特集


ドイツ街めぐり 1 ベルリン

待ちに待った春がやって来て、
ぶらりとどこかへ出掛けたい気分にさせられる。
初めて訪れる街で観光名所をめぐるのも良いけれど、
都市の魅力は街角の小さな路地にも隠れている。
今号では、ベルリンで人気の3つの街区
「ミッテ」「プレンツラウアー・ベルク」「シェーネベルク」の中から、
のんびりと回れる普段着の街めぐりスポットをご紹介しよう。
(文・写真: 見市 知)

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MitteMitte ミッテ

その名もベルリンの「中心」を意味する街区ミッテ。かつてはベルリン宮殿などが建ち、ベルリンの主な行政機能を担っていたこの街区は、東西ドイツ統一後、再び華やかな中心地へと返り咲いた。そんな賑やかな大通りから少し奥へ入ると、中庭空間には小さなアートスポットやカフェがいっぱい。若いエネルギーに溢れたアートの街ベルリンの心臓部を体感できる。

フェルト工房 HUT Up Berlin1. フェルト工房
  HUT Up Berlin

ミッテに多い、いくつものお店が密集する中庭空間の1つ、ヘックマン・ヘーフェ(Heckmann Höfe)の一角にあるフェルト・デザイン工房。帽子デザイナーだったクリスティーネ・ビルクレさんが作るフェルト製のドレスや小物の数々は、手作りの温かみと洗練されたデザインセンスが光る芸術品。

11:00~19:00(日曜休み)
Oranienburger Str.32, 10117 Berlin (Heckmannhöfe内)
www.hutup.de

KW2. 現代アートギャラリー KW

もともとマーガリン製造工場だったという建物を改装した、現代アートのギャラリースペース。中庭空間に建つガラス張りのカフェも、まるでアート作品の一部のよう。天気の良い日は、ここで日向ぼっこしなが らアート空間を楽しめる。

12:00~19:00 木12:00~21:00(月曜休館)
Auguststr.69, 10117 Berlin
www.kw-berlin.de

旧ユダヤ人女学校3. 旧ユダヤ人女学校
  Ehemalige Jüdische Mädchenschule

今はギャラリー街に変貌しているアウグスト通り(Auguststraße)だが、戦前はユダヤ人街だったそう。この通りにある、もともとユダヤ人女学校だった建物が、今年改装されてギャラリー空間に様変わり。往時の雰囲気を残しながら、現代アートや写真のギャラリーとレストランが入っている(ギャラリーは月曜休館)。

Auguststr.11-13, 10117 Berlin
www.maedchenschule.org

カフェ・バルコミス4. カフェ・バルコミス
  Cafe Barcomi's Deli

ゾフィー・ギプス・ヘーフェ(Sophie-Gips-Höfe)と言う中庭空間に、都会のオアシスのようなカフェを発見。焙煎から行なっている本格派の自家製コーヒーと、甘さ控えめで上品な味のスイーツが美味しい。コーヒー好きの方ならば、ぜひエチオピア・コーヒーで入れたモカ・マキアートを。

9:00~21:00 日祝10:00~21:00
Sophienstr. 21, 10178 Berlin
(Sophie-Gips-Höfe内)
www.barcomis.de

5. シアター空間
  Sophiensaele

シアター空間レンガ造りの建物の入り口正面に刻まれた「手工業者連盟(Handwerkerverein)」の文字。古い町工場跡を改装したゾフィーエンゼーレ は演劇、ダンス、パフォーマンスなどフリーのシアタープロジェクト用に開放されているシアター空間だ。若いアーティストを惹き付ける街、ベルリンを象徴する場所の1つ。

Sophienstr.18, 10178 Berlin
www.sophiensaele.com

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Prenzlauer BergPrenzlauer Berg プレンツラウアー・ベルク

ミッテから東へ進むと、そこに広がるのはプレンツラウアー・ベルク。ここは少子化問題が叫ばれているドイツの中にありながら、ヨーロッパでも屈指の出生率の高さを誇る街区だ。そんな場所柄を反映してか、この街区には子どもにやさしいエコなものに出会う確率がとても高い。生活者目線で歩いてみると、楽しい発見がたくさんありそう。

