ジャパンダイジェスト
ドクターの診察室


ドイツの健康保険&新しい電子健康保険証

1カ月前にドイツに来ました。健康保険の仕組みは日本と同じでしょうか? 前任者から新しい電子健康保険証の話を聞きましたが、これまでの健康保険カードと利用法に違いがあるのでしょうか?

Point

  • 検査・薬剤に一定の制限がある公的保険
  • プライベート保険でも全て保険適用とは限らない
  • 公的保険の保険料は所得と連動
  • 新しい健康保険カード(eGK)の多彩な役割
  • 患者の診療情報も入れることが可能(ePA)
  • ePAとしての利用は患者の同意が必要

日本と異なるドイツの保険制度

● 公的保険とプライベート保険

法律で加入が定められている「公的保険」と、任意で加入する「プライベート保険」により成り立っています。ドイツに暮らす人の約9割は公的保険に加入していますので、健康保険(疾病保険)という場合には一般に公的保険を意味します。

● 保険料で成り立っている健康保険システム

ドイツの疾病保険システムのほぼ全てが加入者の保険料(Beitrag)により維持されてきました。新しい検査、薬、治療法の登場とともに医療費の増大が課題となっており、医療費抑制のためさまざまな制限が設けられています。

● 保険収載項目なのに保険適用外?

公的保険は疾病金庫が認めた範囲内での薬、検査のみが適用となります。一方、プライベート保険はより幅広い範囲の項目で適用されますが、契約内容や保険料により異なるため、よく確認しましょう。

公的保険のQ&A

● 公的保険はなぜ法的保険と呼ばれるのですか?

ドイツに住む人は何らかの疾病保険に加入していなければなりません。そのため、疾病金庫(Krankenkasse)が運営する公的疾病保険のことを「法的疾病保険」(gesetzliche Krankenversicherung、GKV)と呼びます。

● 公的保険の保険料は全て同じですか?

保険料は加入者の所得が増えるほど高額になります。性別、年齢による違いはありません。高収入の場合はプライベート疾病保険の保険料よりも高額になることがあります。

● 家族の保険料は誰が支払いますか?

公的疾病保険の加入者の扶養家族(収入のない子ども、配偶者)は、無料で公的保険に加入できます。収入を得るようになった場合は、自身で保険料を支払わなければなりません。

● 公的保険で希望の検査を全て受けられますか?

治療に必要な検査は疾病金庫が認めた範囲内保険でカバーされます。それ以外を希望する場合には自費扱いとなることもあります。

● 公的保険で必要な薬がもらえますか?

薬剤の選択は基本的には疾病金庫が認めた範囲内で、ジェネリック薬が主体です。ジェネリック薬と共存するオリジナル薬を希望する場合には、その差額が自己負担となります。

● 薬剤費の自己負担はありますか?

薬剤1品当たり10%の一部負担(Zuzahlung)があります。ただし最大10ユーロで、5ユーロ未満の薬は全額自己負担。例えば、80ユーロの薬なら8ユーロ負担します。

プライベート保険のQ&A

● プライベート保険に入る条件はありますか?

所得が一定以上の人は公的保険の保険料が高額になります。過去数年間の所得が基準を満たしている場合は法的保険である公的保険の加入義務が免除され、プライベート保険に加入することが可能です。

● 公的保険に残ることもできますか?

プライベート保険の保険料は公的保険に比べて高額となっているため、数年先の収入が不確かである場合には、自分の意志(freiwillig)で公的保険に留まることもできます。

● プライベート保険では、全てがカバーされるのでしょうか?

公的保険より広い範囲での検査や治療薬の選択が可能になります。しかし契約内容、保険料の額により異なるため、高額な検査や特殊な治療が必要な場合には、まず保険会社に相談すると良いでしょう。

● 日本で受けていた治療は継続できますか?

プライベート保険加入時に治療中の疾病の有無を申告することが大切です。病気なしを選択して署名(Unterschrift)すると、後に保険でカバーされなかったり、保険料が高くなったりすることがあります。

● 薬剤費はどの程度負担されるのでしょうか?

処方箋による薬剤を受け取る際には一旦全額を支払います。領収金額、スタンプ、署名された処方箋を返してもらいプライベート保険会社に送ると、規定に従って返金される仕組みです。

日本とドイツの健康保険

日本 ドイツ
公的(法的) プライベート
制度 皆保険 皆保険
保険料 所得による 所得による 一定
加入時の告知義務 なし なし あり
加入時の基礎疾患 影響なし 影響なし 保険料に影響
検査 保険適用 制限あり より広く適用
薬剤 保険適用 ジェネリックが基本 ほぼ適用

健康保険カードについて

● 今までの健康保険カード

1995年に導入され、現在も多くの人が用いている健康保険カード(Krankenversichertenkarte)。加入者の氏名、住所、生年月日、保険番号、保険の状態などの基本情報が記録されています。診療の際に提示を求められる大切なものです。

