薬の箱に付属されている医薬品添付文書。法的に義務付けられているが、専門用語が多く、患者に読まれていないことが問題になっている。ドイツのザールランド大学の臨床薬学教授らが進めている患者にやさしい添付文書の研究によると、患者に直接説明すること、次に文章を単純化し、知らない単語を使用せず説明すること。従来のテキストに加え、要約した文章を付けると理解しやすいという結果も出ている。EUでは患者に有益な方法として、印刷された情報を補足する形で電子媒体を活用していくシステムに期待がかかっている。少々欠点はあるものの、現在は薬の説明書を入手できる「Beipackzettel.de」、薬パックに記載されているバーコードを読み取り、薬についての情報を得られるアプリ「Apotheke vor Ort」などがある。
15 Nov. 2024 1230号
寒い季節を温かく彩る
ドイツのクリスマス飾り