特集


柳田選手を応援しよう!バレーボール・ドイツカップ決勝戦 fBフリードリヒスハーフェン vs ビソンズ・ビュール

バレーボール・ドイツカップ決勝戦vfBフリードリヒスハーフェン vs ビソンズ・ビュール

昨年12月13日に行なわれたバレーボール・ドイツカップ(ポカール)の試合でTSVヘルシングを3対1で下し、2度目となる決勝戦への切符を手に入れたビソンズ・ビュール。そんなビソンズ・ビュールには、現在、全日本メンバーの柳田将洋選手が所属している。

2016年のベルリン・リサイクリング・バレーズとの決勝戦に続き、2018年3月4日(日)にビソンズ・ビュールは、マンハイムのSAPアリーナで1万2000人の観客を前に再び決勝戦を迎える。今回対戦するVfBフリードリヒスハーフェンは、リーグ戦やドイツカップで何度も優勝経験があるチームだ。手強い相手ではあるものの、ビソンズ・ビュールにも十分チャンスはある。

在任8年のRuben Wolochin監督は「長期的なビジョンを持ってこの新しいチームを築いてきました」と、決勝進出への喜びを表現した。また、「私たちにとって重要なのは、実力のある若い選手たちがブンデスリーガでアピールするチャンスを得ること。今シーズン、まずはチームの形を作り、組み立てることを目指しました。その結果、次に向けて集中することができました」と話す。

マンハイムのSAP アリーナ
3月4日、ドイツカップ決勝戦の舞台となる、マンハイムのSAPアリーナ
マンハイムのSAP アリーナ
3月4日、ドイツカップ決勝戦の舞台となる、マンハイムのSAPアリーナ
チームメンバーや監督らと共に作戦を練る柳田選手
チームメンバーや監督らと共に作戦を練る柳田選手
相手チームのブロックをもかわす強力なアタックを繰り広げる
相手チームのブロックをもかわす強力なアタックを繰り広げる
ビソンズ・ビュールの選手たち
決勝戦への切符を手に入れた、ビソンズ・ビュールの選手たち

マネージングディレクターのManohar Faupel氏は、「リーグの中でも若いチームで結成されているビソンズが決勝進出を果たしました。セッターのMario Schmidgall選手(19歳)、オポジットのAnton Qafarena選手(20歳)、ウイングスパイカーのCorbin Balster選手(20歳)といった若手が、彼らにとってプロ入り初となる今シーズン、中心となって戦ってくれました」と、新チームの仕事ぶりに胸を張る。そして「柳田将洋選手にも期待をしている」と続けた。

そんなチームからの期待を背負う柳田選手は、「マンハイムの大舞台に立つことができるのは、自分のバレーボール生活の中で大きなモチベーションとなっています。ベストを尽くし、良い結果を生み出したいです」と語ってくれた。

バレーボール・ドイツカップまで残り1カ月。パワフルなアタックやサーブを繰り広げる柳田選手とビソンズ・ビュールを応援しに行こう!(取材協力:鈴木ゼーバッハ由美)

最終更新 Montag, 24 Juni 2019 14:33
 

記念年を迎えるドイツの偉人たち

記念年を迎える偉人たち
2018年から過去を振り返る

過去を振り返る時、今がどのような歴史の流れの中にいるのかを確認することができる。
今年、記念年を迎える、ドイツが生んだ偉大な人物に焦点を当ててみよう。
(執筆:見市 知)

生誕200年

「資本論」を著した天才思想家
カール・マルクス
Karl Heinrich Marx 1818年〜1883年

カール・マルクスフリードリヒ・エンゲルスとの共著「資本論」によって、19世紀末以降の国際政治に多大な影響を与えた思想家のカール・マルクスは、生前の知名度は決して高くなく、多くの時間を亡命者として経済的困窮の中で過ごしたと言われている。

マルクスは1818年、プロイセン王国領だったライン地方のトリアー(現ラインラント=プファルツ州の都市)で、代々ユダヤ教のラビを務めたユダヤ人家庭に出生する。当時の時代背景は、絶対的勢力を誇ったナポレオンがロシア遠征で敗れ、フランス支配下にあったライン地方が1814年のウィーン会議でプロイセン領となった頃だった。産業革命による経済構造の劇的な変化、労働者階級の出現と、思想的には自由主義が活性化した時代にマルクスは生きた。

「宗教はアヘンだ」、「すべての財産は盗品である」といった有名な言葉を残したマルクスの思想はその後ロシア革命の基盤となり、ソ連をはじめとする旧共産圏を誕生させた。その共産主義体制の国々のほとんどが崩壊した今、マルクスの思想はすでに時代遅れなのだろうか?「 はじめてのマルクス」を著した作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏はマルクスの偉業を「資本主義の根本的な矛盾が、労働力の商品化にあることを解明したこと」と述べている。