● 新しい電子健康保険カード(eGK)

上記の情報に加え、薬剤処方内容、薬剤過敏やアレルギー歴など救急時に必要な情報、検査記録、医師の診療情報提供書、レントゲン写真の報告書など、多くの診療情報を加えることができます。そのため新しい電子保険カード(elektrische Gesundheitskarte)は、患者自身が携帯するカルテ書類(E-Paitentenakte、ePA)としての機能も加えることができます。将来予定されている主な機能は以下の通りです。

e-診療情報(ePA)
救急医療時に必要なデータ、処方内容、医師の診療情報提供書、ワクチン接種記録、母子手帳、歯科診療記録、小児科での検診記録、さらに介護情報などに対応できるようになる予定です。

病欠の指示診断書(eAU)
病欠の際の指示書(Arbeitsunfähigkeitsbescheinigung、AU)を電子情報として受け取ることができます。

e-処方箋(E-Rezept)
アプリを介して医師の処方箋を発行できます。患者にとっては発行された処方箋を医療機関に受け取りにいく手間が省け、処方箋を薬局に送ることで後日薬剤を受け取ることが可能です。

e-処方記録(E-Medikationsplan、eMP)
患者の処方内容と処方に関する情報を電子健康保険カード上に保存しておくことが可能になります。これにより医師はほかの医療機関での処方内容と投薬量を把握でき、副作用、同様薬剤の重複や薬物相互作用のリスクを減らすことができます。

● 新しい健康保険カードの情報

必ず含まれる情報
氏名、生年月日、健康保険の状態、疾病保険組合・プライベート保険会社名のほか、 処方箋データはどの電子健康保険カードにも必ず保存されます。

患者の同意を得て含まれる情報
そのほかの情報は、患者の同意を得て初めて情報が加えられることになります。ドイツの承諾書の常として、十分な説明を受けて理解した上での署名が必要です。高齢患者も多く、電子情報に関する膨大な説明を理解するのは容易ではないとされています。

● 誰が情報入力をしますか?

ePAの情報入力は医療機関の医師が対応することになっています。しかしコロナ禍でその対策や対応に追われたこと、どの医療情報をカードに入れるか情報ごとに患者本人の同意が必要で、限られた診療の時間内に詳しい説明をする時間を取ることが難しいのが現状です。さらに秘密情報の安全性を懸念する人もおり、ePAの機能の普及には時間がかかることが予想されます。

日本とドイツの健康保険

必ず含まれる内容 同意の上で含められる内容
・氏名、生年月日、住所
・加入保険、保険の状況
・欧州連合(EU)内で有効
・処方内容
・救急時に必要な情報
・診療情報提供書
・病欠時の休業指示書 など
最終更新 Dienstag, 05 April 2022 16:17
 

コロナ快復後も続く「ロングCOVID」とは?

3カ月前に新型コロナウイルスに感染し、快復者となりましたが、今も体のだるさが続いています。同じ頃に感染した知人は、最近かなりの量の髪の毛が抜けているそうです。コロナ感染と関係があるのでしょうか?

Point

  • コロナ快復後にみられる症状
  • 疲労感、脱毛、息苦しさなど多様
  • 多くは時間の経過とともに改善
  • 焦らずに対応、十分な睡眠を
  • メンタル面への配慮も大切
  • AUの発行と一定期間の収入

ロングCOVIDとは

● 快復したのに不調が続く

新型コロナウイルスの感染から「快復」したのに症状が続いたり、新たな症状が現れたりする場合があります。「ロングCOVID」(Long-COVID、Post-COVID)または新型コロナウイルスの「罹患(りかん)後症状」、「後遺症」、「遷延症状」と呼ばれます。

● ロングCOVIDの定義

WHOはコロナ感染後、少なくとも2カ月以上続き、ほかの病気による症状では説明のつかないものを「罹患後後遺症」(Post-COVID-19-Zustand)とし、ICD10(国際疾病分類)に新たなコード(U09.9)として追加しました。

● 主な持続症状

倦怠(けんたい)感、筋力低下、息切れやせき、睡眠障害、思考力・記憶力低下、頭に霧がかかった感じ(Gehirnnebel)、味覚・嗅覚障害、脱毛など多彩です。症状の持続が不安感や不眠の原因になることもあり、快復者の生活の質(Quality of Life)に影響します。

● 軽症のコロナ感染者でも

コロナ感染時の重症度とロングCOVIDの症状は必ずしも一致しません。自宅隔離した無症状から軽症までの感染者2050名を対象としたイタリアとオーストリアの共同調査によると、感染1カ月以上で約半数に不調がみられました(2021年8月のmedRxiv誌の査読前論文)。

● ロングCOVIDは感染者の何割に出る?