6. カレーソーセ―ジ
  Konnopke’s Imbiss

フェルト工房 HUT Up Berlin「ベルリンに来たら、これを食べなきゃ始まらない!」という名物が、カレーソーセージ。コノプケス・インビスでは、ソーセージは「皮なし(ohne Darm)」のみ。その始まりは、物不足だった戦後、腸詰めにする皮がなくビニールで包んでソーセージを作ったことだそう。カレーソーセージとフライドポテトの組み合わせ(Kleines Menü)で3.20ユーロ。

10:00~20:00 土12:00~20:00(日曜休み)
Schönhauser Allee 44b, 10435 Berlin (地下鉄U2高架下)
http://konnopke-imbiss.de

VEB Orange 東ドイツ雑貨の店  7. 東ドイツ雑貨の店
 VEB Orange

レトロでゆるいデザインの東ドイツ雑貨を探すならここ。東ドイツ時代の画一的なデザインながら、バウハウスを思わせるシンプルなセンスが光る、食堂車「Mitropa」の食器などが並ぶ。お店のある場所も、かつて壁が立っていたところの真横という、臨場感溢れるロケーション。

10:00~20:00(日曜休み)
Oderberger Str.29, 10435 Berlin
www.veborange.de

8. エコ・マーケット
  Öko Markt

エコ・マーケット毎週木曜日の12:00から開かれている エコ・マーケット。近郊の自然栽培農家で取れた野菜や自然派パン屋さんの パン類、フェアトレードのコンセプトの下でつくられた小物などが手に入る。屋台の飲食物もすべてエコ。小さな子ども連れでも安心して楽しめる。

毎週木曜12:00~19:00
Am Kollwitzplatz, 10435 Berlin

子どもカフェ  Kieztkind Berlin9. 子どもカフェ
 Kiezkind Berlin

児童公園の中にある、小さな子ども連れのためのカフェ。カフェの中に砂場があったり、絵本がたくさん置いてあったりと、子どもを遊ばせながら大人ものんびりくつろげる。ホームメード風のホットサンドやケーキがお勧め。「子ども用ミルク=50セント」というメニューも気持ちを和ませる。

9:00~19:00
11月〜2月 12:00〜19:00
Helmholtzplatz 1, 10437 Berlin
www.mein-kiezkind.de

給水塔10. 給水塔
  Wasserturm

このエリアのアイキャッチとなっている古い給水塔。今では内部が改装され、アパートになっている。ケルンには給水塔を改装したデザイン・ホテルがあるけれど、そもそも給水塔は水を貯めるために建築の造りがしっかりしているので、家として利用するには理想的なのかも。

Knaackstr./Belforter Str., 10405 Berlin

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SchönebergSchöneberg シェーネベルク

旧西ベルリン側にあるシェーネベルクは高級過ぎず、かと言って奔放過ぎてもいない、ちょうど手頃な中間のエリアと言えるかもしれない。市の中心部に近く、古き良き西ベルリンの風情が残っている。かつてはアンティークショップや古本屋が多く建ち並んでいたという通りの周辺に、素敵な カフェやお店がひしめいている。

11. チョコレートショップ
  Winterfeldt Schokoladen

チョコレートショップ Winterfeldt Schokoladenまるで映画『ショコラ』(2000年、ラッセ・ハルストレム監督) に出てくるような本格的なチョコレート屋さん。古い薬局を改装した店内のインテリアがロマンチックな雰囲気を演出している。ホットチョコレートの種類はいくつかあるけれど、カカオ70%のビオ・チョコレートをホットミルクで溶いた「ヴィンターフェルト風(Winterfeldt)」がお勧め。

9:00~20:00 土日9:00~18:00
Goltzstr.23/Ecke Pallasstr., 10781 Berlin
www.winterfeldt-schokoladen.de