今、私たちはかつてマルクスも想像し得なかった、グローバル資本主義の世界で生きている。マルクスが説いた「資本主義の矛盾」を今も抱えながら生きるこの社会は、200年前よりも豊かな社会になったのだろうか。

生誕150年

「性のアインシュタイン」と呼ばれた医学者
マグヌス・ヒルシュフェルト
Magnus Hirschfeld 1868年〜1935年

マグヌス・ヒルシュフェルト昨年、ドイツでは同性間における婚姻が完全合法化され、またパスポートなどの公式書類に男性でも女性でもない「第三の性」を表記する権利が連邦憲法裁判所で認められた。そんな現在のドイツにおける「性」の捉え方からすると想像しがたいが、男性同性愛を禁止する刑法175条は、実は1994年までドイツで効力を持っていた。刑法175条の歴史は1817年、ドイツ帝国時代に遡る。これに対し、廃止を唱えた著名な医学者がマグヌス・ヒルシュフェルトだった。

ヒルシュフェルトは同性愛に対する科学的理解を訴え、同性愛者の権利擁護を目指して「科学人道委員会」を創設、帝国議会にも働きかけた。しかしナチスの台頭と共に改革はとん挫し、ヒルシュフェルトは1935年、亡命先のフランスで死去した。

生誕100年

独仏関係を大きく変化させた信念と決断の人
ヘルムート・シュミット
Helmut Schmidt 1918年~2015年

ヘルムート・シュミット1918年、第一次世界大戦が終結し、これによりドイツは敗戦国の汚名と多額の負債を負った。のちに西ドイツ首相として、戦後ドイツの国際政治における地位を大きく飛躍させたヘルムート・シュミットは、ドイツが失意と混とんの中にあったこの年、ハンブルクで誕生した。

シュミットに関する逸話として広く記憶されているものの一つが、ハンブルク市内相時代に同市を洪水が襲った際、憲法違反を恐れず連邦軍の出動を要請して市民を救った功績だ。一方、赤軍派テロリストによる要人誘拐やハイジャック事件などに対して、「テロリストとは取り引きしない」という信条を貫き、妥協を許さない姿勢でも知られた。また、フランスと協力して欧州理事会の設立などにも尽力。長い間敵対関係にあったフランスとドイツとの関係を大きく変えた影の功労者でもあった。

没後550年

活版印刷技術の発明家
ヨハネス・グーテンベルク
Johannes Gutenberg 1400年頃~1468年

ヨハネス・グーテンベルク2017年、ドイツでは宗教改革500周年が盛大に祝われた。これは1517年10月31日、マルティン・ルターがヴィッテンベルク城教会の扉に、「95か条の論題」を貼り付けた日から500年を記念するものだが、今年はこれに先駆けて世紀の大発明をし、「95か条の論題」やルターの訳したドイツ語聖書の普及を可能にして、宗教改革を大きく後押しすることにもなったグーテンベルクの没後550周年に当たる。

活版印刷技術の発明は、羅針盤、火薬と並んでルネサンスの三大発明の一つに数えられており、今でいうならばインターネットの発明に匹敵するほどの画期的な出来事だった。彼は職人であり発明家である一方、チャレンジ精神に富んだ実業家だったともいれている。

生誕100年

反ナチス運動の悲劇の戦士
ハンス・ショル
Hans Scholl 1918年~1943年

ハンス・ショルナチスに対する学生抵抗運動組織「白ばら」のリーダーとして活動し、わずか24歳の若さで国家反逆罪で処刑されたハンス・ショルは、1918年にシュトゥットガルト北部のインガースハイムで生まれた。

父親はリベラル派の市長で、ナチスに対して否定的な見解を持っていたが、少年時代は父親の考えに反してナチスに心酔し、ヒトラーユーゲントに加入していたという。しかし、やがてナチスのさまざまな政策に疑念を抱くようになり、ヒトラーユーゲントを離脱。

ミュンヘン大学医学部に入学したのち、「白ばら」運動を組織した。「白ばら」運動は、学生たちの純粋さと若くして亡くなった彼らの悲劇から伝説化し、語り継がれている。
関連記事:ミュンヘンに散った正義の「白バラ」

没後100年

ベーキングパウダーの発明者
アウグスト・エトカー
August Oetker 1862年~1918年

アウグスト・エトカーアウグスト・エトカーは1862年、ニーダーザクセン州のオーバーキルヒェンにパン職人の息子として生まれた。

その後、薬剤師となったエトカーは、ベーキングパウダーの開発を皮切りに「ドクター・エトカー」社を創業。同社は今では、菓子の材料をはじめとした多様な食品を扱う大手食品メーカーに成長している。

ドイツの伝統的な日曜日の午後の過ごし方は、自宅で焼いたケーキを囲んでコーヒーの時間を楽しむこと。この国でベーキングパウダーが発明されたというのも偶然ではないのかもしれない。