入院後の快復者を調べたイタリアの調査では2カ月後で87%に何らかの症状が(2020年8月のJAMA誌)、入院後の快復者を発症110日後に調査したフランスのデータでは55%に倦怠感、約30%に集中力低下や睡眠障害が残りました(2020年8月のJ Infect誌)。酸素吸入や人工呼吸器を必要とした重症患者も多く含んだ武漢の調査では、6カ月後でも快復者の76%に何らかの症状がみられました(2021年1月のLancet誌)。

● 小児のロングCOVID

大人に比べて少ないものの皆無ではありません(2020年1月のmedRxiv誌)。自宅隔離者のみを対象としたノルウェーの調査では、6カ月以上症状が続いた15歳以下の子どもが13%(16~30歳では52%)でした(2021年9月のNature Med誌)。一部の入院患者も含む英国の調査では、5~11歳児で症状が28日以上続いたのは約3%となっています(2021年10月のLancet誌)。ただし、低年齢ほど自覚症状を言葉にできていない可能性もあります。

● ロングCOVIDの背景は?

①肺などの臓器への恒久的ダメージ、②感染後の炎症の持続、③ウイルス感染による血圧調整や免疫調節への影響、④集中治療室(ICU)滞在の影響(集中治療後症候群)などが挙げられています。

快復後も続く主な症状

ロングCOVIDへの対応就業不能証明書
◎ ◯は比較的多い症状

全身の症状 呼吸の障害 精神的な影響 その他
◎疲労感
◯脱力感
◎息切れ
◯せき
胸痛
◎不眠
◯不安感
集中力低下
記憶力低下
◎嗅覚障害
◯味覚障害
脱毛
腹痛、下痢

● 全身倦怠感の持続(Post-COVID-Fatigue)

快復後にも全身のだるさ、回復しない疲労感、筋力低下が続くことがあります。症状はウイルス感染との関係が考えられている「慢性疲労症候群」(chronische Fatigue Syndrom、Erschöpfungssyndrom)に似ています(2021年6月のPNAS誌)。

● 肺機能(Lungenfunktion)の低下

肺胞(はいほう)細胞に傷が生じ、酸素や二酸化炭素の交換機能が低下します。新型肺炎患者では退院後3カ月以上のCT検査で半数以上に肺の変化が認められました(前記の実態調査)。肺の機能回復には長期間を要します。

● 脳(Gehirn)・神経(Nerven)への影響

集中力および注意力の低下(Konzentrations- und Wahrnehmungsstörungen) 、記憶力の低下、うつ症状などメンタルへの影響が生じることがあります(2021年のNature誌、Science誌)。神経のどの部分に障害が生じているのか、詳細は解明されていません。

● 味覚と嗅覚の障害(Geschmacks- und Geruchsverlust)

味覚障害は1カ月後までに84%が改善、嗅覚障害は約60%が改善しますが(厚生労働科学特別研究事業「COVID-19後遺障害に関する実態調査」)、約5分の1では障害が数週間から数カ月間残ります(2022年2月のNZMJ誌)。

● 脱毛(Haarausfall)

脱毛は感染者の14~15%に起こります(2021年1月のLancet誌、前記の実態調査)。脱毛は感染後2~3カ月後に顕著となり、半年ほど続くとされています(2021年8月のIr J Med Sci誌)。日本の実態調査では、脱毛者の3割以上が6カ月後も続きました。

● 心臓(Herz)・血管(Blutgefäß)の障害

血管の炎症や血栓(血液の塊)は血流障害を残し、心臓を栄養する冠動脈に血栓ができると心筋にダメージが生じます。ウイルスが一時的に心筋の炎症(心筋炎)を起こすこともあります。

ロングCOVIDへのアプローチ

● 個々の症状

コロナ感染後も続く身体的症状と心の負担は大きいものです。もしロングCOVIDが疑われる場合には、まず掛かりつけのハウスアルツト(Hausarzt/-ärztin、家庭医)に相談してください(BZgAのロングCOVIDのフライヤーより)。

● ロングCOVIDの専門外来も

ドイツの各地の大きな病院(Krankenhaus)と大学病院(Uni-Klinik)にロングCOVIDの専門外来(Post-Covid Sprechstunde、Post-Covid Nachfolge Ambulanz、Long-Covid Sprechstunde、Post-Covid Ambulanzなど)が設けられています。

● 自宅での身体運動(リハビリテーション)

呼吸に合わせて体をひねったり、体の側面をストレッチしたりします。腹式呼吸の練習、軽い歩行、テーブルの端につかまってのハーフスクワットなどを決して無理のない程度に毎日行います(新型コロナウイルス感染症「診療の手引き暫定版」2021年より)。

● 無理をしないで十分な睡眠を

感染前と違い全ての作業や動作に時間がかかるかもしれません。焦らずに、現在の状況を受け入れるように努めます。体を動かし過ぎたりせず、場合によっては人の手助けを得てください。体を動かした後は十分な休息・睡眠が大切です。

