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1歳半の娘とコンサートへ 家族のための音楽ウィーク

はじめまして!今号より「私の街のレポーター」に加わりました、石井めぐみです。よろしくお願いします。今回ご紹介するのは、9月19~25日まで開催されていた「家族のための音楽ウィーク」。デュッセルドルフ交響楽団の本拠地であるトーンハレ(Tonhalle)に、1歳半の娘と一緒に行ってきました。子連れで音楽鑑賞と聞くと、途中で泣いたりしないかな、じっと座っていられるかな……などと敷居が高く感じますが、さすが音楽の国ドイツ!子ども向けプログラムが充実していて、年齢ごとに内容や上演時間が調整されています。

エンディングには子どもたちも参加してエンディングには子どもたちも参加して

私たちが参加したのは、0~2歳を対象にした「Alles im Eimer!」というプログラム。「Eimer」はドイツ語で「バケツ」のことで、二人のダンサーによるバケツを使ったユニークでリズミカルなダンスと、二人の演奏家が20種類ほどの楽器を使って奏でる音楽とのコラボレーションに、大人も子どもも魅了されました。エンディングには、バケツの中からたくさんのボールが溢れてきて、子どもたちもステージに上がって大盛り上がり。あっという間の30分でした。

出演者の皆さん。左から、Ramesh Shotham、Ronja Nadler、Rie Watanabe、Emily Welther出演者の皆さん。左から、Ramesh Shotham、Ronja Nadler、Rie Watanabe、Emily Welther

公演後、出演者の一人でご自身も2歳のお子さんがいらっしゃる演奏家の渡邉理恵さんにお話を伺いました。今回の作品では、具体的な物語やセリフがなくても感覚的に楽しめるように、子どもの目の高さを意識し、なるべく低い位置での動きにするなど工夫したそうです。またタイトルの由来について、「『Alles imEimer!』は日常的な言い回しで『使い物にならない』という意味です。バケツは大人にとって掃除などの目的を持った道具ですが、子どもたちはバケツに座ったり、中に入ってジャンプしたり、大切なものをしまったりと、さまざまな可能性を秘めたもの。そんなワクワクする気持ちを全部バケツに入れて、楽しい時間を過ごしてもらいたいという演出家バーバラ・フクスの思いが込められています」と教えてくれました。

ヨガマットとクッションが並ぶ会場に親子でリラックスヨガマットとクッションが並ぶ会場に親子でリラックス

音楽ウィークの期間中、ほかにも子連れで参加できるコンサートが複数開催されていて、もう少し年齢が上の子ども向けには、デュッセルドルフ交響楽団の演奏を聴きながら人形劇を楽しめるもの、妊娠中のママ向けにはヨガマットの上でおなかの中の赤ちゃんとリラックスしながら演奏を聴けるものもありました。トーンハレでは、「Tonhalle 0-100」(0~100歳までのためのトーンハレ)というコンセプトのもと、誰もがプログラムに参加できることを目標にしているそう。小さい子どもがいるからと二の足を踏むことなく、音楽を聴きにホールへ足を運べるようになっていました。

気温が下がり、すっかり秋になったドイツ。クリスマスにかけて、劇場やコンサートホール、教会やお祭りの会場など、数多くの場所でコンサートが開催されると思います。お子さん連れの方は、「Kinderkonzert」や「Familienkonzert」で検索してみてください。きっとすてきな音楽のイベントが見つかるはずです。

石井 いしい めぐみ
出版社勤務ののち、夫の駐在に伴い2019年7月に渡独。現在は、デュッセルドルフ生まれの1歳半の娘の子育てに奮闘中。趣味はライン川での散歩とオーブン料理。
 
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