動物保護施設も、コロナ禍で資金難に見舞われている。ドイツの多くの施設でも寄付金が減少し、このままでは協会活動ができなくなってしまう状況だ。そのため、連邦議会は昨年12月に動物保護施設への資金提供を決定した。
連邦環境省の2021年度予算では、この目的のために500万ユーロ(6億5000万円・1ユーロ=130円換算)の資金が予算化されている。公共放送ZDFのニュース番組heuteによると、動物保護団体には1回限りの補助金として、7500ユーロ(97万5000円)が支給されるという。
コロナ禍をきっかけに、ドイツでもペットの需要が非常に高まっている。しかし専門家たちは、コロナ規制が解除された後、多くの人々がペットの世話をする時間や関心がなくなることを予想しており、保護施設に引き取ってほしいという依頼や飼育を放棄する人が増えることを懸念している。
環境保護先進国として知られるドイツでは、動物保護においても先進的な取り組みを行っている。動物の保護施設「ティアハイム」やそれによって達成される「イヌ・ネコの殺処分ゼロ」は、その象徴ともいえるだろう。そんなドイツの動物保護の歴史とティアハイムの取り組みについて、下記の記事にまとめている。
ドイツと動物のやさしい関係 - 動物と幸せに暮らすヒントを探る (2020年11月20日)
20 Dez. 2024 1232号
英国・世界・日本の
報道1年分をおさらい!
ニュースサマリー2024