ドイツの夏野菜・Sommergemüse
真っ赤ではち切れんばかりのトマト、頬ずりしたくなるようなナス、緑の濃さが増すピーマンやズッキーニ……。1年中手に入る野菜だけど、太陽の恵みを受け、1番艶やかで美味しいのは、やっぱりこの季節でしょう。
ドイツの夏は、短いけれど日差しが強く、クーラーもあまりないし、普段涼しいだけに結構体にこたえるものです。夏野菜をモリモリ食べて、ビタミン・ミネラル・水分を補給。夏バテ知らずで、乗り切りましょう。なお、今回は使っていませんが、コールラビや豆類も旬は夏。コールラビは、かぶのように調理するほか、短冊切りにし、生のままサラダにしても美味しくいただけます。
ラタトゥユ
温かくても冷めても美味しいので、たくさん作り置きしています。肉類の付け合わせのほか、パスタを添えても立派な一品になります。
4~5人分 | |
オリーブ油 | 大さじ5 |
トマト | 600g |
玉ねぎ | 中2個 |
なす | 大1個 |
にんにく | 5片 |
パプリカ(赤・黄) | 各1個 |
ズッキーニ | 500g |
ライム(レモンも可) | 大さじ2 |
黒オリーブ(種なし) | 20個ほど |
塩・こしょう | 適量 |
タイム・ローズマリーなど好みのハーブ | 適量 |
1. | 玉ねぎ、にんにくはみじん切りにし、残りの野菜は、ざっくりと適当な大きさに切っておく。(皮が気になる方はトマトを湯剥きしてください) |
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2. | 大きめの厚鍋もしくはフライパンでオリーブ油を熱し、なす、玉ねぎ、にんにくを入れて炒める。 |
3. | 2. に大方火が通ったら、パプリカ、そして最後にズッキーニとトマトを入れる。(火の通りにくいものから先に)そして、塩・こしょうをふる。 |
4. | 蓋はせず、弱火で30分ほど炒め煮する。 |
5. | 包丁の背でつぶしたオリーブを加えてコクを出し、ライム汁を入れて味にアクセントをつける。 |
6. | 中火にし、ふつふつしてきたら出来上がり。 |
*番外編* (かなり自己流)ガスパッチョ
中途半端に残ってしまった夏野菜は、まとめてミキサーにかけます。意外な組み合わせですが、オリーブ油とパンが味を丸く包み込んでくれます。
トマト | 4個 |
パプリカ | 1/2個 |
きゅうり | 1/3本 |
玉ねぎ | 1/4個 |
にんにく | 2~3片 |
パン(バゲットやブロートヘンなど。ブロートヘンなら1/2~1個) | 30~50g |
水 | 100ml |
オリーブ油 | 50ml |
レモン汁 | 大さじ1 |
塩・こしょう | 適量 |
パプリカ・パウダー | 大さじ1 |
1. | 野菜をすべて粗く切り、パンもちぎって水と一緒にミキサーに入れ、1分半攪袢(かくはん)する。 |
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2. | ざるに通して裏ごしする。 |
3. | オリーブ油を少しずつ入れながら混ぜ、塩・こしょう、パプリカ・パウダー、レモン汁で味を調える。パプリカパウダーを使うと色が良くなり、コクが出ます。 |
4. | 再度ミキサーに20秒ほどかける。 |
5. | 冷やしてからテーブルへ。スープ皿より、厚手のグラスに注ぐのが一般的のようです。 |
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