ノーベル物理学賞受賞から100周年

「量子論の父」と呼ばれた不屈の物理学者
マックス・プランク
Max Planck 1858年~1947年

マックス・プランク「量子論の父」と呼ばれ、ドイツを代表する物理学者、マックス・プランク。物理の授業を選択した人ならば、「プランク定数」に触れたことがあるはず。

キールに生まれたプランクはミュンヘン大学に進学、その後ベルリン大学に転学して1879年に熱力学の研究で博士号を取得。1918年にエネルギー量子の発見に対してノーベル物理学賞を受賞した。

ナチス時代はユダヤ系研究者の迫害に対して直接抗議を行ない、さらに次男がヒトラー暗殺計画に加担した罪状で処刑される悲劇を経験したが、生涯ドイツを離れなかった。

「ヘンゼルとグレーテル」初演から125周年

大衆に愛されるオペラを残した作曲家
エンゲルベルト・フンパーディンク
Engelbert Humperdinck 1854年~1921年

フンパーディンクドイツでクリスマスシーズンの定番といえるオペラ「ヘンゼルとグレーテル」。今年はこの名作がワイマールで初演されてから125周年目に当たる。同作を作曲したのがエンゲルベルト・フンパーディンク。

生涯で6つのオペラ作品を作曲したフンパーディンクは、大衆的な作曲家として位置付けられている。

彼の代表作「ヘンゼルとグレーテル」でも、民謡を取り入れて子供にも親しみやすい作品に昇華させており、現在も多くの人々から愛され続ける作品として、受け継がれている。

最終更新 Dienstag, 23 Januar 2018 15:26
 

ドイツ・英国の働く犬たち - ドイツの介助犬と英国の牧羊犬

2018年の干支は戌

人を支え、社会と繋ぐ ドイツ・英国の働く犬たち

近年、英国の官邸街でネズミ捕獲長として働く猫たちが人気を博し、日本では猫の駅長が地域活性化に一役買うなど、猫がメディアの注目を集めている。しかし、2018年の干支は戌。今年最初の特集では、ドイツと英国で人と社会を結び付けるべく活躍している犬に着目したい。盲導犬や警察犬、救助犬など、人々の生活を補助してくれる犬たちの中から、今回はドイツの市民の日常生活を支える介助犬と、英国の牧畜業に欠かせない存在である牧羊犬をご紹介しよう。

英国の牧羊犬とドイツの介助犬

人と犬が幸せに暮らす国、ドイツで活躍
生活をサポートする
介助犬たち

ヨーロッパ屈指の「犬大国」であるドイツ。犬は大切な家族、良き仲間であり、人間と対等な存在として扱われている。そんなドイツには、警察犬や盲導犬、介助犬として活躍する犬が数多く存在しており、私たちの暮らしをサポートしてくれている。人も犬も幸せに暮らす国、ドイツの犬事情や法律、歴史を紐解きながら、ハンディキャップを持つ人を手助けする介助犬に焦点を当ててみたい。

取材団体:ruhrpotthunde Hundeschule

介助犬のトレーニングを始め、子犬や高齢な犬のための基礎的な教育や、狩猟犬の研究など、多種多様な犬のスペシャリストを擁する機関。人も犬もリラックスできるような理想的な自然環境を兼ね備えるノルトライン=ヴェストファーレン州の町、ヴィッテンにて、それぞれの犬の個性を生かした個別指導から、犬の社会性を培う小グループでのレッスンまで、幅広い内容のトレーニング教室を開催している。
www.ruhrpotthunde.de

ドイツの介助犬たち

人間と対等な存在

街中や公園はもちろん、電車やバス、デパートやレストランなど、あらゆる場所で犬を見掛けない日はないと言っても過言ではないほどドッグ・フレンドリーな国、ドイツ。犬は人間に癒しを与えてくれるペットではなく、家族や友人といった大切なパートナーとして、私たちと対等な立場にいると考えられている。そのため、飼い主が暮らす市の一員として犬税(Hundesteuer)と呼ばれる税金を納める義務があり、公共交通機関では料金を支払えば乗車することが認められている。このように社会の一員として認識されているので、もちろん周りの目も厳しく、きちんとしたしつけをするためにどの町にもある犬の学校(Hundeschule)に通うのが一般的だ。その結果、公共の場で騒いだり吠えたりする行儀の悪い犬をこの国で見ることはほとんどない。

犬との共存が広く根付く理由は?