カフェ・ゾルゲンフライ Sorgenfrei12. カフェ・ゾルゲンフライ
  Sorgenfrei

古いお肉屋さんの店舗を使った雑貨屋兼カフェ。ヴィロライ&ボッホ社の古いタイルの壁は一見の価値あり。このカフェの名前 「Sorgenfrei」は、「憂いなし」という意味。古き良き時代の雰囲気にのんびりと浸れる不思議な空間だ。

12:00~19:00 土10:00~18:00 日13:00~18:00(月曜休み) Goltzstr.18, 10781 Berlin
www.sorgenfrei-in-berlin.de

古本屋さん Antiquariat Schend13. 古本屋さん
  Antiquariat Schend

かつては古本屋街だったというヴィンターフェルト通りの中で、今では数軒が残るのみという貴重な古本屋さんのうちの1軒。ベルリンにちなんだおもしろい古書が見付かる。オーナーのシェントさんが密かに力を入れている古いレコードのコレクションもあり、 何かを探し始めたら、ここで延々長居できてしまいそうな予感が・・・・・・。

10:00~19:00 土10:00~18:00(日曜休み)
Winterfeldtstr.54, 10781 Berlin

ナチュラル・コスメの店 Ca l la Sorgenfrei14. ナチュラル・コスメの店
  Calla

ドクター・ハウシュカやヴェレダなど、ドイツはナチュラル・コスメの宝庫。そんなナチュラル・コスメに特化した商品が集まるお店がここだ。店内の奥のスペースでは、ドクター・ハウシュカのフェイシャルエステも行なっているので、癒しが必要な方はぜひ!

10:00~19:00 土10:00~18:00(日曜休み)
Winterfeldtstr.38, 10781 Berlin
www.calla-naturkosmetik.de

15. ファラフェル屋
  Habibi

ファラフェル屋 Habibiファラフェル(Falafel)とは、すり潰したひよこ豆に ハーブや香辛料を加えて揚げたコロッケのこと。ヘルシーかつボリューム満点で、ドネルケバブの向こうを張って人気のあるオリエンタルフードだ。揚げた野菜の盛り合わせ「Makali」とファラフェルを併せた「Makali Teller 2」は、5.50ユーロとお得な値段。

11:00~翌3:00 金土11:00~翌5:00
Goltzstr. 24, 10781 Berlin

ベルリンで食べる

ベルリンの人気エリアをめぐる小さな旅を終えたら、ほっと一息お食事タイム。
ご紹介したスポットから徒歩で行ける、とっておきのレストランをご案内します。


街で一番ホットな隠れ家ダイニング
Bar Tausend / Tausend Cantina

Bar Tausend / Tausend Cantinaフリードリヒシュトラーセ駅すぐ側の高架下、周囲に看板もライトもない無機質なコンクリートの扉を開ければ、目の前に広がるのはガラスやスチール、アーティスティックな調度品で飾られた近未来的な空間。シックに着飾った男女が集うダンス・バーを抜けて奥へ進むと、和食と南米料理を提供するレストランが現れる。今、ベルリンで最もホットな ナイトスポットと評されるこのダイニングのコンセプトは、「1つのテーブルの上で交差する2つの文化」。最高級のマダラや刺身サラダ、フォアグラリゾットなど、単なる創作料理とは一線を画す新感覚の絶品料理をご堪能あれ!

火~土 バー:21:30~ レストラン:19:30~オープンエンド
※週末は完全予約制
TEL: 030-27582070
Schiffbauerdamm 11, 10117 Berlin
www.tausendberlin.com

食材にこだわった本格日本料理
Gingi’s Izakaya

Gingi’s Izakaya居酒屋と言えば、1日の疲れを癒し、次の日に向けてエネルギー補給をする場所。ベルリンで、そんな純日本的な寛ぎのひと時を味わえるレストランが、Gingi’s Izakayaだ。メニューには創作巻き寿司のほか、魚介を中心とした日替わりの「Japanische Tapas(おつまみ)」が豊富に並ぶ。腕利きのシェフが毎日市内の魚市場から鮮度や産地、飼育環境を吟味して仕入れた高級食材のみを用いて作る料理はどれも、心に染み入る本格的な日本食の味わい。和の雰囲気漂う落ち着いた店の内装も日本人の郷愁をくすぐる。夏場は緑豊かな屋外テラスで、のんびりと晩酌するのがお勧め。

