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ドイツで過ごす「ゆく年くる年」

ドイツで過ごす「」ゆく年くる年

2007年も残すところあと2週間と少し。年の瀬を迎え、師走の街の慌ただしさがつのるこの時季は、なぜかいつも以上に故郷日本の情緒が恋しくなるものです。年越しそばにおせち、紅白、お年玉、初詣で、年賀状に年末ジャンボにこたつでみかんに……。でも「今年は帰省しないでドイツでゆっくり」というみなさんのために、ドイツならではの味わい深い 「ゆく年くる年」をご紹介します。 (ささきりか)

・クリスマスが家族と過ごす時なら、ジルヴェスターは気のおけない友だち同士、パーティーで盛り上がり、年越しのカウントダウンをするのが定番。そして夜空にドッカー ンと花火を打ち上げて、「Frohes neues Jahr!!」と乾杯だ。でもパーティー&花火以外の年末年始の恒例と言えば……。

ジルベスター「大晦日」はドイツ語で「ジルヴェスター(Silvester)」と言うけれど、そもそもこの「ジルヴェスター」っていったい何?ジルヴェスターはローマ法王、ジルヴェスター1世(314~335年在任)の名。法王は335年の12月31日に崩御したため、その命日が「聖ジルヴェスターの日」として今日までキリスト教圏の暦に記されている。ちなみにジルヴェスター1世は家畜の守護聖人。

・来年はどんな年になるかなあ?所は変わっても思うことは皆同じ。日本なら、初詣ででおみくじを引いて、「大吉」にニンマリしたりするけれど、ドイツなら「鉛占い(Bleigießen)」で来年の運勢を占ってみよう。この鉛占い、始まりはローマ時代に行われていた神のお告げを解き明かすための風習だったといわれるが、今日ではジルヴェスターパーティーなどで楽しむ占いだ。キットは、年末が近づくとスーパーなどで購入できる。

鉛占いやり方は簡単。スプーンの上に小さな鉛の塊を乗せて下からろうそくの火などであぶり、鉛が溶けたら、すかさずそれを冷水の中にポチャンと落とし、固まった形で運勢を占う。と言っても、固まった鉛が何かはっきりした物の形に見 えることはマレ。「これ はハートのように見えるから、来年は新しい恋が待っているかも!」なんて、ちょっとこじつけながら楽しんじゃおう。

・鉛占いの結果がぱっとせず、しょんぼりしている友だちがいたら、幸運をもたらすといわれる「四つ葉のクローバー」や「ブタ」、「煙突掃除屋(Schornsteinfeger)」の小物を贈ってみて幸運は。年末が近づくと、花屋の軒先にクローバーの小さな鉢植えが並び始めるので、自宅用にも一つ買って、幸運を家に呼び込もう。ところで、煙突掃除屋が何でラッキーなのか知ってた?

昔は暖炉がつまってしまったら、家庭の主婦にとっては一大事。料理もできないし部屋も暖められない。そこに救世主として現われたのが煙突掃除屋だ。黒の作業服に黒の山高帽と、全身黒ずくめで決めた掃除屋が暖炉をほうきでさっと掃除すれば、問題は一挙解決!彼のおかげで一家に幸運が舞い戻ってくる、というわけだ。それからもう一つ。年初に煙突掃除屋が定期点検に訪れる家庭も多いかと思うけれど、そのときは何気なく触ってみて。彼に触れた人には幸運が訪れるといわれているから。

・連邦首相がテレビで、ジルヴェスターの夜または元旦に行う新年のあいさつ(Neujahrsansprache)も恒例。ちなみにクリスマスのあいさつは、大統領の担当だ。あいさつの内容は新年の抱負などで、毎年似たようなものではあるけれど、それが災いし(?)、過去にちょっとしたハプニングが起きたことがある。

新年の挨拶1986年のジルヴェスター。本来なら87年に向けたコール首相(当時)のあいさつが放送されるはずが、公共放送局ARDが誤って前年の同首相のあいさつを流してしまったのだ。ARDは結局、87年の元旦に改めて「正しい」あいさつを放送し直すという、なんともお騒がせな幕開けとなった。

・家でゆっくり寝正月を決め込む予定の人に、このほかの恒例番組をご紹介しよう。日本なら「紅白歌合戦」「かくし芸大会」と、特番のオンパレードだけど、ドイツならジルヴェスターの「Dinner for one(一人でディナーを)」と元旦のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の「ニューイヤーコンサート(Neujahrkonzert)」。

Dinner for OneDinner for one」は、放送時間わずか18分という英国生まれのカルトコメディー。登場人物は90歳の誕生日を祝う老婦人ソフィーと執事のジェームスの二人きりだ。招待された4人の殿方はもう皆亡くなっていて出席者がいないため、ジェームスがその4人になりすましてソフィーと一緒に乾杯する。飲み進むうちに、だんだん酔っ払って足元がふらふらになったジェームスが、豪華なトラのじゅうたんにつまずくと、そのたびに舞台の端からドッと沸く「桜」の笑い声がお約束です。

ウィーンフィルハーモニー一方、初公演は1931年のジルヴェスターまでさかのぼる伝統あるウィーンフィルのニューイヤーコンサートは、チケット予約が1年前からスタートするという人気の高い一大イベント。ウィーン音楽協会の「黄金の間」で華やかに行われるコンサートの模様は、世界50カ国で中継される。2002年には小沢征爾氏も指揮台に上がった。アンコールは3回行われるのが慣わしで、2曲目にはヨハン・シュトラウス2世の「美しき青きドナウ」、最後はヨハン・シュトラウス1世の「ラデツキー行進曲」と決まっている。2008年はジョルジュ・プレー トル(Georges Prêtre)氏が指揮を担う。

プレッツェル・クリスマスに食べるものなら、あれこれすぐに思い浮かぶけれど、ジルヴェスターや正月というと何だろう。ラクレット?なんて声も聞こえるけど、よく知られているのはノイヤースブレッツェル(Neujahrsbrezel)。ブレッツェルはドイツに住んでいる人なら知らない人はいないと思うけれど、普通のブレッツェルと、この新年バージョンとのいちばんの違いはずばり、ばかでかいこと!それからいつもなら「穴」は3つだけれど、正月に食べるのは真ん中に大きな「穴」が一つだけ。今回、右の写真で登場してくれたヴュルツブルク在住のマリアちゃんが持っているのは、地元のパン屋さん「Brandstetter」が作ったノイヤースブレッツェル。「これから始まる1年をそこから見渡す」という意味が込められているのだそう。

・最後に、ジルヴェスターに家族そろって楽しめるとっておきのお話をご紹介しよう。ミヒャエ ル・エンデの『Der satanarchäolügenialkohölische Wunschpunsch(邦題:魔法のカクテル)』だ。

魔法のカクテル今年最後の夜。魔法枢密顧問官ベールツェブブ・イルヴィッツァーはあせっていた。世界中に災厄をもたらすという彼の任務が滞っていたのだ。年が明けるまであと7時間、時間がない!そこでイルヴィッツァーは、世界を破滅させるための「魔法のカクテル」を完成させようとするが……。絵本はもちろん、お芝居ならワイマールの「Deutsches Nationaltheater」の公演でも楽しめます。

“Der satanarchäolügenialkohölische Wunschpunsch”
12月26・27日、2008年1月1日
Deutsches Nationaltheater Weimar Grosseshaus,
Theaterplatz 2, Weimar
www.nationaltheater-weimar.de

花火スポット

ドイツ地図

家の前でご近所さんと一緒に、街中に出かけて盛大に。場所はどこであれ、ドイツで新しい年を迎えるなら、花火で華やかにスタートさせたいもの。あなたの町の絶好の花火スポットは?各地の観光局担当者の声もご参考にどうぞ。

ドッカーンと「悪」を追い払おう!

