ジャパンダイジェスト

高山植物エキス入り!スパイク社の自然派石けん

新型コロナウイルス対策で、皆さん手洗いうがいを念入りにされていることと思います。 私たちは知らない間に1日に400〜800回も自らの顔を手で触っているそうで、それによってウイルスは目や鼻、口などから体の中に入り込むとか。日頃の手洗いの重要さに気付かされますね。

今回のレポートでご紹介するのは、シュトゥットガルト近郊のラインフェルデンに拠点を構える、自然派石けんメーカーの「スパイク(SPEICK)」。1928年に創業されたスパイク社は、家族経営の小さな企業ではありますが、ドイツ生粋の石けんメーカーとしてとても有名です。ドイツにお住まいの方は、赤と緑の斬新なパッケージをどこかで見かけたことがあるのではないでしょうか。

バラエティー豊かな石けんバラエティー豊かな石けん

同社が創業されたのは、まさに世界経済危機の時代。当時の石けんといえば、手や体を洗うものというよりも、主に洗濯のために利用されるものでした。創設者であり人類学者でもあったウォルター・ラウ氏は、このセオリーを打ち破って、スキンケア効果のあるボディー用の石鹸の販売を開始。質の良い石けんの生産にこだわり、ドイツで愛用者を増やしていきました。また、それまで石けんというものには香りや色などがなかったのですが、植物から抽出したオイルを香料に用いるなど、当時の市場にセンセーションを巻き起こしました。その意思は現在のスパイク社にも受け継がれ、環境問題や地域活性、フェアトレードにも積極的に取り組んでいます。

ラインフェルデンにあるスパイク本社ラインフェルデンにあるスパイク本社

この石けんに使われているのは、標高1800メートルで育つ「スパイク」という高山植物のエキス。スパイクは、最大でも15センチほどの小さく繊細な植物なので、普段はほかの植物に隠れ目立ちません。しかし8〜9月ごろになると、花から放たれる独特な香りがその存在を主張します。

石けんのパッケージを開くと、緑豊かな香りが広がります。その強い香りに最初は少し驚くものの、いつの間にか魅了されて癖になるのが不思議なところ。あまり香水が好きでない私でさえも、病み付きになってしまいました。スパイクには非常に高い治癒力があり、中枢神経や自律神経にプラスに働きかけてくれるそう。私たちの疲れた心身を癒し、そして英気を養ってくれます。

スパイクは淡い黄色い花を咲かせますスパイクは淡い黄色い花を咲かせます

また、石けんで手洗いを念入りにしすぎると手が荒れてしまう……という方におすすめなのが、通常の3倍の保湿成分が入っているスパイクの「ドクター石鹸(Arztseife)」です。水色パッケージに入った敏感肌用は、特に私のお気に入りです。本社の一角にはスパイクショップが併設され、製品を手に取って選ぶことができます。またオンラインショップや日本での販売も行っているようなので、ぜひ試してみてください。

スパイク社:www.speickshop.de

フンドハウゼン エリ
大阪生まれ、東京育ち。在シュトゥットガルト13年。Merz Akademie大学視覚コミュニケーション科卒。語学力を武器に、日本企業のリロケーションをサポートしながら、メディアデザイナーとしても幅広く活躍している。趣味はギターと読書。

 
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