(デュッセルドルフ 12月1日)経済協力開発機構(OECD)はドイツの教育システムに対して、「難民受け入れに対して理想的な基盤がある」との高評価を下した。OECDは他国との比較で、特に幼稚園と、職業訓練におけるデュアルシステムを高く評価。教育において「機会の平等」が実現されており、良い発展を遂げているとしている。
特に近年、保育園の拡充などの成果により、幼児のための早期教育プログラムに参加している3歳児の割合は92%となっており、これはOECD加盟国平均の74%を大きく上回っている。ヴァンカ教育相(CDU)は、「保育園や幼稚園で同年代のドイツ人の子どもと接することは、ドイツに来たばかりの難民の子どもたちにとってドイツ語を早く覚えるメリットになる」とコメント。
また、理論と実践で構成されているデュアルシステムによる職業訓練制度も、「移民が労働市場に受け入れられやすいシステム」として高い評価を得ている。教育相は、「これらの基盤の上に難民のための特別プログラムが組まれる必要がある」として、特に後継者不足とされている手工業部門での人材育成を目指すとしている。
1 Nov. 2024 1229号
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