日本人なら、しだれ柳や線香花火みたいに、花火は見て美しく、そして風流なものであってほしいと思うものだけど、ドイツで花火といえばドッカーン、ドッカーン、ヒューっと、主役は音。でも元旦の花火には、このうるさい音にこそ実は意味があって、昔はこの音で「悪」が追い払われると考えられていたという。だから、あまりのうるささに耳をふさいでしまう人も、この日ばかりは思いっきり騒いでしまおう!

ちなみによく使われる「フォイヤーヴェアク(Feuerwerk)」とは一般に、大がかりな「打ち上げ花火」のこと。個人が楽しむいわゆる爆音花火は「ベラー(Bölller)」と呼ばれます。

キール・キール Kiel
「『Kiellinie』と呼ばれる海岸沿いが、地元の人々には人気ですね」 (キール観光局のクアンテさん)

・リューベック Lübeck
リューベック「夏は海水浴客でにぎわう「Travemünde」地区のシンボルである「Nordermole」は、市民によく知られた花火スポットです。でもバルト海の荒波はすぐ目の前。暖かくしてお出かけください」(リューベック観光局のシュッツさん)

・ハンブルク Hamburg
ハンブルク「花火を鑑賞できる特別遊覧船は、毎年ジルヴェスターの夜に運航するけど、いつも10月には切符は完売だね。今年ももちろん売り切れちゃってるけど、ベストスポットはもちろん港湾地区。人出はすごいけど、船上からでなくても楽しめるよ。船の汽笛や教会の鐘もいっせいに鳴り響いて、迫力満点!」 (観光船会社HADAG広報担当者)

・デュッセルドルフ Düsseldorf
デュッセルドルフ「日本デーの花火にはちょっと劣る(?)気もするけれど、眺めがいいのは、やはりライン川沿い。川と花火って相性抜群!アルトシュタットからほろ酔い気分で眺める花火もいい感じ」(在独歴5年になる日本人Kさん)

・ケルン Köln
ケルン「この町で花火といえば、ライトアップされたドームが華を添えるライン川沿い。地元のテレビ局WDRでも生中継されるので、出不精の私はこれまでテレビ画面を眺めているばかりだったけれど、今年は出かけてみようかな……」(地元の日本人Rさん)

コブレンツ・コブレンツ Koblenz
ヴィルヘルム皇帝の騎馬像が立ち、ライン川とモーゼル川が交流する町随一の観光名所「Deutsches Eck」をバックに上がる花火は、かなりの見もの。

・フランクフルトフランクフルト Frankfurt
「カウントダウンが近づくと、町は人、人、人で大にぎわい。私は、マイン・ブリュッケから眺める花火がいちばんきれいだと思います」(フランクフルト観光局のベックマンさん)

シュトゥットガルト・シュトゥットガルト Stuttgart
「花火スポットはたくさんありますよ!Bauwerke、Hauptbahnhof-Turm、
Kunstmuseum、Fernsehturm、Bismarckturm、
Birkenkopf、Uhlandshöhe、Rotenberg……」(シュトゥットガルト観光局のメーラーさん)

・ミュンヘン München
ミュンヘンMarienplatzはもちろん、「ミュンヘンのパーティー通り」である Leopoldstraßeもにぎやか好きに人気。Prinzregentenstraßeの金色の天使の 塔「Friedensengel」周辺も、ここ数年ホットスポットだそう。

・ドレスデン Dresden
ドレスデン「アルトシュタット近くの観光スポット『Brühlsche Terrasse』や市街を一望できる『Weißer Hirsch』、エルベ川近くにたたずむEckberg 、 Albrechtsberg、Lingnerschlossの3つの城も、風情があっておススメです」(ドレスデン観光局のシューリヒトさん)

・ベルリンベルリン Berlin
ドイツで新年のカウントダウンといえば、世界中でテレビ中継されるのがここ、ベルリンのブランデンブルク門。ジルヴェスターから新年にかけては、寒さも吹き飛ばすほどの熱気でパーティーは最高潮に。

ジルベスターのご予定は?

エリザベート・ブルンナーさん
(ボン近郊ヘネフ在住)

ブルンナーさんホームパーティーをして、クローバーやかわいいブタの小物とかをお互いに贈り合うの。昔ならペニヒ硬貨も幸運のシンボルだったわ。ベルリンに住んでいたころは、ベルリーナーをみんなで食べたけど、その中に一つだけ、からしクリームを入れたのを混ぜて、だれに当たるか大騒ぎしたり……。

ロベルト・シュプックさん一家
シュブックさん一家(ルクセンブルク近郊ヴィンチェリンゲン在住)

同年代の子どものいるご近所さんと、家の近くの公園で花火を上げます。子どもたちも、その日はお昼寝をすませて、夜更かしのための準備も万端。カウントダウンまで大人と一緒に楽しみます。

アンドレアス・ローゼンタールさん
ローゼンタールさん&シュナイダーさん ヴォルフガング・シュナイダーさん
(ケルン在住)

Saufen! Saufen! ガンガン飲みまくる、これに尽きるね!彼女はスキーに行きたいなんて言ってるけど、男同士、飲んで騒ぐほうが断然楽しいな。

パウルさんアンダ・パウルさん
(ニュルンベルク近郊バイアースドルフ在住)
日ごろは遠く離れていてなかなか会えない友だち同士で集まって、お互いの近況とか、ゆっくり話ができたらいいなと思ってるわ。

簡単おせち

本誌連載「ドイツ食の歳時記」で、いつもドイツの素朴で美味しい料理をご紹介していただいている舞楽あき子さんに、手軽にできるおせち4品を作っていただきました。(ささきりか、編集部・神野直子)

お正月はもともと、年神様を迎え、来る1年の多幸を願う儀礼。おせち料理には、お正月に主婦がゆっくりできるようにというだけでなく、年神様をお迎えしている間、火を使うのを慎むという物忌みの意もあるのです。

例えば、黒豆は「まめまめしく(健康で)働けるように」、昆布巻きの昆布は「よろこぶ」とのかけ言葉など、おせち料理には、それぞれ新しい1年への祈願が込められています。