17:30~23:30
TEL: 030-44049397
Rykestr.45, 10405 Berlin
www.gingis-izakaya.de


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最終更新 Freitag, 19 September 2014 17:59
 

音楽祭ガイド 2012

音楽祭ガイド2012

春風が心地良い今日この頃、今年もいよいよ音楽祭シーズンの開幕!
陽光輝く爽快な青空を見上げれば、思わず足取りが軽くなり、お気に入りのメロディーを口ずさんでしまう♪ 音楽とはそんな身近な存在。その楽しみを心ゆくまで堪能すべく、今年度イチオシの音楽祭を一挙にご紹介しよう!(編集部:浅井 久美子)

優雅な時間を満喫する
クラシック

数々の名曲を世に生み出したベートーヴェンやモーツァルトなど、天才的な音楽家を多数輩出し、クラシック音楽の文化を着実に築き上げてきたドイツ。音楽をこよなく愛する人々の情熱が音楽祭という形となり、無形の文化遺産であるクラシック音楽を伝承してゆく。

Baden-Württemberg

ルートヴィヒスブルク城音楽祭
Ludwigsburger Schlossfestspiele ルートヴィヒスブルク城音楽祭
2012年5月12日(土)~9月15日(土)
www.schlossfestspiele.de

ヨーロッパ屈指の豪奢なルートヴィヒスブルク城を舞台に、コーラスやオーケストラ演奏など、耽美な音楽を届ける音楽祭。80周年となる今年の記念祭には、南アフリカから新進気鋭のミアギ・ユース・オーケストラがゲストとして登場。その他、夜空に美しく輝く花火との饗宴が聴衆を酔わせる、大迫力の野外コンサートもお楽しみに!

Niedersachsen

国際ヘンデル音楽祭
Internationale Händel-Festspiele Göttingen
2012年5月17日(木)~28日(月)
www.haendel-festspiele.de

1920年以降毎年開催されている世界最古のバロック音楽の祭典。作曲家ヘンデルの作品を中心に35以上のコンサートが開かれるほか、風雅な聖たん曲(オラトリオ)や室内音楽が演奏される。後継者育成を目的とした青少年オペラプロジェクト「ヘンデル・フォー・キッズ」では、子どもたちが子どもたちのためのコンサートを開催。家族皆で楽しめる注目のプログラムだ。

Bayern

モーツァルト音楽祭
Mozartfest Würzburg
2012年6月1日(金)~7月1日(日)
www.mozartfest-wuerzburg.de

モーツァルト音楽祭 ドイツを代表する指揮者ヘルマン・ツィルヒャーにより1921年に創設された格式高く、そして斬新な音楽祭には、毎年国内外から数多くの観客が訪れる。今年は名作映画「スター・ウォーズ」や「ゴッドファーザー」などの音楽をチェロの四重奏で聴かせるプログラムのほか、モーツァルトの楽曲を多様な切り口で奏でる興味深い企画が多数用意されている。

Schleswig-Holstein

シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭
Schleswig-Holstein Musik Festival
2012年7月7日(土)~8月25日(土)
www.shmf.de

シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭毎回1つの国を取り上げて開催されるシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州の音楽祭。今年27回目を迎える同音楽祭が注目する国は中国。上海交響楽団や中国国家大劇院楽団らが歓待され、同国の文化を音楽に準えて華麗に表現する。その他、2001年に創設された俳優らによる朗読劇「テキストと音楽」は、年々同音楽祭の大きな比重を占めつつある話題のプログラム。

