ベアラウフ(ベアラオホ)・Bärlauch
「熊ねぎ」という意味の早春のハーブ。刻んだものをパンに練りこんだり、オリーブオイルと合わせてバジル・ペストのように食べることが多いようです。
スズランを彷彿させる薄緑色の細長い葉。でも見かけの繊細さとは裏腹に、顔を近づけると、あれれ? ニラの匂い。それもそのはず。日本では「行者ニンニク」と呼ばれているものの仲間で、味はニラかニンニクといったところ。
餃子、レバー炒めなどの庶民的料理にバンバン使いたいところだけれど、買うと1束2ユーロくらいで決して安いものではありません。もっとも川べり、森などに群生しているので、自分で摘んでくるのも1つの手。ただし、白い花がついたものは食用には向かないのと、花・葉ともに形状がよく似たスズランは実は猛毒性。間違えないように気をつけましょう。
ベトナム風生春巻
アジアン・ショップで廉価で手に入るライスペーパーは、すぐ食べられるので大重宝。具材を大皿に盛り、手巻きにしても喜ばれます。
10個分 | |
豚ばら肉(鶏ささみでもOK) | 300g |
むき海老 | 10尾 |
春雨 | 50g |
もやし | 80g |
きゅうり | 1/2本 |
レタス | 2枚 |
ベアラウフ | 10枚 |
ライスペーパー | 10枚 |
しょうが・ねぎ | 少量 |
ごま油 | 少量 |
1. | 豚ばら肉は、しょうが・ねぎと一緒に30分ほど茹でて、茹で汁に浸したまま冷ます。その後、細切りにする。 |
---|---|
2. | 海老はさっと茹でて、半分にそぎ切りする。 |
3. | もやしは茹でておく。春雨は湯がいて水気を切った後、ごま油をふりかけておく。 |
4. | レタスは1口大にちぎり、きゅうりは千切りにしておく。 |
5. | 広めのバットに水をはり、ライスペーパーを1枚ずつくぐらせ、まな板の上に広げる。(この状態ではまだ固いですが、具材を乗せていくうちに柔らかくなります) |
6. | 1番外側に海老とベアラウフが来るように具材を乗せ、しっかりと巻いていく。 |
ごま味噌だれ | |
材料(ごまペースト:大さじ1.5、味噌・砂糖:それぞれ大さじ1、醤油:小さじ1、酢:大さじ1/2、湯:大さじ1、チリパウダー:好みの量)を混ぜ合わせ、最後に白ごまを入れる。 | |
醤油ベースのたれ | |
材料(おろしニンニク:1片分、おろししょうが:1/2かけ分、醤油:大さじ1.5、砂糖:大さじ1、ごま油:大さじ1弱、酒:大さじ1、みりん:小さじ1、唐辛子・あさつき:好みの量)を混ぜ合わせ、最後に輪切りにした唐辛子と小口切りのあさつきを加える。 ※写真の赤いたれは市販のチリガーリックソース。 |
ベアラウフと燻製魚のパスタ
パスタ(スパゲッティなど) | 2人分 |
白身の燻製魚(Geräucherte Forellen 鱒(ます)のfiletsなど) | 120g |
ベアラウフ | 12枚 |
ライム汁 | 大さじ1 |
すりおろしたライム皮 | 1/3個分 |
砂糖 | 小さじ1/2 |
オリーブオイル | 大さじ2 |
パスタの茹で汁 | 75ml |
塩・こしょう | 適量 |
1. | パスタは固めに塩茹でする。 |
---|---|
2. | ベアラウフは適当な大きさに切り、ライム汁と皮と砂糖を入れて混ぜ合わせておく。 |
3. | フライパンにオリーブオイルを熱し、小さく切った(もしくは、ほぐした)燻製魚を入れて炒め、オイルに味を馴染ませる。 |
4. | 3. にパスタと茹で汁を入れ、塩・こしょうで味を調える。(燻製魚にも塩気があるので、味見しながら味を調えましょう) |
5. | 4. に2. を加えて火を止め、混ぜ合わせる。(熱を加えすぎると、ベアラウフの香りと味が飛んでしまうので要注意) |
< 前 | 次 > |
---|