ジルヴェスターのパーティーで、たまにはおせちを用意してお客様を迎えてみては?食材は、ドイツで手に入りやすいものばかりです。


・菊花紅白菊花
本来はかぶで作る菊花を、赤かぶと大根を使って紅白にしてみました。量を食べるものではないので、できるだけ小さい赤かぶを見つけましょう。かぶの色が移るので、漬けるときの容器は必ず別々に。大根の代わりにコールラビを使ってもできます。

材料(4人分)
赤かぶ(Rote Bete) 小4個
大根 半本程度
150cc
みりん 大さじ3
砂糖 50g
唐辛子 少々
  1. 赤かぶの皮をむき、へたを下にしてまな板の上に置き、縦横に細かく切り目を入れる。(割り箸ではさんでおくと、下まで切り落とす心配がない)
  2. 大根を赤かぶと同じくらいの形に切り、同様に切り目を入れる。
  3. ①②を別の容器に入れ、海水程度の塩水(分量外)に1時間漬ける。
  4. 酢とみりんと砂糖を混ぜ、甘酢を作り、2等分する。
  5. 赤かぶと大根を形をくずさないようにしぼり、別々の容器に入れ、上から甘酢をかける。最低1日漬け込む。
  6. 食卓に出すときに、大根の上に唐辛子の輪切りもしくは千切りを飾る。

数の子・数の子
言わずと知れた鰊(にしん)の卵。二親(にしん)とかけて、子孫繁栄 を願う縁起物です。ドイツ語では「Heringsrogen」。価格もお手ごろです。

材料(4人分)
数の子 200g
粉末だしの素 小さじ山盛り1
水と酒(半々が目安) 合わせて150cc
しょうゆ 大さじ1
かつおぶし 適量
  1. 数の子は筋を取り、たっぷりの水につけて丸1日塩抜きする。途中で1度水を変える。
  2. 粉末だしの素、水、酒、しょうゆを煮立て、冷ましてから、水気を切った数の子を漬け、一晩おく。
  3. 食べるときに、かつおぶしを飾る。

・鮭の西京漬け鮭の西京漬け
しっかり漬けた肉や魚は、冷めても美味しいもの。おせち料理としてだけでなく、たくさん作って冷凍しておけば、お弁当や急なお客様の際にも重宝します。

材料(6人分)
約700g
(片身フィレの半分程度)
白味噌 150g
みりん 50cc
50cc
砂糖 70g
  1. 酒とみりんを沸騰させ、アルコール分を飛ばし、砂糖を溶かす。
  2. 冷めたら、白味噌を加えてよく練り、ペースト状にする。
  3. 鮭の切り身を漬け、二晩寝かす。
  4. 焼くときは、焦げやすいので中火でじっくりと。

・伊達巻き風だし巻き卵伊達巻風だし巻き卵
昔は大切な文書はすべて巻物にして保管したことから、お正月には巻物がよく登場します。伊達とは華やかなこと。本来の伊達巻は白身魚のすり身が入 りますが、ここでは、だし巻き卵を伊達巻風に焼いてみました。

材料(6人分)
4個
粉末だしの素 小さじ1
大さじ1
大さじ3
砂糖 大さじ2
ひとつまみ
  1. オーブンを200度に温める。
  2. 粉末だしを湯で溶き、酒を加え、砂糖、塩を入れ、よく混ぜる。
  3. ボールに卵を溶いてよく混ぜ、②を加える。
  4. ③をクッキングシートを敷いたバットに流し、オーブンに入れ、表面に焼き色がつくまで焼く。(目安は15分)
  5. ④をすだれにのせて巻く。巻き終わったら、すだれをつけたままにして、冷えるまで待つ。

黒豆風こんなアイデアも
どこででも売っている赤豆(Red Kidney Bohnen)をしょうゆと砂糖で煮たら、黒豆っぽい雰囲気になります。お試しあれ!
ホテルでおせち料理を堪能したい人に
「ホテル・ニッコー・デュッセルドルフ」には、年越し1泊2日のプランが用意されています。朝食に弁慶特製のおせち料理を食べて、 2008年をすがすがしく迎えてください。
住所: Immermannstr.41, Düsseldorf
要予約Tel. 0211-8340
年越しそば「やっぱり年越しそばが食べたい!」という人に

● Düsseldorf
インマーマン通りの「カフェ・リラックス」では、リアル タイムで「紅白歌合戦」が観られます。鴨ねぎそば(10 ユーロ)を味わいながら、SMAPの中居くんと鶴瓶師匠の息のあった司会ぶりを楽しんではいかが。本誌読者には温泉卵が特別サービスとなりますので、ご注文の際には「ニュースダイジェストを見ました」と一声を。混み合うことが予想されるので、予約をおススメします。
Tel. 0211-1795653

● Köln
おそばを食べるならここ「レストラン飛岡」。かけそばなど(8,50ユーロ~)がおススメです。
Tel. 0221-3489888

● Stuttgart
年越しそばと銘打たないものの、「喜長」ならざるそば、たぬきそば、天ざるそばなど各種そば(8,80ユーロ)が勢ぞろい。
Tel. 0711-247687

● München
「sasou」は19時までオープン。山菜そば(6,80ユーロ)、天ぷらそば(8,70ユーロ)などが食べられます。
Tel. 089-263701

最終更新 Dienstag, 03 September 2019 16:35
 

シュトレンはどこから来たの?

シュトレンはどこから来たの?

バウムクーヘンのみならず、ドイツ菓子として日本でもすっかり認知度が上がったクリスマス限定のお菓子「シュトレン」。発祥の地はドレスデンと言われているが、これには諸説があり、1329年のナウムブルグ司教へのクリスマスの贈り物が最古の記録とされている。しかし、キリスト教の断食期間である4旬節にはバターと牛乳の摂取が禁じられていたため、水・オーツ麦・てんさいの根の油を使用した当時の シュトレンは、かなり素っ気ない味だったようだ。

馬車
4トンものシュトレンを乗せた馬車

これに不満を持ったザクセン選帝侯エルンストと弟アルブレヒトは、1430年にローマ教皇へバター・牛乳摂取禁止令の撤廃を懇願し、91年にようやく「バター食用許可証(Butterbrief)」が公布された。この公布はザクセン選帝侯の宮廷でのみ有効だったにもかかわらず、バターと牛乳を使用したシュトレンは公国全体に広まったのである。宮廷パン職人だったハインリッヒ・ドラスドは乾燥フルーツなどを加えて工夫し、今日に伝わるシュトレンを完成させた。その後ザクセン公国では、毎年クリスマスに宮廷に献上するのが習慣となったが、1730年、アウグスト強王は2万4000人を招いたパーティーの最後に出す1.8トンものシュトレンを注文。この巨大シュトレンは8日間かけて焼かれ、1.6メートルのナイフで客の前でさばかれたと言われている。

