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マヌエラ・シュヴェージヒ

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マヌエラ・シュヴェージヒManuela Schwesig
1974年5月23日フランクフルト・オーダー生まれ。税務監査官。SPD副党首。
連邦の家族・シニア・女性・青少年相。
©Susie Knoll/SPD

第3次メルケル政権に家族・シニア・女性・青少年相として入閣。昨年末に閣議決定へと持ち込んだ「取締役会における最低女性比率を義務付ける法定クオータ制導入法案」が、この3月6日に連邦議会で可決され、共に闘った女性議員たちと歓声を上げた。

ドイツにおける女性管理職の割合は近年30%と増加する一方で、多くは中間管理職にとどまり、女性取締役比率は3%に下落してしまう。可決された法定クオータ制では、2016年から上場企業108社の取締役会や監査会に占める女性の割合を最低30%にすることが義務付けられ、女性の人材不足を理由にその枠を男性で埋め合わせることはできなくなる。「これは歴史的な一歩」と興奮。「次は男女の賃金平等法案を今年中にまとめます!」と勢いづいている。

優遇の対象となる「女性」「旧東ドイツ出身」「子持ち」の3点セットに若さと美貌までそろっていて、注目されないわけがない。その上、政界入りするまではメクレンブルク=フォアポンメルン州で税務監査官として脱税捜査をしていた正義と権威のスーパーウーマン。支持率の低迷に悩むSPDにとっては救いの女神、希望の星だ。

連邦議会への異動を夫と息子に相談すると、「息子はベルリンに興味津々。夫は勤務時間を変えて子育てに対応し、私は水曜午後と週末に必ずシュベーリンの自宅で家族と一緒に過ごします」。こうして女性の仕事と子育ての両立は可能だと確信。子どもか仕事かの選択を強いる社会を変えたいと言う。(Y.T.)

 
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高橋容子 ドイツニュースダイジェスト創刊時からの常連ライター。日本で文芸映像翻訳を手がけ、渡欧。英・独・豪と移り、現在はスペインのバスク州暮らし。 www.geocities.jp/takahashi_mormann
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