#33 五感いっぱいに遊んでほしいわが子にシュトックマー社の蜜ろう粘土
Knetbienenwachs
6色13.00€/12色22.00€/1枚4×10cm
明るく調和の取れた色彩で純粋な蜜ろうから作るシュトックマーの蜜ろう粘土は、見て嗅いで触って……とあらゆる感覚と創造性を刺激してくれる。透明感と光沢のある粘土から作り出される形は無限大。基本の6色(アイボリー、赤茶、赤、黄色、緑、青)、12色が入ったセットのほか、単品でも販売されている。
ミツバチたちが草木を飛び回り、巣の中に作り出す蜜ろう。ほのかに甘い香りを放ち、キャンドルやラップなど、サステナブルな観点からも昨今注目を集めている。そんな蜜ろうを教育の世界に持ち込んだのが、シュトックマー社である。
創業者であるハンス・シュトックマーは、1880年にオーストラリアのシドニーに生まれ、ニュージーランドで過ごしたあと、家族と共にシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州のカルテンキルヒェンに移住した。養蜂家だったシュトックマーは、1922年、同地に養蜂用品と蜜ろうキャンドルを製造する会社を設立する。
その3年前、シュトゥットガルトに初のシュタイナー学校(ヴァルドルフ・シューレ)が創立された。人智学の創始者ルドルフ・シュタイナーが提唱する教育は、教育を総合芸術として捉え、それぞれの個性を育てることに重きを置くものだった。そんなシュタイナー教育に感銘を受けたシュトックマーは、1939年に美術の授業向けに蜜ろう粘土の販売をスタートさせた。1952年にはシュタイナー教育の教師と共に蜜ろうクレヨンを開発。蜜ろうは北ドイツの自然養蜂で採れたものを使用し、現在も蜜ろうクレヨンを中心に、シュトックマーの製品は世界各地のシュタイナー幼稚園やシュタイナー学校で愛されている。
今回ご紹介するのは、蜜ろうを多く含む、より自然に近い蜜ろう粘土。粘土を手で温めてこねれば、心地よい香りを放ち、柔らかな質感が子どもの手にもよくなじむ。鮮やかな色は子どもの創造性を刺激し、さまざまなモチーフを成形できるだけではなく、混ぜ合わせて新たな色を作り出すことも可能だ。お気に入りの作品ができたら、部屋に飾って楽しむのもよし。毎日さまざまな刺激を受けて、五感をフルに使って遊んでいるわが子と一緒に、蜜ろう粘土でクリエイティブな時間を過ごしてみてはいかがだろうか。
BRAND INFO
Hans Stockmar GmbH & Co. KG
創業年:1922年
創業場所:カルテンキルヒェン
創業者:ハンス・シュトックマー
www.stockmar.de