黄金に輝く引換券
黄金に輝く引換券

強王らしいこのド派手な出来事を記念して、ドレスデンではクリスマス時期の第2アドヴェント前の土曜日(今年は12月8日)に、シュトレン祭(Stollenfest)が開催される。小山のようなシュトレン(最高記録は2000年の4.2トン)が馬車に乗せられて練り歩き、クリスマスマーケットの会場で1.2メートルのナイフで切り分けられるのである(事前に引換券を購入すれば、巨大シュトーレンのお裾分けがもらえるのでお試しを)。

Werner社のシュトレン
Werner社のシュトレン

現在では「ドレスデン風シュトレン(Dresdner Stollen)」は商標登録されており、ビール純粋令と同様に材料の分量が指定されている。基本的なレシピは存在するが、ドレスデンにある約150軒のパン屋は門外不出のレシピを代々伝授しており、味を競っている。ドレスデン一美味と言われるものが、1893年創業の「Werner」だ。

手に取るとずっしり重いシュトレン。手間のかかる作業をていねいにこなす職人の思いが伝わるようで、ひと切れずつ大切に食べたい。ただし、砂糖やバターたっぷりのシュトレンは超高カロリーなので、食べすぎにご注意。

(ライター・福田陽子)

シュトレンのレシピ

シュトレン

シュトレンとは、もともと坑道や地下道の意味。トンネルの形に似ているからこの名がついたと言われている。真っ白でやわらかな粉砂糖に覆われた外観は、幼子イエスを包むおくるみに見立てられることも多いよう。

ドライフルーツとマジパンがたっぷり入ったドレスデン風シュトレン。ずっしりと重いので、薄く切ってティータイムにどうぞ。寒い日にグリューワインとともに食すれば、体の芯から温まってくる。

(舞楽あき子)

 材料
強力粉(Mehl Type 550)
300g
レーズン(Rosinen)
250g
オレンジピール(Orangeat)
100g
レモンピール(Zitronat)
50g
挽きアーモンド(Mandeln;gehackt)
75g
ラム酒
70ml
生イースト(Hefe)
30g
牛乳
125ml
砂糖
30g
卵黄
1個
小さじ1/2
レープクーヘン香料(Lebkuchengewürz)
小さじ1
マジパン(Marzipanrohmasse)
100g
バター
150g
粉砂糖
80g
バニラ砂糖(Vanillezucker)
1袋
 作り方
1. 前日にレーズン、オレンジ&レモンピール、アーモンドをラム酒につけてやわらかくする。
2. 中種づくり。ボールに強力粉150グラム、牛乳、砂糖、イーストを入れてよくこねる。まとまったらラップでふたをし、暖かい所に置いて2倍くらいの大きさになるまで発酵させる(目安1時間弱)。
3. 2に残りの強力粉、卵黄、塩、レープクーヘン香料を入れよくこねる。
4. マジパンとバター100グラムを少量ずつ加え、よく混ぜてこねる。
5. フルーツを入れてさらに混ぜ、まとめた後ラップでふたをし、さらに20分間2次発酵させる。
6. 粉(別量)をまぶした台の上に20×30センチくらいに引き伸ばし、長い方を三つ折にする。
7.

空気が入らないようにぐるぐる巻きに
オーブンを200℃に温め、クッキングシートを敷いた天板に6を乗せ45分間待つ。その後175℃に下げ、さらに15分。その間、残りのバター50グラムを溶かしておく(オーブンから取り出し、まだ熱いうちに溶かしバターをはけで塗る)。荒熱がとれたら、粉砂糖とバニラ砂糖を混ぜたものを全体にまぶし、ラップで3~4重に包む。
8. 冷暗所に保管し、1週間以上寝かしてできあがり。

最終更新 Freitag, 21 Juni 2019 16:06
 

カール・ラガーフェルトx安藤忠雄 写真展

カールラガーフェルト


Karl Lagerfeld
1938年ハンブルク生まれ。ピエール・バルマンらに師事した後、独立。クロエ、フェンディ、シャネルのデザイナーを経て、現在自らのブランド、カール・ラガーフェルトを持つ。87年から写真家としても活動している。
「計画や期待はせず、ただ成り行きに身を任せる。
だから物事は楽しい」

クロエ、フェンディ、シャネルなど一流有名ブランドのファッションデザイナーとして、モード界を牽引してきた巨匠カール・ラガーフェルト。その彼が、安藤忠雄の設計で知られるランゲン美術館(ノイス市)のために企画した写真展が開かれています。オープニングを前に美術館を訪れた同氏のコメントを交えながら、写真展をレポートします。
(編集部・神野直子)

写真展に付けられたタイトルは、「KONKRET ABSTRAKT GESEHEN」。今回の展覧会は、長くから親交があるランゲン夫妻のたっての依頼ということで実現したが、会場が安藤忠雄の設計した美術館であるということが大きかったという。

ラガーフェルト
作品の前でポーズをとる
カール・ラガーフェルト

「私は安藤の大ファンで、彼の建物も撮影しています。フランスで彼に設計を依頼したこともありましたが、3回とも購入した土地の法的な制約などで頓挫してしまいました。良き知り合いでもある安藤が造ったランゲン美術館は、私にとっても非常になじみがあり、まるで自分の家にいるかのような気がします」

展示された100点を超える作品の被写体は、建物の一部であったり、アスファルトの表面をクローズアップしたものだったり、階段の横に空けられた穴であったり、人の輪郭であったり……とモチーフはさまざまだが、どれも全体をとらえたものではなく、何かの破片にすぎない。

「ここに提示された世界は、何かを模倣したりしたわけではありません。ある一部を切り取ったのは、断片をクローズアップしていくことで新しい世界と絵が広がっていくと思うから。何かを撮ろうと計画を練ることはありませんね。計画すること自体が難しく、私の作品は偶然の産物なのです」

写真

自らの写真に対するスタンスは、「決して何かが撮れると期待はせず、なりゆきに任せてことの次第を楽しむ」のだと言う。そしてその姿勢は自身の写真スタイルを自らどこかに当てはめることを嫌ったり、デザイナー、写真家、芸術家としての活動を平行して追求する生き方にも反映されている。

「3つのそれぞれの活動を、呼吸したり眠ったりするのと同じように行っています。デザイナーとしての仕事と並行して写真を撮っていますが、あらゆることを並行してやっていても、それが一本の道となっていくのです。自分で何らかの歯止めをかけることはありま せん」

 

トレードマークである白髪を後ろに束ねたヘアスタイルとサングラス、黒一色のコーディネートで会場に現れたラガーフェルトは、まさにテレビで見るイメージそのものだった。ただ決してその素顔を見せないように、スタイルを規定せず、作品についても鑑賞する側に説明を委ねようとする姿勢は、常に変化と新しさを求められるモードの世界を生き抜いてきた所以なのかもしれない。

「安藤の作品を集めた本を作りたい」と語るラガーフェルトの写真展は、彼の視線を追体験し、その世界を五感で感じられる絶好の機会と言えるだろう。


<展覧会情報>
期間 開催中~2008年5月4日
休館日 12月24~26日、31日、08年1月1日
時間 10:00~18:00
料金 7,50ユーロ(割引5ユーロ)
場所 Langen Foundation Raketenstation Hombroich 1, 41472 Neuss
TEL 02182-57010
WEB www.langenfoundation.de
最終更新 Freitag, 30 August 2019 16:47
 

クリスマスが街にやってきた!

