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Fr. 16. Nov. 2018

60年の誇り - テレビ塔営業再開

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シュトゥットガルトを訪れたことのある人なら一度はこの217mのテレビ塔を目にしたことでしょう。というのもこのテレビ塔、町のほぼどこからでも見えるのです。新しいタイプのタワー建築の先駆け的存在として、1956年に開業し、エッフェル塔のような鉄塔が主流の当時、世界初の鉄筋コンクリートタワーとして高層タワー建築に革命を起こしました。その後、世界中にこのコンクリートタワーモデルが広まったのです。テレビ塔は、エンジニアの町シュトゥットガルトの誇りです。

タワーは長い間市民に愛され続けてきましたが、2013年の3月から防火上の理由で一般公開を取りやめました。巨額の改修コストと老朽化の懸念から、当初、一般公開の再開は不確実なものとされていました。1年間の検討を経て、180万ユーロのコストを町と南西ドイツ放送SWRが共同負担するということで合意。ようやく2014年9月に改修建築の許可が下り、60周年記念の節目となる今年、再び一般公開が実現しました。そんな注目のテレビ塔を「ぜひ見たい!」と思い、早速行ってみました。

テレビ塔
2009年にシュトゥットガルトのテレビ塔は改めて
「ドイツの土木工学の歴史的ランドマーク」と題する賞を授与されています

天気の良い土曜日ということもあって、タワーの下には長蛇の列が。シュトゥットガルトではここまでの行列はまず見たことがありません。先頭の人に聞いてみたら、およそ1時間かかると言われ、待つことにしました。

入場券を購入し、さっそくエレベーターの乗り場へ。エレベーターは実に高速で快適でした。150mの高さに36秒で到達。今は現代のシステムに入れ替わったようですが、このエレベーターの速さも、開業当時の世界記録だったとか。

展望台に出てみました。山の上ということもあって、実際より高く、空を飛んでいるような感じすらします。町の眺望は素晴らしいものでした。展望台は2階建てになっていて、そこからもう一階下がると、カフェレストランがありました。新しく改装されているようですが、レトロな雰囲気がところどころに残っていて素敵です。

展望デッキ一階
展望デッキ一階

そして、ここにももう一つの「世界初」がありました。テレビ塔として電波を発信するだけではなく、観光やグルメといった当時はまだ斬新だったビジネスモデルも、シュトゥットガルト出身の著名な土木工学者フリッツ・レオンハルト教授によって提案されました。これによって、タワーはより洗練された形に作られ、420万マルクの建設費はたったの5年で回収できたほどの来訪者を誇ったそうです。

シュトゥットガルトの誇りが詰まっているテレビ塔に、ぜひ出かけてみてはいかがですか。

http://www.fernsehturm-stuttgart.de/

12月24日を除いて年中無休。年間チケット(大人25ユーロ)がお勧め。これを持っていると、行列に並ばずに済みます。

郭 映南
中国生まれの日本国籍。東北芸術工科大学卒業後、シュトゥットガルト造形美術大学でアート写真の知識を深める。その後、台北、北海道、海南島と、渡り鳥のように北と南の島々を転々としながら写真を撮り続ける。
www.kakueinan.wordpress.com
 
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