教育相の博士論文に盗用疑惑
大学の専門鑑定人が調査
シャヴァン教育相(キリスト教民主同盟=CDU)が過去に提出した博士論文に対し、盗用疑惑を指摘する声が高まっている。10日付のヴェルト紙が伝えた。
問題となっているのは、同相が1980年にデュッセルドルフ大学に提出した博士号取得論文。インターネット上で「ロベルト・シュミット」を名乗る匿名の人物が、論文全体の351ページ中、92ページに及ぶ盗用を指摘した。また、同大学の専門鑑定人であるロアバッハー教授も、論文の60ページ分について問題があるとの調査報告を発表。さらに、論文内では一次文献ではなく、二次文献が頻繁に引用されていることについても指摘している。