クリスマス間近
クリスマスが街にやってきた!

ついにやってきたクリスマスシーズン。あなたの街でももうクリスマスマーケットが始まったことでしょう。デパートもショーウインドウも商店街もイルミネーションで美しく飾られ、街は、いやこの国全体がクリスマス一色に染まります。

12月2日の日曜日は最初のアドヴェント。3週間後には子供たちのところに、サンタクロースならぬクリストキントやヴァイナハツマンがプレゼントを持ってやって来ます。日本だとこの時期はなぜか恋人達が盛り上がる季節で、独り者にとっては肩身の狭〜い思いをさせられてしまうけれど、本来のクリスマスは、家族と一緒にイエス・キリストの誕生の日を待つというもの。そう、クリスマスまでは”待つ時間”なのですね。

でも、ただ待ってるだけではもちろん退屈。というわけで、1日1日を家族と一緒に数えながら過ごす、ドイツ式クリスマスの愉しみ方を紹介しましょう。

(ニュースダイジェスト編集部)

クリスマス間近スペシャル・突撃インタビュー

サンタさんに何をお願いする?
(デュッセルドルフ日本人幼稚園でお迎えの時間に直撃)


「キティちゃんの大きなぬいぐるみ」
福井 里歩ちゃん(4)
在独歴2年
 
「特急『白いソニック』の模型」
中島 佑太くん(4)
在独歴2年
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「リカちゃんのせんたくルーム」
鬼頭 あゆみちゃん(6)
在独歴8ヶ月
 
「青色の大きなブルドーザー」
西澤 翼くん(3)
在独歴1年半
----

「キティちゃんに似た
大きなぬいぐるみ」

丸山 瑞季ちゃん(5)
在独歴2年
 
「リモコンで動く
レーシングカー」

寺門 優くん(5)
在独歴1年
ドイツ式クリスマスの過ごし方がひと目でわかる
アドヴェントカレンダー Adventskalender
1クリスマスツリーはもう準備した?丸い飾りにするか、木の人形を吊るすか……今年は何色でデコレーションしよう。赤、シルバー、白、ゴールド?伝統的には12月23日に飾って、1月6日の「東方の三博士」の日にしまうのが正しいとか。
21. Advent 第1アドヴェント
(待降節)

アドヴェントは、ラテン語の「到着、待望」という言葉が語源。昔は断食の時期だったそう。欠かせないのが、アドヴェンツクランツ。1839年にハンブルクのヨハン・ヴィヒェルン牧師が、木でできた丸いクランツに23本のロウソクを飾ったのが始まりです。60年ごろからはモミの木の枝を使用するようになったとか。ドイツから広がったこの慣習、クランツの丸い形は神は始まりも終わりもなく愛してくれるという意味。葉の緑は希望、ロウソクやリボンの赤は愛情を表しています。今日は4本のロウソクのうち、1本目を灯す日。
2そろそろクリスマスカードの準備を。
クリスマスシーズンは郵便が混んで到着までに通常より時間がかかるから、お早めに。
4小枝Barbaratag 聖バルバラの日
今日は、外に桜の木かレンギョウなどの小枝を探しに行きましょう。一晩お湯の中にその枝を浸けておき、翌日花瓶に。あとは暖かい場所に置いて光を当てるだけ。もちろんお湯も3日に1度の頻度で変えて、クリスマスの日にきれいな花が咲くのを待ちましょう。この枝は「バルバラの小枝」と呼ばれています。バルバラとは2世紀ごろトルコに住んでいた女性で、父親は裕福な商人でした。父親が旅行に出ている間に内緒でキリスト教の洗礼を受け、それを知った父親は激怒。塔の中に閉じ込められてしまったとか。そして牢屋へ連れて行かれる途中、彼女はばれないように小枝を折って洋服の中に隠し、牢屋で水がめの中に挿します。死刑判決を受けた日、小枝は満開に咲いていたそうです。私たち一人ひとりが小枝に咲いた花のような存在である、との意味も込められています。
5明日は聖ニコラウスの日。よく磨いた自分の靴かブーツを玄関前に出して。今年いい子にしていたあなたには、今夜、聖ニコラウスがチョコレートやりんご、お菓子などのプレゼントを中に入れて おいてくれるはず。
6Nikolaustag 聖ニコラウスの日
自分の靴の中に、お菓子はたくさん入っていましたか?キリスト教の司教で、とても心の温かい人だったニコラウス。多くの窮に瀕した人々を助け、数々の善行が今日まで語り継がれています。例えば、餓死しそうな市民に穀物を与え、そのお陰で市民たちはパンを焼くことができた、というのもその一つ。ニコラウスの行いを忘れないようにと、この時期になると街には「ニコラウスのお菓子」が登場します。また、3人の貧しい娘にお金を与え、結婚できるようにしてあげたという話も。ここから、家のドアの外に靴やお皿を置いておく習慣になりました。
7 家のドアにヤドリギ(Mistelzweig)は飾りましたか?魔除けのお守りと言われており、家や家族を守ってくれます。ヤドリギの下でキスすると、幸福になれるとの言い伝えも。
7Maria Empfängnis 聖母の無原罪の御宿りの日
カトリック系の教会では、聖母マリアが原罪の汚れなく宿ったことをお祝いします。
92. Advent 第2アドヴェント
さぁ、アドヴェンツクランツの2本目のろうそくに火を。
6
クリスマスソングをドイツ語で覚えましょう。1曲くらいドイツ語で歌えないとね。一番有名なのは「O Tannenbaum」。メロディも簡単だからすぐマスターできるはず。ザルツブルク近郊のオーベルンドルフで生まれた、定番の「Stille Nacht, heilige Nacht(きよしこの夜)」もはずせません。ちなみにドイツで最古のクリスマスソングは、11世紀に作られた「Sei uns willkommen, Herre Christ」なんだとか。

O Tannenbaum
O Tannenbaum, o Tannenbaum,
Wie treu sind deine Blätter!
Du grünst nicht nur zur Sommerzeit,
Nein, auch im Winter, wenn es schneit.
O Tannenbaum, o Tannenbaum,
Wie treu sind deine Blätter!

Stille Nacht, heilige Nacht
Stille Nacht! Heilige Nacht!
Alles schläft; einsam wacht
Nur das traute hochheilige Paar.
Holder Knabe im lockigen Haar,
Schlaf in himmlischer Ruh!
Schlaf in himmlischer Ruh!

