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Mutterschaftsgeld(母親手当)
検索ワード4「産後報告 職場」でもご紹介したように、仕事をしている妊婦は産前6週間前から母性保護期間(Mutterschutzfrist)、いわゆる産休に入る(希望した場合)。今回は、母性保護期間中の手当である「母親手当(Mutterschaftsgeld)」を申請できる対象者と金額、手続きについて、まとめてみよう。働く妊婦にとっては、母性保護期間中に手取り給与の満額を保障してもらえる、とてもありがたい手当なので、お忘れなく! (手続きも、難しくないですよ!)
ドイツ語単語
Mutterschaftsgeld:母親手当Mutterschutzfrist:母性保護期間 Gesetzlicher Krankenkasse:法定健康保険
Bundesversicherungsamt:連邦健康局
Zeugnis über den mutmaßlichen Tag der Entbindung:出産予定日の証明書
母親手当を申請できるのは、
どんな人?
- 法定健康保険に加入している妊婦で、申請時に雇用されている人
- 法定健康保険に加入している妊婦で、失業保険を受け取っている人
※プライベート保険に加入している妊婦は、それぞれの契約内容による
※雇用されていない専業主婦、学生などは申請できない
手当の金額は?
プライベート保険や、家族が加入している法定健康保険に扶養家族として加入している場合は、母親手当として最高210ユーロ(一括)を受け取ることができる。その場合は、保険会社ではなく、連邦健康局に申請する。
手続きの手順は?
出産予定日の7週間前から母親手当の申請が可能となる。
- 1:かかりつけの産婦人科から、出産予定日を証明する書類をもらう(産婦人科医がこの書類を発行できるのも、出産予定日の7週間前から)
- 2:加入している法定健康保険に、その証明書を送る
- 3:保険会社から申請書類が送られてくるので、必要事項を記載し、郵送する
- 4:保険会社から雇用主に、雇用主が支払う金額について通達が行く
※もちろん、雇用主には事前に産休を取得するなどの相談をしておく!
申請した後、「きっと時間がかかるんでしょうね・・・」と期待しないで待っていたら、かなり迅速に対応してくれた。産前産後のドイツのシステムはかなり簡略化されていて、子どもを授かった両親の経済的な負担や不安がかなり軽減されているように思う。嬉しい驚きで、妊娠してドイツがますます好きになった(現金なやつなのだ)。
ちなみに、産後の分は、出産した後に申請する(通常は産後8週間、多胎児や早産の場合は産後12週間)。
次回、検索ワード「妊婦 体毛」。妊娠して、次々に身体に異変が起こる。お腹が大きくなり、頻尿になり、毛深い私の足が、腕が、つるつるに! 人体の不思議、妊娠中の身体の変化についてお話します。