杏(アプリコット)・ Aprikosen
杏は平安時代の記録にも残る古よりの果実ですが、果肉が酸っぱく、かつては種の中身(杏仁)を取るために栽培されていたようです。アプリコットは、比較的 甘みの強いヨーロッパ産をベースにしたもの。それでもシロップ漬けやジャムなどに加工される場合がほとんどです。けれど、杏の甘酸っぱさは初夏の味。木になっ ている状態でのみ、熟成して甘くなるので、芳香立つ、完熟したものを買ってきて、早目に食べましょう。
杏とアーモンドのタルト
杏とアーモンドの相性が抜群。お好みでホイップクリームを付けてどうぞ。
直径28cm型 | |
杏 |
10個
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<タルト生地> | |
バター(冷えたもの) |
120g
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小麦粉 | 180g |
砂糖 | 50g |
バニラ砂糖 | 1袋 |
塩 | 1つまみ |
卵 | 1個 |
※ミュルベタイク(Mürbeteig)という名称の市販の生地も あります。 | |
<アーモンドクリーム> | |
粉ア-モンド | 100g |
バター(室温で柔らかくしたもの) | 100g |
砂糖 | 90g |
卵 | 2個 |
1. | まずはタルト生地作りから。のし台の上に、ふるった小麦粉、砂糖、バニラ砂糖、塩をひとまとまりにしてのせる。 |
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2. | 真ん中にバターをのせ、ナイフやスケッパーで小麦粉とよく混ざるようにしながら、さいころ大に刻んでいく。 |
3. | バターが細かくなったら、再度ひとまとまりにし、真ん中にくぼみを作って卵を入れる。 |
4. | 全体を、つやが出るまで手早くこねる。 |
5. | ④を丸くまとめてラップでくるみ、冷蔵庫で1時間寝かせる。 |
6. | その間にアーモンドクリーム作り。粉アーモンド、バター、砂糖を練るようにしっかりと混ぜ合わせる。 |
7. | 卵を1個ずつ加え、さらによく練る。 |
8. | 杏はよく洗って半分に切り、種を取っておく。 |
9. | タルト生地を伸ばして型に敷き、底にフォークでぽつぽつと穴を開けておく。 |
10. | ⑨の上にアーモンドクリームを流し入れ、杏を飾る。 |
11. | 予め170度に温めたオーブンで、40分ほど焼く。 |
鶏肉のアプリコット添え
甘酸っぱさとお肉の意外な組み合わせ。 七面鳥のもも肉や豚肉でも美味しくできます。
4人分 | |
鶏肉(足) |
4本
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アプリコット |
8個
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しょうが |
親指先大
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塩・こしょう |
適量
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タイム |
4~6枝
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1. | 鶏の足はもも肉とドラムスティック(下腿)に切り離し、塩・こしょうをふる。 |
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2. | アプリコットは種を取って4等分に切る。 |
3. | ①の鶏肉を厚目のフライパンで、表面に色が付くまで焼く。 |
4. | すりおろしたしょうがとアプリコットを加え、蓋をして30分蒸し煮する。 |
5. | アプリコットの甘みが足りないようであれば、ハチミツ大さじ1(分量外)を加えて味を調える。 |
6. | 皿に盛り付け、たっぷりとタイムをのせる。 |
※バターライスやサフランライスなどとよく合います。
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