13Luziatag ルツィアの日
ルツィアとは、3世紀ごろのシチリア生まれの女の子。当時はキリスト教徒として生きることは難しかったので、多くのキリスト教徒たちは殺害や逮捕を恐れて、隠れて生活をしていました。地下生活をする彼らに食料を調達していたのが彼女。ルツィアは彼らに食料を届けるとき、両手にたくさん持てるようにと、ロウソクを立てたリース(クランツ)を頭に着けたそう。別名「光を届ける女の子」。だからこの日は、ロウソクを灯して窓辺に置いて。みんなに光が届くように、そして暗闇が少しでも明るくなるように。
14 レープクーヘンは 買った?ニュルンベルクが一番有名なこのお菓子、クリスマスには欠かせません。
14 そろそろクリスマスプレゼントを買わなきゃ。マーケットへ急げ!!
16 3. Advent 第3アドヴェント
3本目のろうそくにも火が灯り、残りはあと1本。
クリスマスはもうすぐそこ。
17クリスマスの代表的な飲み物はホットワインの「グリューワイン」。凍てつくような寒さがこたえる夜には、本当に体が温まります。屋台ごとにオリジナルのコップを使っているので、いろいろ集めても楽しい。
18クリスマスまでの日にちを数えるアドヴェントカレンダーも、もう3分の2が終わり。実はこのカレンダー、シュヴァーベン地方に住む牧師の妻が、1900年にカレンダーに24つのお菓子袋を縫い付けたのが始まり。
19クリスマスのテレビと言ったら、ドイツでは「シシー」がお約束。え?シシーを知らない?バイエルンの公家に生まれ、ハプスブルク帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフと結婚したエリーザベトの愛称のこと。おじさんには懐かしいロミ・シュナイダーが主演したシシー3部作、毎年必ずクリスマスイブから3日連続で放送されるので、日本の「忠臣蔵」みたいなもの。でも熱心な視聴者は年配の女性っていうのがお決まりで、男性はみんなそろっていや~な顔。テレビのチャンネル権を誰が握っているかにかかっています。これもドイツ文化の一つだから、一度は見ておくといいかも。
20クリスマスには欠かせないクラシック音楽と言えば、J.S.バッハの「クリスマス・オラトリオ(BWV248)」。4大宗教曲の一つに数えられるこの曲は、1734年にライプツィヒで作曲されました。
21&22クリッぺって知ってる?クリッペとは、キリストの降誕時を人形で再現しもの。教会や知り合いの家で見たことがあるのでは?クリッペとはもともと「飼い葉おけ」という意味で、キリストが生まれたとき飼い葉おけに寝かされていたことからその名前が付きました。クリッペは小さくて簡素なものから、たくさんの人形をそろえる豪華なものまでさまざま。一番簡素なものは、家畜小屋とマリアとヨセフと赤ちゃんのイエスのみ。これらに、「救い主誕生」の知らせを聞いてイエスを礼拝に来た羊飼いたち、東方の三博士たち、羊や家畜、天使が加わります。セットで買えるものもありますが、オリーブの木でできたものなどは高価なので、人形一体のみから購入可能。
クリッペ ドイツでは、毎年一つずつ人形を買い足している家庭も多いそうです。各教会でも独自のクリッペを飾ります。教会で飾られるクリッペは家庭のものより大きく見ごたえがあるので、クリスマス時期に教会を訪れる際には、ぜひクリッペを探してみてはいかが?でも、クリッペの中にイエスが登場するのは、12月24日(それも深夜)になってから!それはイエスが生まれた日を覚えるためです。クリスマスの本来の意味は「キリストを礼拝する」ということなので、家畜小屋のクリッペを飾るのは「我が家にキリストをお迎えする」というドイツ人の信仰の表れと言えます。 (ハンブルク日本語福音キリスト教会・井野葉由美)
23 4. Advent 第4アドヴェント
最後のろうそくを点けたら、いよいよ明日はクリスマスイブ!
24Heiligabend
クリスマスイブ

いよいよクリスマス。今夜はクリストキントかヴァイナハツマンがプレゼントを持ってやって来ます。ちなみに、サンタクロースが赤い服を着ているのは、1932年に米コカコーラ社の宣伝によって作られたものだとか。そう言われれば、赤と白はコカコーラの色!「Weihnacht」とは、古いドイツ語で「聖なる夜」という意味。この日は教会に行って、家族で過ごす人が多いようです。各地方で異なるけれど、ジャガイモのサラダとボックヴルストだけを食べたり、クリスマスのガチョウ料理を食べたりするのが伝統的。
25Weihnachtstag
クリスマス

ドイツではプレゼントを家 族みんなでそれぞれ交換します。プレゼントはクリスマスツリーの下に名前を書いて置いてあるので、どれから、誰から開けようか悩むところ。そこで、ドイツ式プレゼントの開け方を紹介しますね。この遊びは、北ドイツに住むマイケさん(30)から聞いたもの。プレゼントをただ開けるだけじゃつまらないので、ぜひやってみてください。まずさいころを一つ用意します。順々にさいころを振って、6が出た人からプレゼントを一つずつ開けます。ということは、6が出ない不運な人はいつまでたっても開けられないはめに……。開けるときは 「Danke schön, lieber Weihnachtsmann!!!」と感謝するのを忘れずに。
クリスマスマーケット
東ドイツ地域BERLIN

50以上のクリスマーケットが開かれる。どこに行こうか迷ってしまいそう。クリスマスが終わっても年末までマーケットを楽しめるのがうれしい。

日程 ~12月31日(月)
時間 11:00~22:00(金土~23:00、24日~18:00、31日~25:00)
website www.winterzauber-berlin.de

至福のスポット
オーストリアのリゾート気分を味わおう

滑走路ポツダム広場のど真ん中にそびえる滑走路。これ、実は今年で4回目を迎えるクリスマスイベント「冬の世界(Winterwelt)」のメインアトラクションで、そりを楽しめるというもの。高さ12メートル、長さ70メートルというスケールは移動式そりとしてはヨーロッパ最大なのだとか。雪の一部はオーストリア・ザルツブルク州から実際に運ばれて来るそうで、毎日14トンの人工の雪が補充される。同州の名物を集めた屋台をそぞろ歩けば、都心にいながらにしてオーストリアの冬のリゾート気分を味わえること間違いなし(?)。(ライター・中村真人)

日程 ~1月6日(日)
時間 10:00~22:00
場所 Potsdamer Platz
料金 そり持ち込みの場合は無料 / スノーチューブのレンタルは1.5ユーロ
website www.winterwelt-berlin.de

至福のスポット
年末まで楽しめる高級志向のクリスマスマーケット

年末までウンター・デン・リンデンの南側、ジャンダルメンマルクトでのクリス マスマーケット「クリスマスの魔法(Weihnachts Zauber)」は、ほかではなかなか見られない高級感が漂う。1ユーロの入場料を取るのが特徴で、それだけに食べ物、手作りのオーナメント類や民芸品の種類は豊富で質も高い。いくつかのテントには暖房が効いているので、寒さを気にせずゆっくり見て回れるのもうれしい。仮設ステージでは、子ども連れでも楽しめるコンサートやショーが定期的に行われるほか、大晦日の夜はジルベスター・ガラが開催される。(ライター・中村真人)