マーケティング・リサーチ会社GfKの調査(2016年度)によると、ドイツで犬を飼っている割合は、21%。最も数値が高いアルゼンチンでは66%、英国では27%、日本では17%となっており、ドイツの割合が特に高いわけではないことが分かる。では、なぜここまで犬が人間社会に溶け込んで暮らすスタイルが定着しているのか。そこには2つの理由がある。

まず1つ目は、古くから動物愛護に関する考えが発達していたことだ。法律の観点から見ると、1871年、ドイツ帝国時代には既に動物虐待罪を規定した刑法典が存在していた。民間の動きとしては、ドイツ国内で最も有名な動物愛護施設「ティアハイム・ベルリン」の前身となる施設が1901年から動物シェルターとしての機能を果たしていたという記録が残っている。このように100年以上もの長い歴史を刻むことで、動物と共存するという精神が幅広く根付いているのだろう。

そして2つ目に、ドイツには数多くの優れた国産犬種がいることが挙げられるだろう。警察犬や盲導犬はドイツが発祥と言われており、さまざまなドイツ原産の犬種が人々の暮らしをサポートしている。そのため、ドイツ人にとって犬は切っても切り離せない存在なのだ。

人々の生活を支える優秀な犬たち

ドイツの犬」と言われて真っ先に思い浮かべるのが、警察犬ではないだろうか。ドイツにおける警察犬の始まりは第一次大戦にまでさかのぼる。その際の活躍ぶりが世界的に知られるようになり、ドイツ原産のジャーマン・シェパードやドーベルマンは、国内に留まらず世界各地で活躍の場を広げている。現在、ドイツでは上記の犬種のほかにボクサーを始め、10もの国内外の犬種が警察犬として認定されており、犯人の追跡や行方不明者の捜索、爆発物・麻薬探知などのシーンで活躍している。ちなみにドイツ国内で最も人口が多いノルトライン=ヴェストファーレン州では、約290頭の警察犬が日々、市民の安全のために働いている。

同じくドイツになじみ深いのが盲導犬だ。初めて福祉事業として取り入れられるようになったのも、第一次大戦後のドイツだった。戦争で負傷し、失明した多くの軍人の社会復帰を手助けするため、組織的に盲導犬が育成されるようになり、1916年、オルデンブルクに世界初となる盲導犬訓練学校が設立された。1939年には、日本に初めて4頭の盲導犬(ジャーマン・シェパード)がドイツから輸入され、後の日本の盲導犬育成に貢献したとされている。

警察犬のジャーマン・シェパード警察官とともに業務に当たる警察犬のジャーマン・シェパード。
容疑者逮捕に貢献することもしばしばある

ニーズに合わせて援助する介助犬

警察犬や盲導犬と同様に人々の生活を円滑にするためにサポートしてくれるのがこれから紹介する介助犬だ。今回、話をうかがったruhrpotthunde Hundeschuleの介助犬トレーナー、ビルギット・シュターデさんによると、介助犬とは言葉の通り、サポートを必要とする人を援助する犬のこと。そのため、人を手助けするという点で、盲導犬・聴導犬も介助犬の一種だという。目的が明確な盲導犬や聴導犬に比べ、介助犬は幅広いニーズに合わせて訓練されるのが特徴だ。

介助犬の中で一般的なのが日常生活の手助けをする犬、心の病に苦しむ人に寄り添う犬、糖尿病患者の低血糖による異変を周囲に知らせる糖尿病アラート犬の3種類。それぞれ担う役割が違ってくる。

生活サポート介助犬(LPF-Assistenzhunde)
身体的なハンディキャップを持つ人が実生活に支障をきたさないようサポートする。具体的には、飼い主が落としたものを拾ったり、ドアを開けたり、照明を点灯させるなどの一般的な生活の援助作業。

PTSD介助犬(PTBS-Assistenzhunde)
心的外傷ストレス障害(PTSD)に苦しむ人などの心に寄り添う。具体的には飼い主が夜にうなされている際に慰めたり照明を付ける、危ない状況で安全な場所に移動させ、家まで誘導するなど。

糖尿病アラート犬(Diabetikerwarnhund)
鋭い嗅覚を生かし、糖尿病患者の低血糖や高血圧による容態の急変を家族や周囲に知らせる。子供の患者に対して特に需要が高く、純粋な援助作業に加えて犬が病気の子供のために果たす社会的要素は非常に重要だとされている。

介助犬に適した性格や犬種

介助犬のトレーニング方法には、トレーナーが個々にレッスンをして育てるお任せタイプと、子犬の段階でトレーナーの力を借りて飼い主も一緒になって訓練する参加型タイプの2通りある。基本的なトレーニング内容としては、服従と必要な援助作業が訓練される。

また、人をサポートするという面において大切になってくるのが適正だ。性格の面においては、飼い主に従順であり、おとなしいこと。そして体力があり、他人やほかの動物に対しても高レベルな適合性を持っていることなどが挙げられる。原則としてはどんな犬種も介助犬になるための訓練を受けることは可能だが、大きく安心感のある体格で愛らしい外見のラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバーが特に適しているとされている。そのほか、賢い大型のプードルや、クライナー・ミュンスターレンダーなどのドイツの犬種も含まれている。しかしシュターデさんによると、時には介助犬を必要とする人が「一目ぼれ」することもあると言うので、どの犬種が人生のパートナーになるかは、最終的には相性によって決まる。