Bremen

ブレーメン音楽祭
Musikfest Bremen
2012年9月1日(土)~22日(土)
www.musikfest-bremen.de

ブレーメン音楽祭 今年で開催23回目となるブレーメン音楽祭。この祭典のハイライトと言えば、幕開けを告げるマルクト広場のコンサートだ。世界遺産に指定されている荘厳な市庁舎をバックに、音と光に包まれた幻想的な空間が出現する。ほかにも、各国から集まるジャズ奏者や歌手など多彩なゲストが、市内26カ所の会場で開かれる音楽祭を一層華やかに盛り上げる。

Nordrhein-Westfalen

ベートーヴェン音楽祭
Beethovenfest Bonn
2012年9月7日(金)~10月7日(日)
www.beethovenfest.de

ベートーヴェン音楽祭 1845年、ベートーヴェンの生誕75周年記念碑建立を機に始まった伝統ある音楽祭は、毎年国際的に活躍する著名な音楽家たちを招き、彼らの奏でる流麗な音色で人々に感動を与え続けている。2006年以降毎回催されている短編フィルムプロジェクト「ベートーヴェンを考察する」では今年、トルコ全国青少年交響楽団が伴奏を務める。

極上の美声に酔いしれる
オペラ

演劇と歌唱の融合により生み出されたオペラ。イタリアを本場とするものの、ドイツ出身の作曲家ワーグナーやウェーバーの傑作はその本場の作品に引けをとらない。ドイツ発の作品、あるいは世界的名作を上演する音楽祭で、譜面上を舞う音符を典雅に表現する歌声に陶酔しよう。

Baden-Württemberg

シュヴェツィンゲンSWR音楽祭
Schwetzinger SWR Festspiele
2012年4月27日(金)~6月16日(土)
www.swr.de/swr2/festivals/schwetzinger-festspiele

古城街道沿いにある壮大なシュヴェツィンゲン城のロココ劇場をメイン会場として開催される音楽祭は、今年で60周年。初回以来、毎年オペラの「改革と伝統」をモットーに渾身の新作と名作の復活上演を行い、オペラの魅力を一途に伝え続けている。世界が注目するこの音楽祭で上演される作品は60作以上。各作品を引き立てる磨きぬかれたオーケストラやピアノ演奏も見逃せない。

Hessen

国際ヴィースバーデン五月音楽祭
Internationale Maifestspiele Wiesbaden
2012年4月28日(土)~5月31日(木)
www.maifestspiele.de

国際ヴィースバーデン五月音楽祭温泉保養地として誉れ高いヴィースバーデンが贈る音楽の芸術祭。オペラやバレエ、演劇など、多彩なプログラムで聴衆を惹き付ける音楽祭の今年の目玉は、ドイツの劇作家ブレヒトの歌劇「コーカサスの白墨の輪」。中国から重慶・四川歌劇団を招聘し、ドイツと中国の文化を融合させた芸術を色彩豊かに披露する。さらに、国内の優れた芸術家に贈られるファウスト賞を昨年受賞した舞踏家シュポタが、「青髭の秘密」で華麗に舞う。

Baden-Württemberg

ハイデンハイム・オペラ音楽祭
Opernfestspiele Heidenheim
2012年6月6日(水)~7月29日(日)まで
www.opernfestspiele.de

毎回、オペラの伝統的な上作を披露しているハイデンハイムのオペラ音楽祭。今年は「セビリアの情景」をスローガンに、ジョルジュ・ビゼーの名作「カルメン」が、2010年に音楽祭監督に就任したマルクス・ボシュ指揮の下で上演される。スペインを舞台とした本作に因んで催されるフラメンコ・ガラ「スペインの夜」は、情熱的な音楽で会場をヒートアップさせる。

Bayern

ミュンヘン・オペラ音楽祭
Münchner Opernfestspiele
2012年6月24日(日)~7月31日(火)
www.bayerische.staatsoper.de

ミュンヘン・オペラ音楽祭130年以上にわたり、心の琴線に触れるオペラの上演で人々に感動を与えてきた音楽祭は近年、国際的な音楽祭としてますます認知度を高めている。様々な交響楽団で首席指揮者や芸術監督を務めるケント・ナガノが今年、バイエルン国立管弦楽団を率いて奏でる音楽はワーグナー。不朽の名作である舞台祝祭劇「ニーベルングの指環」の4作目にあたる楽劇「神々の黄昏」を披露する。

