Bibiana Steinhaus 1979年3月24日ニーダーザクセン州バート・ラウターベルク生まれ。今季からドイツサッカー初のプロリーグ主審。 |
サッカーのブンデスリーガ2部で今季から主審に抜擢され、男子プロリーグにおけるドイツ初の女性主審として話題をさらっている。
本職である警察官の仕事と、サッカーの審判には「法とルールを守る執行機関としての共通点がある」と言う。子どものころから女子サッカーの選手として活躍し、審判員である父から持久力と判断力を鍛えられた。
審判を始めたのは15歳のとき。その4年後にドイツサッカー連盟(DFB)の正式審判員になり、03年に女子サッカーのドイツカップ決勝戦を審判。04年からは男子ブンデスリーガ2部に進出し、副審を務めていた。
DFBによると、女性の審判員は、全国に8万人弱いる審判員のうちわずか2%。激しくぶつかり合うプロリーグを審判するには相応の体格と体力が求められるため、女性審判への特別枠は存在しない。
ちなみに、彼女の身長は1メートル81センチ。「選手と同じ目線に立てるので女性ゆえの不利はない」し、「むしろ選手たちは女性審判が相手だと、言葉の暴力を控える傾向にある」とのこと。事実、02年から務めた男子地方リーグでの45試合中、彼女が出したレッドカードは2枚だけだった。
しかし反面、審判ミスをするとすぐさま女性だからだと言われ、ファンからは下品なヤジが飛ぶ。今回の抜擢でも「ブロンディーヌ (金髪女)が男の尻を追いかける」と書かれた。が、それも勲章。女性を軽視する男性プレーヤーへの不安は全くないそうだ。
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