犬大国、ドイツの今後の課題

実はドイツでは介助犬に関して国で一律の規定が定まっておらず、犬税も自治体によって免除されるケースもある。また、映画館、劇場、病院など通常、犬が中に入ることができない場所でのアクセス権についても法律で決まっていないため、それぞれで対応が違うことが今後の課題でもあると、シュターデさんは語る。

では、もし私たちが街中や駅などで介助犬を見掛けた際にはどのようなサポートができるのだろうか。「介助犬を利用している人の中には、見た目だけではハンディキャップを背負っていると分からない方もいます。もし、街中で介助犬のマークやゼッケンを付けた犬に出会った際には、注意を引いたり、撫でたりするようなことはしないください。また、そのような人を見掛けたら注意を促してください。介助犬たちは飼い主のために重要な仕事をしているのですから」。

人と犬が幸せに暮らせる国だからこそ、今後は福祉の視点からも互いがより快適に共存できることを目指す必要があるのではないだろうか。

ドイツ原産のプードルドイツ原産のプードルはその賢さから介助犬に適していると言われている

ドイツ・英国の
犬にまつわる法律や規則

人間と犬が一つの社会で共存するため、ドイツでも英国でも、犬に関する法律や規則が存在する。ときには「えっ」と驚くユニークな決まりも。犬と一緒に生活する上で、しっかり把握しておきたい法律や規則をいくつか挙げてみよう。

ドイツドイツ

  • 殺処分は原則禁止
    動物全般の殺処分は原則禁止。不治の病を患った動物のみが例外とされている。飼い主がいない動物たちは「ティアハイム」という民間の動物シェルターに保護され、引き取り手が見つかれば新たな家族の元へ、見つからなければ無期限で生活することができる。
  • 公共交通機関の同乗が可能
    公共交通機関の同乗可。ドイツ鉄道での犬の乗車賃は、大人料金の半額となる(チケットの種類により違いあり。盲導犬や介助犬などは無料)。ほかにもショッピング・センターやレストラン内で犬がおとなしく待っている姿は、ドイツでは日常の風景だ。
  • 細かい飼育規定がある
    犬も家族の一員という認識が強いドイツでは、詳細な飼育規定がある。例えば犬種などによってケージのサイズやリードの長さ、さらには部屋の大きさまでも決まっている。これらが守られていないと判断されれば最悪の場合、愛犬を没収されることも。
  • 犬税が課せられる
    自治体によって徴収の有無が異なり、金額も変わってくるが、1頭当たり平均100ユーロ(1年間)が課せられ、数が増えるほど高くなる(デュッセルドルフの場合、1頭は年間96ユーロ、2頭は1頭当たり150ユーロ)。闘犬の税金は普通犬種の倍以上になる。

UK英国

  • すべての犬にマイクロチップを義務付け
    既に法が制定されている北アイルランド以外の地域で、2016年に生後8週間以内のすべての犬にマイクロチップを埋め込み、データベースに登録することが義務付けられた。これを怠ると最高500ポンドの罰金が科せられる。
  • 断耳、断尾の禁止
    断耳は英国全土で禁止。断尾も基本的には禁止だが、警察犬や軍用犬など一部の職業犬に限り認められている。これまで断耳、ß断尾ともに完全禁止だったスコットランドも、2017年6月に法律が代わり、一部の職業犬については断尾が可能になった。
  • 1頭の犬に6回以上出産させてはいけない
    繁殖業者は地方自治体に登録する義務がある。様々な規定が設けられており、1歳未満の雌犬に出産させてはいけない。また、1頭の雌犬に一生のうち6回以上出産させるのも不可、次までに1年以上の間を置く必要がある。
  • 土佐犬を含む4種が危険犬種に指定
    1991年に施行された危険犬種法によると、ピット・ブル・テリア、ブラジリアン・ガード・ドッグ、ドゴ・アルヘンティーノ、土佐犬の飼育が、特定の場合を除いて禁止されている。これらの犬種の繁殖や販売、譲渡も不可。

ショーペンハウアーやエリザベス女王の愛犬など
ドイツ・英国を代表する犬たち

ドイツドイツ

  • ジャーマン・シェパード・ドッグ勇敢な性格で警察犬として活躍
    ジャーマン・シェパード・ドッグ
    Deutscher Schäferhund
    第一次大戦での活躍で世界中に知られることとなり、現在では警察犬として活躍している。そのほか警察犬であるドーベルマン、ボクサーもドイツ原産で、これらの犬種は日本でも警察犬指定犬種になっている。
  • プードルショーペンハウアーの愛犬
    プードル
    Pudel
    フランスが原産と思われることが多いプードルは、実はドイツが起源の犬種。ドイツ人哲学者、アルトゥール・ショーペンハウアーが愛犬のプードルを散歩する姿が話題となり、当時のフランクフルトではプードルを飼うことが流行ったそうだ。

