1967年11月22日ライメン(ハイデルベルク近郊)生まれ。
元プロテニス選手。
© Pavel Golovkin/AP/Press Association Images
ウィンブルドン選手権にて、大会史上最年少の17歳7カ月で初優勝を果たしてから29年。1980~90年代にドイツ・テニスの黄金時代を築いた大スターだ。99年に引退してからは、不倫、離婚、脱税などのスキャンダルで話題を提供してきた。昨年末、歴代シングルスのランキングで8位に付けるノバク・ジョコビッチ選手のコーチに就任。ガタ落ちしていた評判が、多少上向きに転じている。
強烈な“ブンブン・サーブ”で4大大会通算6勝を挙げ、03年に国際テニス殿堂入りを果たしてはいても、指導の経験がないため周囲は懐疑的だったが、「トップ経験者からのアドバイス」を受けたジョコビッチ選手は今年7月のウィンブルドン選手権で2度目の優勝。先頃の全米オープンでは準決勝で敗れたものの、対戦した錦織圭選手のコーチ、マイケル・チャンとは現役時代に全豪決勝で対戦した間柄なので、コーチの代理戦だと話題になった。
実は私生活でも、まだまだ話題は尽きない。99年にロンドンの高級寿司店のクローゼットで遊んだ1度きりの情事によって認知させられた婚外の娘はもう10代。当初は会うことさえ拒否していたが、前妻との子ども2人、現妻との子ども1人はいずれも息子なので、今は1人娘を可愛いと思うようになったという。
一方、引退後に趣味で始めたメルセデス車の販売業は思わしくなく、マヨルカ島に持つ土地と贅沢な別荘は6月に競売に掛けられそうになったが、食い止めた。その問題を突かれると、「他国では評価されても、ドイツでは批判と妬みばかり」と打ち返してきた。
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