● メンタルヘルス

快復後も症状が続くことがストレスとなり、気分の落ち込みや不眠に悩む場合もあります(2021年9月のmedRxiv誌の査読前論文)。気持ちが折れそうと感じたら、メンタルヘルスの専門家(医師はPsychiater、臨床心理士はPsychologe)やハウスアルツトに相談しましょう。

● 自己判断による服薬の危険

症状の改善が思わしくないためネットで調べた薬を使用したり、サプリメントを大量に取ったりする人もいます。思わぬ副作用や薬物相互作用を生じることもあるため(2022年のLancet誌)、ハウスアルツトから助言をもらうと良いでしょう。

● 職場での対応

ロングCOVIDのため感染前と同じように働けなくなる人もいます(Long COVID Deutschland [LCD])。そのような場合は、①ハウスアルツトから就業不能証明書(Arbeitsunfähigketsbescheinigung、AU)を発行してもらい、②加入している疾病保険機関に連絡します。 6週間(42日間)は収入が保証され、それ以降78週間までは病欠としての給与が支払われます。

ロングCOVIDへの対応就業不能証明書

個々の症状 ・ハウスアルツトの助言、対症療法
・ロングCOVID の専門外来
自宅で ・焦らないこと
・軽い運動(歩行など)、ストレッチ
・十分な睡眠、休息
・民間療法にのめり込まない
こころのサポート ・家族、友人・同僚のサポート
・メンタルの専門医
・臨床心理士の助言
収入の確保 ・ハウスアルツトから AU発行
・疾病保険機関に連絡
最終更新 Mittwoch, 09 März 2022 12:14
 

薬の主作用と副作用の話

コロナワクチンで副反応が大きな話題になりましたが、副反応と副作用の違いを知りたいです。また、薬の副作用の原因は何ですか?複数の薬を同時に飲むのは良くないのでしょうか?

Point

    薬効が主作用、ほかの作用が副作用 2剤以上の併用で生じる副作用も 薬の説明を医師から受けること 呼吸が苦しいときはすぐ救急外来へ 副作用や副反応の記録は大切

治療目的以外の作用は副作用

● 薬の「主作用」(薬効)とは?

治療に必要な薬効が「主作用」です。例えば、咳止めは咳を止めること、降圧剤は血圧を下げることが主作用となります。

● 「副作用」(Nebenwirkung)

主作用(薬効)以外の作用は全て「副作用」と呼ばれます。危害のある作用だけを意味するものではありません。マグネシウム補給は時に便を柔らかくしますが、便秘の人には好ましく、下痢を来す人には望ましくない副作用(unerwünschte Arzneimittelwirkung)といえます。

● ワクチンの「副反応」(Nebenwirkung)

ワクチン接種に伴う好ましくない副作用を「副反応」といい、日本特有の表現です。この場合、ドイツ語も英語(side effect)も同じく副作用と表現されます。

● 「有害事象」(unerwünschtes Ereignis)

薬との因果関係が明らかでないものも含め、投薬後に見られた好ましくない反応や現象を「有害事象」と呼びます。アストラゼネカ社のワクチンによる血栓症は、当初有害事象として報告されました。

● 薬物間の相互作用(Arzneimittelwechselwirkung)

二つ以上の薬の併用で、片方あるいは両薬の作用が強まったり弱まったりすることです。併用の組み合わせにより重大な副作用も生じます(1993年に起きた抗ウイルス薬のソリブジン事件など)。

副作用の現れ方

● 症状として現れるもの

皮疹(Exanthema)、頭痛(Kopfschmerz)、顔面紅潮、動機、ふらつき、胃腸症状、日光過敏症などさまざまです。アナフィラキシーショック(Anaphylaxieschock)のような重篤な副作用もあります。

● 検査で分かる副作用

薬による肝機能障害、白血球数・血小板の減少、サイアザイド系降圧利尿剤による血中カリウム値や尿酸値への影響などは血液検査にて把握します。

副作用の原因

● 有効成分から予測されるもの(Arzneistoff)

アレルギー治療の抗ヒスタミン薬による眠気、鎮痛解熱薬による胃もたれ、ぜんそく治療の吸入剤(β2刺激薬)による動機などは、それぞれの薬の有効成分によって引き起こされます。

● 医薬品添加剤によるもの (Pharmazeutischer Hilfsstoff)

薬の形を整える乳糖や、溶ける時間を調整するための物質(カプセル製剤のカプセルなど)でも副作用が生じることがあります(2019年のScience TranslationalMedicine誌)。

● 薬の用量(Dose)

薬用量が大きいほど副作用も現れやすくなります。同じ成分でも日本とドイツで用法・用量が異なっている薬も少なくありません(例えばイブプロフェンは日本では1錠100mgか200mg、ドイツでは1錠400mg、600mg、800mgの製剤も)。

