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春の野菜料理 Leipziger Allerleiに挑戦!

街中でシュパーゲルが売られているのを見かけると、春の訪れを感じるという人も多いのではないでしょうか。今回はそんなシュパーゲルを使って、ライプツィヒの名前が付いた春の野菜料理「Leipziger Allerlei」(ライプツィガー・アラライ)を作ってみました。

自宅で簡単に作ることができるLeipziger Allerlei自宅で簡単に作ることができるLeipziger Allerlei

Leipziger Allerleiは、「ライプツィヒの(野菜の)何でも料理」とでも訳せばよいでしょうか。ザクセン州の環境・農業・地質局のウェブサイトでLeipziger Allerleiについて書かれたページを読むと、1745年にスザンネ・エーガーという料理人によって初めてこの料理が紹介され、ナポレオン戦争後の19世紀に有名になりました。一説ではナポレオン戦争後、市民が物乞いや徴税人からライプツィヒの豊かさを隠し、彼らを同州のハレやドレスデンに追いやるために野菜だけを食卓に並べたのだとか。それによって、かえってLeipziger Allerleriが人気を博したともいわれています。

「Leipziger Allerlei rezept」をキーワードに検索すると、ドイツのスーパーマーケットのウェブサイトや、レシピサイトでさまざまなレシピが公開されています。基本的には手元にある春野菜を使えば作れますが、この時期を代表する野菜であり、かつスープに風味を与えてくれるシュパーゲル(白アスパラガス)はぜひ使うことをおすすめします。ほかにもニンジン、カリフラワー、コールラビ、グリーンピース、インゲンなどの野菜をふんだんに使用。伝統的にはザリガニのソースやバターを使い、クリーム仕立てにするそうです。ザリガニのほかに珍しい材料として、モリーユと呼ばれるきのこを入れるレシピも見かけました。

この記事を執筆するに当たり、ライプツィヒ在住7年目にして初めてLeipziger Allerleiを作ることに。まだ少しシーズンが早かったので、生のグリーンピースは手に入らず冷凍のものを使用。ザリガニは使わずに生クリームで仕上げ、野菜のうま味たっぷりのクリームシチューのようなサイドディッシュの出来上がり。シュパーゲルとカリフラワーは、私にとって新しい野菜の組み合わせでしたが、春の肌寒い日に家族でおいしくいただきました。

ライプツィヒの名前は付いていますが、どの地域にお住まいの方も一度作って覚えておくと、「サイドディッシュをどうしよう」という時に便利な一品になるのではないでしょうか。たくさん野菜をそろえるのは大変そう……という人は、お近くのスーパーマーケットで缶入りのLeipziger Allerleiが買えるかもしれません。シーズン中は、ライプツィヒのレストランでもよくサイドディッシュとして提供されているようです。

スーパーマーケットには缶入りのLeipziger Allerleiもスーパーマーケットには缶入りのLeipziger Allerleiも

また、お住まいの地域の名前で季節の料理や名物料理を調べてみると新しい発見があるかもしれませんね。春夏の野菜がどんどん出回るようになってきたこの季節、ぜひ地元の食材を楽しみましょう!

髙橋 亜希子(たかはし あきこ)
IT系の翻訳者・プログラマー。オーストリア、インドを経てドイツへ。ライプツィヒには2016年より在住。三度の食事と、手に入らない食材を自分で育てるのが何よりの楽しみ。古巣のアート分野に戻ることを夢見ている。
 
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