いちごのシャルロッテ Erdbeer-Charlotte
春はいちごの季節。3月頃からスペイン産の大きくて真っ赤ないちごが出回るが、甘味は薄い。ドイツ人の本命は、5、6月に旬を迎える小粒でオレンジ色がかったドイツ産。ぎゅっとつまった甘味の中に、ほのかな酸っぱさがあって、これぞいちご、なつかしい味だ。ホイップクリームを添えて出すだけで立派なデザートだが、果実リキュールをふりかけ、すりおろしたレモンの皮、砂糖を加えたものも捨てがたい。でも暖かい陽射しを楽しみながらのティータイムには、ちょっと気取ってトルテにするのもいい。フィンガービスケットで囲った中にクリームフィリングを入れたものをシャルロッテと呼ぶそうで、今日はいちごたっぷりのシャルロッテをご紹介したい。冷やす時間を除けば15分ほどでできてしまう手軽さもうれしい。
おいしそうに出来上がり!
材料(18cm型)・作り方 | |
フィンガービスケット(Loeffelbiskuits) | 23本 |
いちご | 750g |
(飾り:250g) (クリーム用:300g) (刻んで中にいれるもの:200g) |
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生クリーム(Schlagsahne) | 300ml |
砂糖 | 60g |
ゼラチン(Gelatine fix) もしくは板ゼラチン7枚分※ |
3袋 |
スプレータイプのホイップクリーム(Spruehfertige Schlagsahne) | 少々 |
レモン汁 | 少々 |
1. | フィンガービスケットをトルテ型の深さに合わせて切りそろえる。 |
2. | 飾り用いちごを半分に切り、砂糖(分量外)をまぶし、レモン汁をかけておく。(大人だけなら果実リキュールも大さじ2ほど加えるとおいしい) |
3. | クリームの中に入れるいちごは適当な大きさに切っておく。 |
4. | クリーム用いちごをミキサーでつぶす。 |
5. | 生クリームを泡立て、(4)と合わせ、ゼラチン(Gelatine fix※)を加えて泡 立て器でよく混ぜる。 |
6. | さらに砂糖を加えて混ぜ、(3)のいちご を加える。 |
7. | 型を皿の上に置き、型の底面の円周に沿って、スプレータイプのホイップクリームを塗りつける。 |
8. | クリームを糊にして(1)のフィンガービ スケットを型の内側に並べていく。 |
9. | 型の中に(6)を入れ、平らにならし、冷蔵庫で3~4時間。 |
10. | 固まったら、上に(2)のいちごを飾って型から外して出来上がり。 |
※ゼラチン=ドイツのレシピは、板ゼラチンの枚数(Blatt)で表示されていることが多い。冷たい液を固めるのであれば、板でも粉でも同様に少量の水でふやかしてから、湯せ んで溶かして使う。最近、液に直接混ぜることのできる粉(Gelatine fix)も出てきて断然使いやすくなった。ただし板ゼラチンとは分量の加減がずいぶん違うので要注意。