● 化学構造が似ている場合

ペニシリンアレルギーの人は、同じ化学構造を持つβラクタム環というセフェム系抗菌薬(抗生物質)でもアレルギー反応を起こすことがあり、注意が必要です。

副作用のリスク因子

● 過去の薬の副作用歴

過去の薬やワクチンによる副作用(疑い)やアレルギー歴は、 薬の副作用やワクチンのアレルギー反応の回避に役立ちます。

● 肝臓病、腎臓病 

肝臓病の人では肝臓で代謝される薬、腎機能が低い人では腎臓排せつする薬の血中濃度が高くなるため、効果が強すぎたり副作用が現れやすくなったりします。

● 緑内障、前立腺肥大

腹痛治療薬のブスコパン(Buscopan®)は、緑内障(Glaukom)や前立腺肥大(Prostatahypertrophie)の症状を悪化させることがあります。

● 抗不安薬、睡眠薬

ベンゾジアゼピン系の安定剤(Anxiolytikum)や睡眠薬(Schlafmittel)は、連用で効果が薄れる「薬剤耐性」や薬なしで不調を感じる「依存性」を生じ、服用量が増すほど副作用の問題が大きくなります。

● 薬物代謝の個人差

肝臓の薬物代謝酵素の活性は遺伝により決まっています(遺伝的多型)。同じ薬でも人により、治療効果が弱かったり、副作用が生じやすかったりします(例えば、タモキシフェン、抗結核薬のイソニアジドなど)。

長期使用で明らかになった副作用

● 空咳の出る降圧剤

降圧剤のアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ラミプリルなど)は突然の空咳が止まらなくなり、コンサートや観劇中にひんしゅくを買った人も出ました。

● 悪い夢を見る降圧薬

頻脈や高血圧の治療薬のピンドロール(β遮断薬)をはじめ、いくつかの薬には悪夢を見るという副作用があります。薬剤の服用を中止することにより悪夢は起こらなくなります。

● 夜中に足がつるコレステロール低下薬

世界的に用いられているスタチン系のコレステロール降下薬(日本の遠藤章氏が発見)は、時に夜中に足がつる(こむら返り)という副作用が知られています。

食品と薬の関係

● 納豆の影響

ビタミン Kを多く含む納豆やクロレラの多食は、ビタミン Kを抑えることによって作用する抗凝固薬のワルファリンの治療効果を弱めます。

● グレープフルーツの影響

グレープフルーツのジュースや果肉は薬物代謝酵素の働きを抑えることにより、降圧薬のCa拮抗薬の血中濃度を上げるといわれています。

● チーズの影響

熟成チーズに含まれるチラミンは体内ですぐに代謝されます。しかし、抗結核薬のイソニアジドなどの薬剤はチラミンの代謝を抑えるため、チーズを食べた後に動機、血圧上昇、頭痛などチラミン中毒の症状を来すことも。

● 牛乳の影響

牛乳に含まれるカルシウムは一部の抗菌薬成分と結合して、薬の吸収や作用を低下させます。抗菌薬の服薬後2時間は牛乳を飲まない方が良いとされています。

日常での留意点

● 妊婦・授乳婦での注意

母親の治療のため服用した薬が胎盤を通して胎児に移行したり、母乳に排せつされたりする薬、妊婦・授乳婦での安全性が分かっていない薬は控えます。

● 薬の副作用かなと思ったら

副作用を疑う症状が出たら、一旦服薬を止めて医療機関に連絡してください。夜間に呼吸しづらい、血圧低下、全身の浮腫や発赤が見られたら、病院(Krankenhaus)の救急外来(Notfallambulanz)へ(救急車は「112」)。

● 副作用の記録

副作用・副反応歴は大切です。初めての薬の処方を受けるときや、ワクチン接種の際は必ず伝えてください。

● 薬効と副作用のバランス

薬効の「利益」と副作用の「不利益」を比べ(BenefitRisk Abwägung)、得る利益の方が大きいと判断される場合に薬剤が用いられます。

薬の副作用を防ぐため

診察の際に ・診察の際に過去の副作用(疑)を話す
・ワクチンによる副反応歴があれば告げる
・服用中の薬があれば医師に伝える
薬の服用 ・内服薬は「水」で服用が基本
・服薬に関する医師の指示を守る
・体形が小さければ半分量でも
副作用が疑われたら ・副作用は医療機関に伝える
・症状があれば服薬をいったん止めることも
・非常にまれな副作用もあり得る
息苦しいとき ・すぐ医療機関を受診
最終更新 Mittwoch, 09 Februar 2022 10:02
 

手足の指や関節の痛み

足の親指がくの字に変形し、靴に当たって痛むことがあります。母には「ばね指」があり、朝起きて立ち上がったときに足首が痛むのでリウマチではないかと心配しています。手足の腫れや痛みを起こす病気には、どのようなものがあるのでしょうか?