UK英国

  • イングリッシュ・ブルドッグ粘り強く勇敢な英国の国犬
    イングリッシュ・ブルドッグ
    English Bulldog
    雄牛と闘うためにつくり出された中型犬。勇敢で粘り強い様から、第一次大戦時には「ブルドッグ精神」として、英国民が敵に対し不屈の精神で挑むためのプロパガンダにも利用された。第二次大戦時には当時の首相ウィンストン・チャーチルのニックネームでもあった。
  • ウェルシュ・コーギー・ペンブロークエリザベス女王の愛する「動くじゅうたん」
    ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
    Welsh Corgi Pembroke
    エリザベス女王が幼少のころから愛し、91歳の現在に至るまで常にペットとして飼い続けているのが、ウェールズ地方原産の小型犬コーギー。女王の周囲に群がるコーギーが一斉に移動していく様子を、故ダイアナ元妃は「動くじゅうたん」と形容した。
最終更新 Mittwoch, 23 September 2020 15:19
 

フランクフルトと横浜市による植林プロジェクト

プロジェクトレポートフランクフルトと
横浜市による
植林プロジェクトが開催

Text & Photo:Frankfurt-Yokohama Citizens Network(構成:編集部)

植林プロジェクトドイツ・日本の架け橋を担う本イベントには、さまざまなサポーターが参加しました

2011年にパートナー都市提携を結んでから、さまざまなイベントを共同で開催している横浜市とフランクフルト。今回、その一環となる植林プロジェクトが、フランクフルト・よこはま市民ネットワーク(Frankfurt-Yokohama Citizens Network)の主催により、11月24日に行なわれました。

同プロジェクトの始まりは、2009年にさかのぼります。ブリヂストンとブラザーインターナショナルの協力のもと、フランクフルトの果樹園に15本のリンゴの木を植える活動からスタート。2013年には横浜市に拠点を置く企業やドイツに支店のある企業が中心となり、さらに16本のリンゴの木を植林し、31本もの若いリンゴの木が果樹園に広がりました。今年は、フランクフルト地域の企業(ブラザーインターナショナル、ブリヂストン、日本食レストランIWASE、フランクフルト日独協会、フランクフルト・よこはま市民ネットワーク)が参加し、19本もの苗木を新たに寄付して、現在ではその数50本にも上ります。多くの木が広がる果樹園の姿はまるで「日本の草原」のようで、まさに両都市の良好な関係性が証明されているようです。

プロジェクト当日はあいにくの天候にもかからず、多くの関係者が集まり、アルプホルンの演奏やフランクフルトの地酒であるリンゴ酒などを楽しみました。今はまだ若いリンゴの木々がいつか立派に成長する姿を想像すると、今後の活動への期待が高まります。

アルプホルン・トリオイベントでは、アルプホルン・トリオによる演奏も行なわれました

アプフェルヴァイン左)フランクフルト名物、アプフェルヴァインも提供されました
右)数年後、美味しいリンゴが収穫できることを願って

植林プロジェクトのポスター書道で書かれた今回の植林プロジェクトのポスター

意見交換をする参加者達今回のプロジェクトや横浜市とフランクフルトの将来についてなど、
意見交換をする参加者達

最終更新 Donnerstag, 21 Dezember 2017 12:45
 

フォトコンテスト2017 受賞者発表!

ニュースダイジェスト主催フォトコンテスト2017受賞者発表!

カメラ旅の思い出や何気ない日常の一コマ、
そして長らく記憶に残るであろう社会的な事件を扱ったものまで、
今年も多くの力作が届いた、ニュースダイジェスト主催の
フォトコンテスト2017、いよいよ受賞作品の発表です。
今年は「2016~17年の思い出」をテーマに、
個性的で印象深い作品が数多く寄せられました。
それでは、受賞者の皆さんによる
思いのこもった力作を見ていきましょう!

