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ハンネローレ・クラフト

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ハンネローレ・クラフト Hannelore Kraft
1961年6月12日ミュルハイム生まれ。連邦SPD副党首。NRW州SPDの代表。7月13・14日の州議会で新首相への選出に臨む。
©SPD-Landesfraktion NRW

ノルトライン=ヴェストファーレン州のSPDを率い、5月9日に行われた州議会選挙で67議席を獲得。対するCDUも同数に終ったことから、SPD新政権の樹立に向けて、まず緑の党およびFDPとの連立を考えてみた。しかしFDPから断られ、次に初めて議会入りした左派党および緑の党との連立を模索してみたものの、左派党への不信から断念。そこでCDUとの大連立交渉へと乗り出したが、政策の相違は埋まらない。ついに先月16日、緑の党とだけの連立で、過半数に1議席足りない少数派政権を発足させる方針を固めた。

アビトゥア取得後に行員教育を受け、デュイスブルク大学で経済学を専攻。NRW州技術革新センターで12年間働いてきた。平行してSPDで政治キャリアを積み、2000年に州議会議員へと転身。01年、SPDクレメント州政権(1998~2002年)に連邦欧州担当相として入閣し、続くシュタインブリュック州政権(02~05年)では科学研究相を務めた。

児童の基礎教育期間を長くする学校改革、大学授業料の廃止、最低賃金の保障などを政策に掲げる。しかし同州が抱える1億2000万ユーロの負債対策には踏み込んでおらず、少数派で州政治に挑むことには、「無謀」「短期に終わる」などの批判が出ているが、「ほとんどの州法は多数決で可決するのです。私はギャンブラーではないですよ」と反論。次期首相としての選出を問うのは7月13・14日の新州議会。支持が過半数に達しない場合は投票が繰り返され、4回目に持ち込まれると多数決で決まる。だから左派党からの支援は要らないと強気だ。

 
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高橋容子 ドイツニュースダイジェスト創刊時からの常連ライター。日本で文芸映像翻訳を手がけ、渡欧。英・独・豪と移り、現在はスペインのバスク州暮らし。 www.geocities.jp/takahashi_mormann
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