ベルリンは国際的に人気の高いアートの街というイメージがあるが、戦略開発研究所(IFSE)の調査によるとベルリンのアーティストのうち、10人に1人だけが作品の利益で生活できることが分かった。家賃が上がり、アトリエを借りる余裕がないという問題もあり、年金生活になった場合を予測すると、平均して月357ユーロしか得られないという結果になった。また女性アーティストは男性アーティストと比べていまだ不利な立場にあり、例えば平均収入を比べると男性は年間約1万1662ユーロに対し女性は約8390ユーロで、男女で平均収入に開きがある事実も浮き彫りに。またセクシャルハラスメントを告白する「#MeToo」率は芸術界では高く、これまでに「暴力的な内容」を含むセクハラを経験した人は31%に上るという。
15 Nov. 2024 1230号
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