Omaのベルリン風レバーソテー Kalbsleber, Berliner Art
陽射しが強く、急激な暑さでバテ気味のときは、低カロリーながらビタミンや鉄が豊富なレバーで栄養補給。ベルリン出身の義母から教わったレシピです。作り方はいたってシンプル。でもシンプルだからこそレバーの旨味が生きてくる。ミディアムに焼かれたレバーは、外はクリスピーなのに中はとろんと甘い。加えて玉ねぎとりんごの甘酸っぱさが食欲をそそる。「レバーに塩をつけて焼いてはだめ。固くなるからね」と義母に何度も念をおされた。付け合わせはマッシュポテトが正統。「こればっかりは手作りじゃなきゃ」と口をそろえるドイツ人を見習おう。彩りも兼ねて、旬のグリーンアスパラのベーコン巻きも添えてみた。
春らしい風味の香草エストラゴンをふり、燻製ハムのスライスを添えました
材料(2人分)・作り方 | |
子牛のレバー(Kalbsleber, Rinderでも可※) | 400g |
玉ねぎ | 大1個 |
りんご | 1個 |
バター | 30g |
塩・コショウ |
1. | レバーは、鋭利なナイフで1センチ 厚にスライスし、皮や筋を取る。(すでにカットして売られていることが多い) |
2. | 大きめのフライパンで、千切りにした玉ねぎを中火でしっかりバター炒めし、甘味を出す。しんなりしてきたら、いちょう切りしたりんごを加え、塩、 コショウする。 |
3. | 色づいてきたら、フライパンの脇のほうへ寄せ、余ったスペースでレバーを焼く。レバーが焦げ付きそうなら、油を少し足す。強火で両面それぞれ2~3分ほど。火が通りすぎるとぱさぱさしておいしくないので要注意。 |
4. | お皿にレバー、上から玉ねぎとりんごをのせ、マッシュポテトを添える。 |
マッシュポテト(Kartoffelbrei, -püree) | |
1. | じゃがいもは皮をむき、20分ほど塩ゆでしてつぶす。 Kartoffelstampferがあると簡単につぶせる |
2. | バター30gを加え、温めたミルク(クリームを混ぜてもよい)を好みの固さになるまで少しずつ入れ、よく混ぜる。 |
3. | 最後に塩・コショウ、好みでナツメグ (Muskatnuss)などの香辛料やハーブを加えて出来上がり。 |
4. | お皿にレバー、上から玉ねぎとりんごをのせ、マッシュポテトを添える。 |
KalbとRinder
Kalbは生まれて1年以内の子牛のこと。Rinderは成牛。子牛の肉はピンク色をしている。レバーも子牛のものは、灰色がかったピンク。肉質はやわらかく繊細で、ローストビーフなど肉そのものを堪能する料理なら断然子牛だが、いかんせん高いのが玉に傷。レバーでも成牛の3倍以上はする。