テーマ「2016〜2017年の思い出」

王冠 マチュア部門大賞

「染まりゆく」
遠藤 知佳(はるか)さん英国

「染まりゆく」遠藤 知佳(はるか)さん

よく主人と通る場所で桜を見つけ、なんだかホッとしたような、新しい発見をしたような気持ちとともに撮りました。日本人になじみの深い桜と、セントポール大聖堂というイギリスが誇る建築。あたかも日本人の私がイギリスの暮らしに染まっていく、その様を代弁しているようで気に入っています。

審査員コメント

場所、色、季節をシンプルながら強い視覚的イメー ジで表した作品。ロンドン中心部で撮影された 春らしい青が際立つ空と桃色の花が、日本の桜 の伝統的な姿を彷彿とさせます。1枚の写真に2 つの国を入れた巧みな構成ですね。通常とは異なるアングルでものを観て撮影する重要さが分かる1枚です。 by Canon Europe

大賞 キッズ部門大賞

「蓮の葉スマイリー」
ベンジャミン・フックスさん(9歳)英国 

「蓮の葉スマイリー」ベンジャミン・フックスさん (9歳)

新潟市の白山公園で池の水をポチャポチャ蓮の葉っぱにかけていたら、僕の大好きなスマイリーの顔になったので、写真を撮りました。この時はまだ蓮の葉っぱしかなかったので、今度は蓮のお花を見たいです。そして写真を撮りたいです。大賞を取れてとってもうれしいです!

審査員コメント

視覚的な力強さとユーモアにあふれています。水面の暗い部分と対照的な光や鮮明な緑色によって、睡蓮の葉のスマイル・マークに視線がいきます。これを発見し、見事な構図で写真に収めたこと、更に、水を上手に捉えた露出とシャープネス。これらによって素晴らしい写真が生まれました。 by Canon Europe

大賞 マチュア部門 特別賞1位

「ご注意を!」
佐藤 健一さんドイツ 

「ご注意を!」佐藤 健一さん

現在住んでいる周辺では、子供達が遊ぶ時間帯にこの様な形のプラスティック人形を飾り、車を運転するドライバー達へ注意を促しています。木材で自作してみたところ、愛嬌がありましたので、パチリと収めました。なかなか安全なところ、事はありませんが、どうか皆様にも安全を。

審査員コメント

絞りと焦点距離を工夫することで背景から「歩く男性」を切り取って写真の中に集約しています。草を持った小さな歩く男性のユーモア満載な姿は、通行人を立ち止まらせることでしょう。もう一度注意しながら見てみると、記憶に残る素晴らしい写真であることが分かります。by Canon Europe

マチュア部門 特別賞2位

「アルプスの春」
谷 真由美さんドイツ 

「アルプスの春」谷真由美さん

ドイツ南部のラムサウ(Ramsau)という小さな街で撮影しました。長くて寒いドイツの冬。その分、春の美しさは格別のものがあります。小川のせせらぎ、咲き乱れる花、ふりそそぐ陽光。小川で遊ぶ子供の傍らで思わずシャッターを切りました。春を感じていただけると嬉しいです。

マチュア部門 特別賞3位

「東に向かってハイチーズ」
今野 千昌さんドイツ 

「東に向かってハイチーズ」今野千昌さん

スペイン・アンダルシア地方での写真です。ひまわり達はたくさんの太陽パワーを浴びていました。私達も混じってハイチーズ。快晴の空とひまわりの黄色のコントラストが気に入っています。

マチュア部門 特別賞4位

「ノルドアルプの朝の光」
ボッセ 輝美さんドイツ 

「ノルドアルプの朝の光」ボッセ輝美さん

晩秋のノルドアルプのキャンプ場にて撮影しました。朝食に向かうドイツ人学生達が朝の光のスポットライトを浴びた姿がとても美しく、思わずシャッターを切りました。美しい光に助けられて撮れたお気に入りの1枚です。初めてのコンテストで特別賞を頂けるなんて、驚きと嬉しさでいっぱいです。

マチュア部門 特別賞5位

「カルースの朝」
柴山 優芽さんドイツ 

「カルースの朝」柴山優芽さん

ドイツ、スロベニア、クロアチアなど、3カ月の一人旅を終え、数ある写真の中からこの1枚を選びました。ヨーロッパらしい美しい景色や格好のついたポートレートよりも、「人」との出逢い、そして「何でもない日常」を表現したく、選んだ1枚です。

「夕暮れの散歩道」
佐藤 頼夢さんドイツ

「夕暮れの散歩道」佐藤 頼夢さん

秋の終わりの夕暮れ時に、デュッセルドルフ郊外の街、カイザースヴェーアトにて撮影しました。冷たい風の吹く中、夕焼けを背に寄り添いながら歩く老夫婦の姿があまりに温かく映り、思わずシャッターを切りました。これからも、何気ない日常のドラマを撮り続けていきたいです。

審査員コメント

バランスの取れた大胆な構図の写真がとても多かった中でも、この作品は連れ添い歩く後ろ姿のお二人の長い人生の日々の積み重ねを映し出すような優しくて柔らかくて温かい 映画のような作品で、見た後も非常に印象に残りました。こんな温かい写真を撮ることが出来る人になりたい、と思う1枚です。 by THE SPA im Steigenberger Frankfurter Hof

