#32 赤ちゃんが生まれたばかりの日本の友人にフェイラー社のスタイ
PAULI DOTS / BEN BÄR FAMILY Lätzchen
15.90€/25×30cm
2024年秋にMiniシリーズに新作が仲間入り。今回ご紹介するのは、人気の絵柄であるてんとう虫を散らしたPAULI DOTS(左)と、ゆるふわなクマの家族がかわいらしいBEN BÄR FAMILY(右)のスタイ。心地よい肌触りで、赤ちゃんもきっと笑顔になってくれるはず!
日本の家族や友人から、ドイツ土産として「フェイラーのタオル」を注文されたことがある人は少なくないかもしれない。日本でオリジナル製品などを展開するフェイラー社は、さまざまな絵柄のタオルで人気だが、そんな同社のものづくりの原点に迫ってみたい。
1899年生まれのエルンスト・フェイラーは、ミュンヒベルクの織物学校で職業訓練を受けた。その後、現在のチェコ北部に位置するズデーデン地方で、とある伝統工芸と出会うことになる。それが、フェイラー社の代名詞である「シュニール織」だった。シュニール(Chenille)は、カイコなどの「芋虫」を意味するフランス語。シュニール織に使われるモール糸のプクプクとした形状が芋虫に似ていることから、その名が付いたという。
1928年、エルンストはリーベンシュタイン(現チェコのリバー)に、フェイラー社の前身となる織物工房をスタートさせた。しかし、第二次世界大戦後に本国ドイツへ強制移住のため、エルンストと彼の家族は国境を挟んだ5キロ先のホーエンベルクまで闇夜の中を移動したという。そして1948年、独自の技法によるシュニール織を生み出し、同地にてフェイラー社を創業した。
同社のシュニール織は高品質コットンを使用し、ほどよい厚みで触るだけでも心地いい。吸水性と乾燥性に優れ、それでいて長持ちするのがうれしい。特殊技法によりありとあらゆるパターンを裏表に織り出すことでき、デザインの可能性は無限大だ。1970年代には日本市場への進出も果たし、現在では世界30カ国以上に展開する。
ドイツのフェイラー社が展開するMiniシリーズは、かわいらしいパターンが織られたスタイをはじめ、バスタオルやタオルケットなど、赤ちゃん向けのラインナップがそろう。日本に住むフェイラーファンの友人に最近赤ちゃんが生まれたなら、きっとぴったりな贈り物になるはずだ。
BRAND INFO
Ernst Feiler GmbH
創業年:1928年
創業場所:ホーエンベルク
創業者:エルンスト・フェイラー
www.feiler.de