日程 ~12月31日(月)
時間 11:00~22:00(金土~23:00)
場所 Gendarmenmarkt
料金 1ユーロ(12歳以下は無料)
website www.gendarmenmarktberlin.de
東ドイツ地域DRESDEN

ドレスデン1434年に始まって以来、今年で573回目を迎えるドイツ最古のクリスマスマーケット「シュトリーツェルマルクト(Striezelmarkt)」。マーケットの中央には14.62メートルという世界最大のクリスマスピラミッドが立ち、その周りではコーラスや合唱などを楽しむことができる。12月8日(土)にはシュトレン祭が開催。

日程 ~12月24日(月)
時間 10:00~20:00(金土~21:00、24日~14:00)
場所 Ferdinandplatz(今年はAltmarktが工事中のため)
website www.dresden-striezelmarkt.de
東ドイツ地域LEIPZIG

ここ音楽の都では、バッハのクリスマス・オラトリオの演奏やバッハが長年オルガニスト兼指揮者を務めた聖トーマス教会の合唱団によるコンサートを聴いてみたい。エルツ地方の伝統ある「鉱夫のパレード」も必見。

日程 ~12月23日(日)
時間 10:00~20:00(金土~21:00)
場所 Marktplatz
website www.leipzig.de
東ドイツ地域ERFURT

テューリンゲン地方最大の街エアフルトでは、第157回クリスマーケットが開催中。中央には20メートルのクリスマツツリーが立ち、メルヘンの世界に訪れた人を連れて行ってくれる。

日程 ~12月22日(土)
時間 10:00~20:00(木金土~21:00)
場所 Domplatz
website www.erfurter-weihnachtsmarkt.eu
西ドイツ地域FRANKFURT

フランクフルト毎年300万人が訪れる、ドイツの中でも美しいマーケットの一つ。200以上の屋台が立ち並び、クリスマスツリーの周りではコンサートや吹奏楽、グロッケンシュピールなど、さまざまなイベントが用意されている。12月6日(木)にはニコラウスがRömerbergにやって来る。

日程 ~12月22日(土)
時間 10:00~21:00(日11:00~)
場所 Römerberg、Paulsplatz、Mainlai
website www.frankfurt-tourismus.de
西ドイツ地域DÜSSELDORF

4つの広場と二つの通りでノスタルジーなマーケットが開かれる。おとぎ話のような雰囲気に彩られた街並みを歩き、日常をしばし忘れてみては?

日程 ~12月23日(日)
時間 11:00~20:00(金土~21:00)
場所 Marktplatz、Heinrich-Heine-Platz、Flingerstraße、Stadtbrückchen、Schadowstraße、Schadowplatz
website www.duesseldorf-weihnachtsmarkt.de

至福のスポット
星降るクリスマスマーケット

今年のおススメは、ヴィルヘルム・マックス・ハウスの中庭で開かれる“星のマーケット”。田園風に飾り付けられたマーケットでは、都会にいながらして星が瞬く冬景色を堪能できる。数え切れないほどの星と、煌めくクリスタルで飾り付けられ たマーケットにぜひ行ってみて。

場所 Stadtbrückchen
西ドイツ地域MAINZ

1788年から続く、マルティン大聖堂の前で開催されるクリスマスマーケット「ニコローゼ・マルクト (Nikolose Markt)」。大聖堂の近くにあるステージでは、音楽や合唱などのイベントが盛りだくさん。

日程 ~12月23日(日)
時間 11:00~20:30(金~21:00、土10:00~21:00、1日~22:00、23日~19:00)
場所 Domplatz
website www.mainz.de
西ドイツ地域KÖLN

ケルンでは6つのクリスマスマーケットが楽しめる。ライン川に浮かぶKDライン汽船の船上にあるクリスマスマーケットを体験してみては?ひと味違う雰囲気を味わえるかも。

日程 ~12月23日(日)
時間 11:00~21:00(木金土~21:00)
場所 Neumarkt、Alter Markt、Domplatte、Rudolfplatz、Am Schokoladenmuseum、MS Wappen von Mainz
website www.koeln.de
西ドイツ地域ESSEN

第35回国際クリスマスマーケットが開催。“光の王冠”と呼ばれる10キロにわたって電球で飾られた夜空や“青い木”と名づけられた7メートルのLEDライトで作られた木など、光の洪水の中で思い出に残る一夜を過ごそう。“国際”というだけあって、アフリカやロシアなど、世界各地からクリスマスグッズが勢ぞろいする。

日程 ~12月23日(日)
時間 11:00~21:00(金土~22:00、8日~真夜中)
場所 Willy-Brandt-Platz
website www.weihnachtsmarkt.essen.de
北ドイツ地域HAMBURG

8つのマーケットのうち、ユングフェルンシュティークでは12月31日(月)まで開催、ゲンゼマルクトとメンケベルグ通りは30日(日)までと、クリスマスが終わってからでも楽しめるのがうれしい。

場所
時間
Jungfernstieg 11:00~21:00(24、25日はお休み)
Gänsemarkt 10:00~21:00
Mönkebergstraße 10:00~21:00(24、25日はお休み)
website www.hamburg.de

至福のスポット
船上で楽しむ子どものためのクリスマス

ユングフェルンシュティークから出航するメルヘン船の上で、クリスマスのお菓子を焼いたり、劇を観たり、仮装したり……と毎日心躍る子どものためのイベントが開催される。アルスター湖の上で、非日常な1日を過ごしてみては?

日程 ~12月23日(日)
時間 イベントによって異なるので要確認
場所 Jungfernstieg
料金 お菓子を焼く船は1ユーロ、劇を観られる船は無料、など
website www.maerchenschiffe.de
北ドイツ地域LÜBECK

ハンザ都市リューベックでは400以上の出店が並び、趣きあふれるマーケットを体験できる。聖霊養老院では13世紀の雰囲気を醸し出すドイツ、スカンジナビアなどヨーロッパ各国から集まった職人マーケットが開催(~12月10日、入場料2ユーロ)。

日程 ~12月30日(日)
時間 11:00~21:00(金土~22:00、日11:30~)
場所 Markt und Koberg
website http://luebecker-weihnachtsmarkt.de
北ドイツ地域ROSTOCK

Rostockハンザ都市のこの港町では、サンタクロースは船でやってくる。ノイアーマルクトではメルヘンの劇が演じられ、マリエン教会の前では中世風のクリス マスマーケットが開かれる。

日程 ~12月22日(土)
時間 10:00~20:00(金土~21:00、日11:00~)
場所 Innenstadt
website www.rostocker-weihnachtsmarkt.de
北ドイツ地域BREMEN

ヴェーザー川沿いに立ち並ぶマーケットは、中世の港町を再現したノスタルジーな雰囲気。15日(土)は「長い買い物の夜」と銘打ち、店舗は24時まで営業する。今年のおススメは、アンスガリキルヒェホーフで開催されるオープン映画館。毎日17時30分から星空の下、映画を楽しめる。

日程 ~12月23日(日)
時間 10:00~20:00(日11:00~)
場所 Innenstadt
website www.bremer-weihnachtsmarkt.de
北ドイツ地域HANNOVER

珍しいのは、旧市街のバールホーフ広場で開催されるフィンランド風クリスマス村。トナカイの毛皮などフィンランドの手工芸品はもちろん、美味 しい特産品に舌鼓を打ってみては?

