屋根やファサードの塗り替えの予約をすると、数カ月も待たされることが多いドイツ。実は注文を受ける工房側でも、需要が十分にあるので新しい従業員を雇いたいと思っているが、募集をかけても資格保持者が少ないという。このため、手工業会議所は長い間職業訓練キャンペーンを実施してきた。その成果が実り、今年の9月には職業訓練を行なう人が前年比で2.9%上がったという。しかし、問題なのは職業訓練が終わった後の就職先である。職人は給料が高い工場に就職する傾向があるため、小さな工房の人手不足は解消できていないのが現状だ。工房でも以前よりは高い給料を支払われているというが、工場などの企業の給料には追いつくことはできない。職人不足の解決は職業訓練以外にも対策を練る必要がありそうだ。
15 Nov. 2024 1230号
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