「お兄ちゃんだよ」
西尾 俊亮さんドイツ

「お兄ちゃんだよ」西尾 俊亮さん

今年6月に我が家に新しい家族が増えました。弟が生まれる前から母の大きなおなかに向かって「お兄ちゃんだよー」と声をかけていた長男。弟が生まれた後も長男はいつもそばに行って「お兄ちゃんだよ」といっています。そんな姿が愛らしかったので、写真を撮りました。

審査員コメント

新しい家族を迎えるという、誰にとっても忘れられない出来事を収めています。この作品を見る人達に幸せのおすそ分けをしてくれるような1枚です。新しい家族が増えることでみんなが感じた喜びを切り取った、素敵な作品だと思います。 by KABUKI Restaurant Frankfurt

「アドリア海サンセットクルーズ」
加藤 仁さんドイツ

「散歩道のポピー」車田 祐紀 さん

真夏のクロアチアのドゥブロヴニクを訪れた際に申し込んだサンセットクルーズにて撮影しました。爽やかな風がそよぐ中、乗客の全員が沈む夕陽に釘付け。海面を美しいライトブルーに照らすほかのクルーズ船もあり、日没後の市街や古城の夜景も絶景でした。

審査員コメント

広大な海をバックにして、ダイナミックに光を捉えた作品になっています。夕焼けと光で反射した海の赤色、永遠と続くような空の青さ、そしてうっすらと浮かび上がる船やそこにいる人々のシルエットが際立ちながら交ざり合う、まるで絵画のような印象も受けました。 by JSTV

キッズ部門入賞

「パパ真剣!」
盛田 征海さん(10歳)英国 

「パパ真剣!」盛田 征海さん(10歳)

家族でホーエンツォレルン城を見に行った時に撮った1枚です。真剣にスマホで写真を撮っていたお父さんの後ろ姿と、お城の景色とのバランスが良く、とても上手く撮れたと思います。今回、受賞できてとても嬉しかったので、これからも色々な写真を撮っていきたいです。

審査員コメント

壮大なランドスケープだけでもインパクトがありますが、撮影している男性の後ろからさらに写真を撮るという構図から、撮影時の状況を鮮明に連想させられます。お城の写真を撮る男性、男性を撮る別の人物、そして写真をご覧になる読者の誰もが笑顔になるユニークで楽しい写真だと思います。 by UNIQLO

キッズ部門入賞

「赤ちゃんの足」
西尾 峻さん(3歳)ドイツ 

「赤ちゃんの足」西尾 峻さん(3歳)

赤ちゃんの足の裏を見たら、小さくてシワシワがたくさんあって、とてもきれいだったんだ。僕の足とは全然違うから、「なんでかなー」って不思議に思ったんだ。

審査員コメント

迷うことなくこの作品を選びました。何よりも着眼点が素晴らしいです。小さいながらもしっかりした足が、この先、どんな道をどう歩むのか、想いを馳せるとワクワクします。撮影したお兄ちゃんにも赤ちゃんにも、素晴らしい未来が広がっていくことを願って止みません。 by Distel Bioladen

審査員総評

今年も素晴らしい作品が勢ぞろいし、大変審査の難しいコンテストでした。レンズ交換式カメラやコンパクト・カメラならではの撮りたいイメージに合わせて調整・コントロールされた作品や創造性豊かな作品が多く見られました。 by Canon Europe

受賞者と賞品

大賞・特別賞

  • マチュア部門大賞 : 「染まりゆく」遠藤知佳さん(英国)
    Canon Europe より
    デジタルSLR カメラ Canon EOS 800D / レンズ:EF-S 18-55mm f/4-5.6 IS STM
  • キッズ部門大賞:「 蓮の葉スマイリー」ベンジャミン・フックスさん(ドイツ)
    Canon Europe より
    コンパクトデジタルカメラ Canon IXUS 185
  • マチュア部門特別賞(ドイツ) : 「ご注意を!」佐藤一さん ほか
    Canon Europe より
    フォトブックお試しクーポン(1冊)

ドイツマチュア部門入賞

  • 「夕暮れの散歩道」佐藤頼夢さん
    THE SPA im Steigenberger Frankfurter Hof より THE SPA のご利用券
  • 「お兄ちゃんだよ」西尾俊亮さん
    KABUKI Restaurant Frankfurt より 鉄板焼ディナーのお食事券
  • 「アドリア海サンセットクルーズ」加藤仁さん
    NHK Cosmomedia (Europe) Ltd. より JSTV無料視聴2カ月分

ドイツキッズ部門入賞

  • 「パパ真剣!」盛田征海さん
    UNIQLO より LifeWear キッズ用スペシャルバウチャー
  • 「赤ちゃんの足」西尾峻さん
    Distel Bioladen より 特選おしゃれキッズセット

受賞作品は日本語テレビ局 JSTVで、2018年1月より順次放送予定

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最終更新 Freitag, 08 Dezember 2017 11:01
 

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