日程 ~12月22日(土)
時間 11:00~21:00
場所 Altstadt, vor dem Hauptbahnhof, Lister Meile
website www.hannover.de
南ドイツ地域MÜNCHEN

2500本のロウソクで彩られた30メートルのクリスマスツリーが立つマリエン広場や、シュヴァーヴィング、英国式庭園、ハイトハウゼンなど、ロマンチックなマーケットが各地で開催される。

日程 ~12月24日(月)
時間 10:00~20:30(土9:00~、日~19:30)
場所 Marienplatz
website www.muenchen.de

至福のスポット
クランプスの行列

アルプス地方の伝統であるクランプスの行列。聖ニコラウスと従者クランプスが、神話上の恐ろしいお面をかぶって町を練り歩く。あまりの恐怖に泣き叫び、逃げ出してしまう子どもも。見た目は、秋田県のなまはげに似ているのが興味深い。

日程 12月9日(日)、23日(日)
時間 16:30~17:30
場所 Marienplatz近くのWeinstraßeからKripperlmarktまで
料金 お菓子を焼く船は1ユーロ、劇を観られる船は無料、など
website www.muenchen.de
南ドイツ地域BAD TÖLZ

バイエルンのかわいい小さな町のクリスマスマーケットは、昔ながらの情緒が満載。世界的に有名な「テルツ少年合唱団」が、クアハウスや教会で きれいな歌声を聴かせてくれる。

日程 ~12月24日(月)
時間 11:00~19:00
場所 Marktstraße
website www.bad-toelz.de
南ドイツ地域NÜRNBERG

世界一有名なクリスマスマーケットへようこそ。有名なニュルンベルガーソーセージやレープクーヘンをほお張りながら、中世の雰囲気を思う存分味わおう。13日(木)18時15分からは、約2000人の生徒がちょうちんを持ってパレードを行う。

日程 ~12月24日(月)
時間 9:30~20:00(金土~22:00、日10:30~)
場所 Hauptmarkt
website www.christkindlesmarkt.de
南ドイツ地域STUTTGART

シュトゥットガルト280以上もの屋台が立ち並ぶ、ドイツの中でも最も美しいマーケットの一つ。フィンランド風クリスマス村では、鮭やトナカイのハムなどを味わえ、まるでフィンランドに旅行したような気分になれる。

日程 ~12月23日(日)
時間 10:00~21:00(日11:00~)
場所 Innenstadt
website www.stuttgart-tourist.de
最終更新 Montag, 02 September 2019 17:25
 

冬の祭典「Tollwood」でムルティクルティ気分!

11月28日(水)~12月31日(月) in ミュンヘン

冬の祭典「Toll wood」でムルティクルティ気分!

空気が肌に冷たくなり、寒さが身に染みてくる今日このごろ。いよいよ冬将軍が本格的に到来したようです。外は寒いから家の中でみかんを……なんていう気持ちもわかるけれど、いよいよ来週からは各地で世界一美しい!クリスマスマーケットが始まります。

なかでも、ミュンヘンで28日から開催される「Tollwood」 は一風変わったイベント。世界各国の若いアーティスト の作品が並ぶアイデアマーケットだけでなく、コンサートや舞台、子どものためのイベント、地球環境を考える催し物、そして締めは大晦日の盛大な花火とライブ、など内容は盛りだくさん。

そもそもTollwoodとは、夏と冬の年に2回行われる芸術色の濃いお祭りで、モットーは地球環境を考え、若いアーティストたちを支援しようというもの。1988年夏に地元の芸術家コンスタンチン・ヴェッカーが始め、現在では公的な補助金を受けずに成功を収める、ミュンヘンの代表的なイベントの一つとなりました。

まだ行ったことない方、今年はぜひ足を運んでみましょう!きっと今までとは違った冬の1日を過ごせますよ。

プログラム満載プログラム満載
アイデアマーケット

アイデアマーケットイタリア、フランス、オーストリア、ギリシャ、ラテンアメリカなど各国から集まったデザイナーたちが、テントに自分の作品を並べます。NGOが手掛けるフェアトレード製品にも注目。今冬からは、環境と健康のために、テント内では全面禁煙になりました。

マーケットにはもちろん、美味しい屋台もあります。今回は50店のうち2割が初めての出店。どの店も直接生産者から仕入れたビオ製品を使用しているので、各国、各地方から集まったオリジナルの味を堪能できますよ。

子ども向けイベント

子供向けイベント期間中、劇や工作、コンサート、朗読会など、さまざまな子ども向けイベントが開催されます。家族で行っても飽きさせない充実ぶり。期間中、何回も訪れてしまうかも。

★ クリスマス工作教室
会場を飾り付けしたりクリスマス用の衣装を縫ったり、各国のクリスマスグッズを手作り体験できます。
開催日時 月~金14:00-19:00、 土13:00-19:00、日12:00-19:00
料金 無料
★ ニコラウスがやってくる!
ニコラウスが大きな袋を持って、みんなにプレゼントを持ってきますよ。
開催日時 12月6日(木) 14:00-19:00
場所 Performance-Platzl
★ ビオの製パン体験
ビオのパン屋さんが、どうやってクリスマス・プレッツヒェン(クッキー)が焼きあがるかを見せてくれるイベント。さらに、ミュンヘン市の環境・健康担当者が、自慢のお手製クッキーのレシピを教えてくれます。
開催日時 12月15日(土)14:00-18:00
大晦日のカウントダウンパーティ

カウントダウン真夜中少し前から始まるカウントダウンパーティ。Tollwoodの会場3カ所で、ダンスやライブミュージックで盛り上がりながら年越しするのもオツなもの。盛大な花火もあります。きっと思い出に残る時間を過ごせるはず。

入場 19:00
ライブ演奏 21:00
料金 通常 17ユーロ
割引 14.5ユーロ
オンラインでのチケット予約の場合 20.55ユーロ


INFORMATION
開催期間 11月28日(水)~12月31日(月)
※12月24日(月)はお休み
アイデアマーケット
開催期間 11月28日(水)~12月23日(日)
月~金14:00-24:00、土日11:00-24:00
場所 Theresienwiese
料金 アイデアマーケットは入場無料
チケット予約 Tel 0700-38385024(オンラインでも予約可能)
WEB www.tollwood.de
最終更新 Montag, 02 September 2019 17:28
 

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