1966年4月19日ビーレフェルト生まれ。
風刺タレント。司会者。執筆家。
©RTL / Willi Weber
2009年5月のスタート以来、ドイツ・コメディ賞(09年)、グリム賞(10年)、娯楽ジャーナリスト賞(11年)と大賞に輝いてきた公共放送ZDFのニュースパロディ番組「heute show」が、今年は年間最優秀TVジャーナリストに贈られるハンス=ヨアヒム=フリードリヒ賞を受賞し、チームを率いる絶好調のキャスターとして、「どうしても風刺ネタを探してしまうので、テレビはもう見られないんです」と喜びを語った。
ミュンスター大学で新聞学を修め、まず地方紙と公共放送WDRの各支局で執筆をスタート。続けてラジオのコメディシリーズと民放SAT.1のスポーツ番組の司会でシリアス系お笑いのタレントを開花させ、ZDFのheute showで全国的に人気がブレイクした。
ドイツの政治家は「博士論文をねつ造していた大臣とか金にせこい連邦大統領がいたりして、風刺パロディのネタには事欠かない」と言いつつ、「最近は番組が有名になり過ぎて、うちのメンバーが連邦議会に突撃取材に行くと、すでに先方は心の準備をしているんだよね。見学者から、こちらがサインを頼まれることもあるし。大変なんだ」と苦笑する。
一番やりにくい相手は、「感情を顔に出さないのでギリシャ問題でかまをかけても笑いがとれない」メルケル首相だが、「虚栄心が強くて出たがり」のガウク大統領はこれからネタに使えると踏んでいる。「なにせ言葉遣いが慎重ではないし、お得意の“自由”問題だけをテーマにしているわけにはいかないでしょ」と、ここでもちくりと笑いを取った。
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