ドイツに住み始めて嬉しく思ったことの1つが、どんなに大きな町であっても近くに緑豊かな公園や自然を感じられる散歩道があることでした。お陰で、日本にいた時よりも頻繁に散歩へ出かけるようになった私です。
さて、キールにもキール湾沿いをはじめ、ステキな散歩道がたくさんあります。中でも特に家族連れに人気の散歩コースが、キール南部のシュヴェンティーネンタール(Schwentinental)にあるシュヴェンティーネ公園(Schwentinepark)です。40ヘクタールの敷地にはポニーをはじめ、羊や山羊、鹿、ロバ、豚、猪、牛、孔雀など20種類もの動物たちが住んでいます。この入場無料の小さな動物公園では、野菜くずや古くなったパンなどを動物たちに与えることもでき、小さな子どもたちが恐る恐るエサをあげながらも動物たちとのふれあいを楽しんでいる姿をよく見かけます。先日、ここによく来ていると思われる10歳くらいの女の子が大きなアルパカに向かって、「この間、私につばを吐いたから今日はエサをあげない!」と怒っていたのには、微笑ましいものがありました。
ヤギにエサをあげている女の子
また、柵越しに眺めるだけでなく、柵の中に入って羊や山羊たちと実際にふれあえるコーナーも子どもたちに人気です。特に春・秋には動物の赤ちゃんがたくさん生まれるので、小さなうり坊や子羊たちのかわいい姿を見に頻繁に訪れたくなります。
うり坊の愛らしいこと!
動物公園でのひとときを楽しんだ後、子どもたちは公園内にある遊び場で思う存分、滑り台やブランコなどを楽しむことができます。また、公園はローゼン湖(Rosensee)に接しているので、そのまま湖の美しい景色を眺めながら散策を楽しむのも良いでしょう。夏には動物公園に隣接した大規模な屋外プール(5~9月初めまで開場)で水泳を楽しんだり、ローゼン湖でボートを漕いだりするのもオススメです。
ローゼン湖の美しい眺め
福岡出身。2005年に渡独。夫と娘との3人家族。キール・フィルハーモニー合唱団所属の音楽好き。最近凝っているのは家庭菜園。