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ピエール・ブリース

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ピエール・ブリースPierre Brice (Pierre Louis Baron Le Bris)
1929年2月6日フランス・ブルターニュ半島西端の都市ブレスト生まれ。フランス人俳優。
パリ近郊&バイエルン州在住。
©Clemens Niehaus/Geisler-Fotopres/DPA/Press Association Images

ドイツの国民的作家と言えばカール・マイ(1842~1912年)。世界を舞台にした波瀾万丈の冒険小説は時代を超えて読み継がれ、映像にもなっている。その1つ、1960年代に映画化された北米西部の冒険物語にアパッチ・インディアンの若き酋長ヴィネトゥー役で出演。大ブームを巻き起こし、80年代には野外劇でもヴィネトゥー人気に応えてきた。役から引退して20年余り。2月6日に85歳を迎え、ドイツの熱狂的ファンに元気な姿を見せている。

母国フランスではアラン・ドロン似のマスクゆえに役が付かず、スペイン映画に活路を見出していたところ、62年に出演した同国映画『Los Atracadores(山賊たち)』がベルリン国際映画祭のコンペ部門に選ばれ、出向いた西ベルリンでカール・マイ原作『Der Schatz im Silbersee(シルバーレイクの待ち伏せ)』のヴィネトゥー役にスカウトされた。台詞も演技も少ない役柄に正直落胆し、まさか11作も続くとは夢にも思わなかったと言う。劇中で“血盟の友”となるドイツ人探検家、オールド・シャッターハンド役の米俳優レックス・バーカーとは、現実でも無二の友になった。

バイエルン州アムベルク出身で3つ子姉妹の1人である妻ヘラとは連れ添って40年近くになる。まだ学生だった3つ子がスイスのスキー場で“大好きなヴィネトゥー”に気付いて声を掛け、ヴィネトゥー役者の方も、3年後に偶然、空港ですれ違った彼女があのときの3つ子の1人だとすぐに気付いたのだ。「それから僕たちは一緒」。劇中の“ヴィネトゥー、ウソツカナイ”は決め台詞なり。

 
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高橋容子 ドイツニュースダイジェスト創刊時からの常連ライター。日本で文芸映像翻訳を手がけ、渡欧。英・独・豪と移り、現在はスペインのバスク州暮らし。 www.geocities.jp/takahashi_mormann
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