Point

  • 女性に多い手指、足趾(そくし)の痛み
  • 妊娠・出産が誘因になることも
  • 最近はマウス腱鞘炎、スマホ腱鞘炎も
  • 局所の安静と保持装具が効果的
  • 過体重は足の障害の要因に

手に生じる主な障害

手の痛み部位

ばね指(腱鞘炎、Schnellender Finger)

● 指がカクンと跳ねる

指を伸ばそうとすると途中で引っかかり、バネのようにカクンと跳ねます。中指(Mittelfinger)、人さし指(示指、Zeigefinger)、親指(Daumen)に多く見られます。腱鞘炎(Tendovaginitis)によって、指を曲げる腱(Sehne)とそれを包む腱鞘(Sehnenscheide)に通過障害(ひっかかり)が生じます。中年の女性に多く見られます。

ヘバーデン結節(Heberden-Arthrose)

● 指先端の関節が腫れる

指先端の第1関節(DIP関節)が腫れ、物をつまむと痛みます。関節の背側に小さなコブ(Knoten)や水疱が見られることも。変形性関節症(Arthrose)の一種で、妊娠中や40代以降の女性に多く見られます。関節部の隙間が狭くなり、時に骨のとげ(骨棘(こっきょく))が出現します。

ド・ケルバン病(Tendovaginitis de Quervain)

● 親指側の手首が腫れる

手首の親指側が腫れて痛み、手を握って小指側に曲げると痛みが強まるのが、ド・ケルバン病です。親指の使い過ぎることによって、親指につながる腱とそれを手首で包んでいる腱鞘に炎症と傷が生じます。コンピューター作業に従事する人、バドミントン選手、産後や更年期の女性に多く見られる傾向があります。

母指CM関節症(Rhizarthrose)

● 親指の根元の手背が傷む

親指に力をかけると親指根本の手背が痛み、瓶のふたなどを開けられなくなることも。マウスの使い過ぎや加齢の影響で、母指CM(手根中手)関節の軟骨がすり減り、炎症を生じます。親指の根本が皮膚から突出して見えるときは、亜脱臼を疑います。

関節リウマチ(Rheumatoide Arthritis)

● 手指の痛みと変形

左右対称性の多発関節痛が特徴です。進行した関節リウマチでは、特徴的な手指関節の変形を生じます。

● 膠原病(Kollagenkrankheit)

免疫の異常による全身性の関節の炎症です。朝の手のこわばり(Morgensteifigkeit)が続くときは疑ってみます。日本人の約200人に発症、女性は男性の4倍、40〜60歳が好発年齢です(日本リウマチ学会の資料)。

● 早期発見、早期治療が大切

早期に治療を開始することにより寛解へ導くことができます。血液検査でリウマチ因子(RF)や抗シトルリン蛋白(CCP)抗体が陽性の場合は、疑いが高まります。

反復運動過多損傷(Repetitive strain injury Syndrom, RSI-Syndrom)

● 同じ動作の反復による障害

コンピューター作業(本誌 919号「コンピューターと健康」を参照)による「マウス腱鞘炎」、スマートフォンの「スマホ腱鞘炎」、テニス肘、野球肩のような「スポーツ腱鞘炎」など、一定の姿勢で同じ動作を長時間繰り返すことによる障害の概念です。

足に生じる主な障害

足の痛み部位

外反母趾(Hallux valgus, Großzehenballen)

● 親指が「く」の字に変形

親指(母趾)が「く」の字に変形します。親趾付け根部分が靴に当たって痛み、偏位した親指が隣の指と重なることも。加齢により足底(Fußsohle)の横アーチが崩れて親指が扇状に開き、さらに先の細い靴で指先が圧迫され三次元的な変形が生じます。

扁平足(Plattfuß)

● 大人の扁平足(成人期扁平足)

足底のアーチ(土踏まず)が消失して平らになった状態が偏平足です。くるぶし内側の腫れと痛みで発症し、つま先立ちや歩行で痛みが強まります。体重負荷と加齢の影響で、足底アーチを形成する腱がくるぶし付近で断裂、アーチを支えられなくなります。肥満者、中年以降の女性に多く、長時間の立ち仕事やスポーツによる負荷も誘因の一つです。

足底腱膜炎(Plantarfasziitis)

● かかと内側前方の痛み

起床して立ち上がったときの1歩目に痛みを感じます。長時間の歩行・立ち仕事、つま先立ち、ランニングで増悪します。足底筋膜が骨と付着するかかと部分に、反復負荷がかかってできる傷が原因です。かかと部分の筋膜に石灰化(骨棘)が見られることも。

モートン病・神経腫(Morton-Neuralgie/neurom)

● 足趾の間がピリピリ

靴を履いたときに趾間(第3・4趾間、第2・3趾間に多い)にしびれ、痛みを感じます。好発年齢は50歳前後、男女比1対10と女性に多く見られます(日本足の外科学会)。足底を走る神経が二つの指の骨と骨に挟まれて生じます。圧迫部分に痛みを伴う腫脹(神経腫)ができることも。

