間で合意されており、法制化に向けてマース法相(SPD)が法案づくりを進めていた。これまで、免停という罰則は交通法違反にのみ適用されていたが、離婚後に父親が子供の扶養料を支払わないケースや脱税、さらにはネット上でのヘイトスピーチ、傷害罪や窃盗などにも適用範囲を広げることが検討されている。ドイツ裁判官連盟は、「免停が、犯罪行為との関連性なく適用されるのはおかしい」として、免停は「日曜日のサッカー禁止」や「映画館への立ち入り禁止」を罰則化するようなものだと指摘している。
15 Nov. 2024 1230号
寒い季節を温かく彩る
ドイツのクリスマス飾り