ジャパンダイジェスト

クリスティアン・ライフ

Eメール 印刷
クリスティアン・ライフ Christian Reif
1984年10月24日ラインラント=プファルツ州シュパイヤー生まれ。走り幅跳の選手。カールスルーエ大学スポーツ科学の学生。
©Manu Fernandez/AP/Press Association Images

先頃バルセロナで開催された2010年ヨーロッパ陸上競技選手権大会で、最終日の8月1日に8m47を走り跳んで金メダルを獲得。W杯でニューフェイスが大活躍したサッカーに続き、ドイツ陸上界にもヤングパワーが続々と登場してきていることを強く印象付けた。

「クレイジーな野心家」とHPに書くだけのことはあり、大会スタート前に「予選は楽勝、8m30レベルには行く」と大見得を切った。しかしファイナルでは、2回の跳躍がファウル。次に失敗すれば失格という瀬戸際で跳んだ自己ベストだった。掲示板の結果を見て膝から崩れ落ち、空を見上げて絶叫。「メダルを獲りたかったし、金は夢だったが、まさか8m47とは」と驚きつつ、「実はやれると思っていた」とふてぶてしい顔にもなった。

今大会でドイツが獲得したメダルは、02年のミュンヘン大会と同数の16個。メダルランキングでは、前回06年イェーテボリ大会の2位から4位に落ちた。しかし平均年齢は25.9歳と若く、ライフのほか100メートル競走で金のヴェレーナ・ザイラー、ハンマー投優勝のベティ・ハイドラー、やり投で銀のデ・ツォルドなど、多くの選手がキャリアのスタートラインに立ったばかり。彼ら新世代の登場で、将来の活躍に期待が持てると同時に、東ドイツ時代のドーピング問題がやっと過去のものになったと言われている。

その新生ドイツ陸上を担う1人としての自覚は十分にあると見え、次の目標を2012年ロンドンオリンピックでの優勝に置いた。好物は寿司。魚パワーで跳躍するつもりだ。

 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


高橋容子 ドイツニュースダイジェスト創刊時からの常連ライター。日本で文芸映像翻訳を手がけ、渡欧。英・独・豪と移り、現在はスペインのバスク州暮らし。 www.geocities.jp/takahashi_mormann
2025年カレンダー販売
Nippon Express ドイツ・デュッセルドルフのオートジャパン 車のことなら任せて安心 習い事&スクールガイド バナー

デザイン制作
ウェブ制作

ドイツ便利帳サーチ!

詳細検索:
都市
カテゴリ選択