デメジエール内務大臣は4月24日、2016年の犯罪統計を発表した。犯罪の総数は2015年の633万から637万と増加。顕著なのは政治犯罪で、約4万1500件と前年比6.6%増。政治犯罪は2015年にも19.2%の増加を記録しており、統計開始以来最多の件数に達した。大部分は極右勢力によるものだというが、一方で外国人による政治犯罪も増加している。これを受けて内務大臣は、ドイツ全土で増加している「無礼さ、暴力、憎悪」を批判した。凶悪犯罪も増加し、殺人は14.3%、性的暴行は12.8%の増加。移民による犯罪は約17万4000件で、52.7%の増加。秋の連邦議会選挙にも影響を与えることになりそうだ。一方で窃盗罪は減少が見られ、万引きは4.1%減。侵入窃盗は過去数年にわたり増加傾向にあったが、2016年は前年比9.5%の減少が見られた。
15 Nov. 2024 1230号
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