痛風(Gicht)

● 親指の腫れと激痛

親指が赤く腫れ、文字通り「風が吹いても痛い」痛風発作。高尿酸血症の人が肉を多食したり、アルコールを多飲したりすると発症します。激しい運動、尿酸降下薬の開始が発作の誘因になることも。尿酸の結晶は針形状のため、針で刺される痛さを伴います。予兆としてムズムズ・チクチク感を感じることも。男女比が20対1以上と、圧倒的に男性に多い病気です(2018年の日本人間ドック学会、ランチョンセミナー要旨)。

● 治療方法

局所を安静にさせることのほか、冷湿布(Pflaster)、鎮痛薬(Schmerztabletten)が用いられます。植物製剤のコルヒチン(Colchicin)は痛風発作の予防と寛解に有効です。患部のマッサージは厳禁です。

手足の症状に対してできること

● 基本は安静(Ruhigstellung)

固定装具(Korrekturbandage)、湿布、鎮痛軟こう(Schmerzalbe/-gel)、経口の痛み止め、時には局所注射なども用いられます。改善しない場合は、整形外科(Orthopädie)の手術が必要になることもあります。

● 装着具や整形靴も

手指に用いる装着具(Handgelenkschienen)は薬局(Apotheke)でも入手できます。扁平足や足底筋膜炎では、足底のアーチを支えるインソール(中敷き、Orthopädische Einlangen, Schuheinlage)が効果的です。足趾が圧迫されない、素材の柔らかいものを選びます。専門の靴職人が作る「整形靴」(OrthopädischeSchuhe/Maßschuh)も有用です。

● 外反母趾体操

グー、チョキ、パーと指の開閉を繰り返す「足趾じゃんけん」、足元に敷いたタオルを指を握り開きしながら手繰り寄せるタオルギャザリングなど、指の屈伸運動が勧められます。

● 体重過多は要注意!

BMIは(体重[kg])÷ (身長[m]の2乗)で計算される肥満度の指標で、25kg/m2 以上が肥満(Obese, Über gewi cht)です(日本肥満学会の基準)。足への負担が大き過ぎないよう適正体重を心がけましょう。

最終更新 Mittwoch, 12 Januar 2022 11:33
 

コロナ禍2度目の冬 新たな制限措置

ワクチン接種が進んだにもかかわらず、なぜコロナ感染者が増えているのでしょうか? ニュースで「2G」や「2Gプラス」という言葉を聞きましたが、具体的にはどうなるのでしょうか? また、「入院率」は何を意味しているのかを教えてください。

Point

  • 入院率が3以上で2Gルール
  • 入院率が6以上で2Gプラス 
  • 職場と公共交通機関で3Gルール
  • 5~11歳児もワクチン接種開始
  • ルール違反者の罰則強化の議論
  • メルク社の経口の抗コロナ薬

冬を前に昨年以上の感染増加

● 7日間指数が連日最大値を更新

昨年同時期を大きく上回る感染が見られます。ブランデンブルク州、バイエルン州、ザクセン州、ザクセン=アンハルト州、テューリンゲン州の7日間指数(7-Tage Inzidenz)は600を超えています(11月26日現在)。

● ワクチンがあるのになぜ?

ワクチン未接種者の感染、入院(集中治療室を含め)がほとんどです。感染力の強いデルタ変異株が猛威を振るう一方で、感染防止に対する気の緩みもあります(11月11日のWDRニュース)。ワクチン接種完了者も月日の経過とともにワクチン効果が弱まってきている可能性もあり、ブースター(追加)接種が必要になっています。

● ワクチン接種の有無で10倍以上の差

バイエルン州では、ワクチン接種完了者の7日間指数が「110」であるのに対し、未接種者は「1469」と10倍以上の差が見られます(11月17日のARD放送)。ドイツ全体で見ると、ワクチン接種率が低い州ほど感染が多い傾向があります。

入院率(Hospitalisierungsrate、Hosopitalisierungsinzidenz)

● 入院率の定義と意義

直近7日間の住民10万人当たりのコロナ感染による新規入院者数で示します(7日間入院指数[7-Tage Inzidenz Hospitalisierungen]と呼ばれることも)。州(地域)ごとの中・重症患者の状況と病床の逼ひっぱく迫状態を知る目安となります。

● 入院率の推定の迅速化

入院率の数値には、①その日に報告される入院患者数と、②後日の追加登録も含めて集計される実際の患者数の2種があり、①と②の値の差と2~3週間のギャップが問題視されていました。現在は、もともと経済予測で用いられる「ナウカスト」(now[今]とforecast[予想]の合成語)の手法にて、より正確な推定が可能になっています(ドイツ連邦統計局)。

ワクチン接種の有無と入院率(18〜59歳)

