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カーレン・ミオスガ

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カーレン・ミオスガCaren Miosga
1969年4月11日ニーダーザクセン州パイネ生まれ。
TVジャーナリスト。
© NDR/Thorsten Jander (M)

2007年7月から公共放送ARDの報道番組Tagesthemenでキャスターを務めている。去る8月13日放送のラストでスタジオのテーブルの上で仁王立ちになり、前日自ら命を絶った米俳優ロビン・ウィリアムズの名台詞を絶唱。印象的な追悼シーンを作った。

ピーター・ウィアー監督による1989年作品『Dead Poets Society (Der Club der toten Dichter / 今を生きる)』でウィリアムズが演じたジョン・キーティングは、全寮制学院の英語教師。詩の素晴らしさを教え、授業中に突然机の上に立って「ここからは世界が全く違って見える」と自由な視点を指導するが、学校側から煽動者とみなされ、退職を余儀なくされる。先生が学院を去る日、生徒たちは1人ずつ机の上に立ち、先生が最初の授業で引用したウォルト・ホイットマンの詩の一節、「O Captain, My Captain!」と呼び掛けて抵抗を示した。

俳優の死去を伝えるニュースキャスターが同様のアクションで悼みを表したことに、翌日メディアは「最高の弔辞だった」と反応。ツイッターには教室の机の上に立つ生徒たちの写真までアップされたという。

父方がロシア系であることから大学でスラブ語・文学を学び、ロシア語関係のアルバイトをしていた2005年に公共放送NRDとキャスター契約。以後、ARDのカルチャー番組を経てニュース報道に入った。大きなお腹でカメラの前に立ち、産後すぐの職場復帰を2回。娘たちはもう8歳と4歳だ。「仕事と家庭は完全に分けています」。静かに微笑む顔が、ドイツのモナリザと言われている。

 
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高橋容子 ドイツニュースダイジェスト創刊時からの常連ライター。日本で文芸映像翻訳を手がけ、渡欧。英・独・豪と移り、現在はスペインのバスク州暮らし。 www.geocities.jp/takahashi_mormann
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