クラシック音楽といえば、どんなイメージを持っていますか?少しとっつきにくい印象を持っている人もいるのではないでしょうか。音楽の街としても知られるライプツィヒでは、年間を通じてコンサートをはじめ、さまざまな音楽に関するイベントが開催されています。なかでも、夏の始まりに行われる野外コンサート「Klassik airleben」は、クラシック音楽になじみのない人でも、小さなお子さんのいる家族でも気軽に楽しめます。
広大な公園で開催 されるKlassik airleben
Klassik airlebenは、ライプツィヒ市の中心部から徒歩で訪れることのできるRosentalという大きな公園で開催されます。入場は無料。楽曲を演奏するのはライプツィヒが誇るオーケストラ、ゲヴァントハウス管弦楽団です。2003年からRosenthalで開催されるようになりましたが、途中、資金面で開催できない年もあったとか。2014年からはライプツィヒで製造や研究・開発を行うポルシェがスポンサーに加わり、毎年定期的に開催されるようになりました。
15回目の開催となる今年は、6月22日と23日にコンサートが行われました。毎年さまざまなテーマでプログラムが組まれており、今年は1930~2010年代までの有名映画の楽曲が演奏されました。特に「タイタニック」や「ジュラシックパーク」などは、私自身、リアルタイムで観ていた映画でもあり、当時を懐かしく思いつつ楽しめました。
軽食とビールを用意して楽しむ音楽は最高!
全部で15曲が1時間半ほどかけて演奏されましたが、会場は屋外ということもあり、子どもたちが退屈してしまうことはありません。うちの子は音楽を楽しんで踊ったり駆け回ったりしながら、シロツメクサなどの植物を集めて夢中で冠を作っていました。私とパートナーもごろりとリラックスした姿勢で、持参した軽食と共に音楽を楽しみます。会場には、その場でビールやソーセージ、プレッツェルなどを買えるスタンドもたくさんあったので、手ぶらで来ても大丈夫。トイレもたくさん設置されているので、気兼ねなくビールを飲めます。
会場の公園には、スポンサーのポルシェなどがブースを出しているので、コンサートが始まるよりも少し早く来て、それらを見て回るのもおすすめです。子ども向けの企画もありますよ。
ライプツィヒ在住の人はもちろん、ライプツィヒに遊びに来てみたい人は、このイベントを狙って訪れるのもおすすめ。夏の気持ちいい夜風を浴びながら、気軽にクラシックを楽しんでみてはいかがでしょうか。
IT系の翻訳者・プログラマー。オーストリア、インドを経てドイツへ。ライプツィヒには2016年より在住。三度の食事と、手に入らない食材を自分で育てるのが何よりの楽しみ。古巣のアート分野に戻りつつある。