ワクチン接種の有無と入院率(18〜59歳)

2Gルール/2Gプラス(2G-Regel / 2G Plus-Regel)

● 「入院率」を基準にして

今冬のドイツ各州の制限措置は「入院率」により決められます(11月18日の決定)。以下の各々の制限措置は、いずれも5日間連続で入院率が基準値を下回った場合に解除されます。

● 従来ルールが適用されるのは2州だけ

従来ルールが適応されるのはハンブルク、ニーダーザクセン州の2州だけです(11月26日現在)。これらの州では新たな追加する制限措置はなく、これまでの規制が続けられます。

● 2Gルール

入院率が「3以上」で適用されます。レストラン、ホテル、イベント、施設訪問や利用は、ワクチン接種完了者(Genimpfte)とコロナ感染の快復者(Genesene)のみが可能となります。ワクチン未接種者は、抗原検査の有無にかかわらず利用できません。

● 2Gプラス

入院率が「6以上」で適用されます。感染リスクが高いと考えられる施設(クラブ、バーなど)の利用は、2Gであるワクチン接種完了者と快復者でも、コロナ抗原検査(Schnelltest)の陰性証明が必要です。バイエルン州、ザクセン=アンハルト州、テューリンゲン州をはじめとする6州が当てはまります(11月26日現在)。

● さらなる対応措置

入院率が「9以上」の州の政府は州議会の同意を得ることを条件に、さらなる措置を取ることができます(例えば、ロックダウンなど)。

● 制限措置の対象外となる人

正当な理由でワクチンを接種できない人、医学的にワクチン接種が推奨されない人、あるいは18歳未満の未成年者は制限措置の対象から除外されています。

職場での3Gルール(3G-Regel)

● 未接種者はコロナ検査(Corona Schnelltest)が必要

勤務先での感染を防ぐ目的で、職場でも3Gルールが導入されます。ワクチン未接種者は勤務前に毎日検査の陰性結果(抗原検査では24時間以内)が必要です。職場では引き続き週2回の無料検査を受けられます。

● ホームオフィスの義務化

業務上の支障がない限り、雇用主はホームオフィス(テレワーク)を許可することが義務化されました。

公共交通機関も3Gルール

● 未接種者は陰性証明が必要

市内のバス、Uバーン、Sバーン、都市間の中・長距離電車の利用に3Gルールが適用されます。ワクチン未接種者が公共交通機関を利用する際は、コロナ検査の陰性証明が必要です。

ワクチン接種の促進

● ワクチン未接種者を減らす

ドイツ全体で約67%の人がワクチン接種を完了しました。しかし、60歳以上の約14%が未接種であり、特に高齢者の感染は生命に直接関わる(9月16日のBMJ誌)ため、早く接種を完了させることが大切です。

● 3回目接種、ブースター(追加)接種

接種から半年以上たつと、ワクチン効果が次第に減弱してきます(10月のmedRxiv誌)。この秋より、ワクチン接種完了から6カ月(ワクチン供給数にゆとりがある場合は5カ月)が経過すれば、追加接種を受けられるようになりました(RKI)。

● 5~11歳児童へのワクチン接種

今年12月後半より、12~17歳の青少年に加え、5~11歳へのワクチン接種が開始されます。

罰則の強化

● ノルトライン=ヴェストファーレン州では

マスク着用義務のある場所で非着用の場合は、150ユーロ(今まで50ユーロ)の罰金が科されます。そのほかコロナ検査結果の偽造は2000〜5000ユーロ、またレストランや施設利用に際してワクチン証明やコロナ検査結果の確認を怠った場合は2000ユーロ(今まで500ユーロ)に引き上げられる予定です。

コロナ治療の内服薬

● モルヌピラビル(Molnupiravior)

欧州医薬品庁(EMA)は、欧州連合(EU)内での抗ウイルス薬のモルヌピラビル(Lgevrio®、米メルク社)の緊急使用を認める勧告を発表しました(11月19日)。酸素療法を必要としない軽症・中等症のコロナ感染症患者が対象の経口薬で、ウイルスの自己増殖の際に複製エラーを生じさせて増殖を抑える薬です。

この冬の旅行

● 滞在地の感染情報、制限措置に注意

制限措置は突然に更新されることがあるため、旅行直前まで感染情報に注意してください。宿の予約はぎりぎりまでキャンセルが可能なものが望ましいでしょう。

● 日本への一時帰国を予定している方

入国時にドイツ出国前の陰性証明が必要です。クリスマス近くは休みの医療機関や検査ラボがあるため、留意しましょう。証明は日本のフォーマット(あるいは準じたもの)で用意することが大切です。ドイツからの日本人帰国者はワクチン接種の有無にかかわらず、検疫所の宿泊施設で6日間の待機が必要です。待機期間の短縮措置は停止されています(12月1日の日本外務省)。

最終更新 Dienstag, 07 Dezember 2021 11:37
 

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