Schleswig-Holstein

オイティン音楽祭
Eutiner Festspiele
2012年6月30日(土)~8月19日(日)
http://eutiner-festspiele.de

雄大な景観を誇るシュレースヴィヒ地方の大オイティン湖畔沿いに佇むオイティン城。その城内にある野外劇場を舞台に繰り広げられる同音楽祭は、1951年に傑作「魔弾の射手」を世に遺した作曲家ウェーバーの没後125年を機に初開催された。今年はイタリア・ロマン派音楽の代表格ヴェルディの「ナブッコ」やドニゼッティの「愛の妙薬」ほか、オペレッタやミュージカルなどの演目も多数上演される。

Baden-Württemberg

ロッシーニ・イン・ヴィルトバート
Rossini in Wildbad
2012年7月8日(日)~22日(日)
www.rossini-in-wildbad.de

黒い森の北部に位置するバート・ヴィルトバートで開催されるオペラ音楽祭は、イタリア人作曲家ロッシーニ・ファン必見の音楽祭。1989年の創設以来、20年以上にわたって同音楽祭の芸術監督を務めるヨッヘン・シェーンレバーが贈る今年の演目は、悲劇の正歌劇「セミラーミデ」や「アディーナ」など、イタリア語で「美しい歌」を意味する「ベルカント」の異名を持つオペラ音楽祭たるに申し分ない秀作ばかり。

Bayern

バイロイト音楽祭
Bayreuther Festspiele
2012年7月25日(水)~8月28日(火)
www.festspiele-bayreuth.de

ワーグナーの音楽を愛慕するワグネリアンにとっては欠かせない音楽祭。ワーグナーは自作「ニーベルングの指環」を上演するための音楽祭の創設を夢見て、ついに1876年に初開催に漕ぎ付けた。今年は、ワーグナーの情熱に溢れた秀作「タンホイザー」「ローエングリン」「さまよえるオランダ人」「トリスタンとイゾルデ」、そして彼の遺作となった「パルジファル」が上演される。国内でチケット入手が最も困難と言われる音楽祭の人気は、いまだ衰え知らず。

現代の音楽シーンに
欠かせない
ジャズ

西洋音楽とアフリカン音楽の融合から生まれたアメリカ発祥のジャズは、今や世界的にその地位を確立した音楽ジャンルの1つ。ドイツでも年々人気が高まり、国内外から演奏家やファンが集まる規模の大きなものから地元に密着したアットホームなものまで、全国各地で80を超えるジャズ・フェスティバルが開催されている。

Nordrhein-Westfalen

ジャズフェスト・ボン
Jazzfest bonn
ジャズフェスト・ボン 2012年5月11日(金)~19日(土)
www.jazzfest-bonn.de

クラシックのみならず、ジャズでも名を馳せる音楽の都ボン。年々規模を広げている当地のジャズ・フェスティバルでは今年、昨年のユーロビジョン・ソングコンテストで見事2位に輝いた若きイタリア人ピアニスト、ラファエル・グア ラッツィとWDRビッグ・バンドとのエネル ギッシュな共演がオープニングを飾る。その他、英国出身の人気ヴォーカリスト、ノーマ・ ウィンストンもエレガントな美声を披露。

Hamburg

エルプジャズ・フェスティバル2012
ELBJAZZ Festival 2012
2012年5月25日(金)、26日(土)
www.elbjazz.de

エルプジャズ・フェスティバル2012 ハンブルグの広大な港湾を背景に、潮風に乗って届けられる2日間の野外フェスティバル。短期間ながらもプログラムは多彩で、50人以上のアーティストによる50ものコンサートが10カ所の会場を熱狂に包み込む。今年は大きな将来性を感じさせるトリオ、ニルス・バーグ・シネマスコープや英国のジャズシンガー・イアン・シャウらが集まり、ジャズ界に新風を吹き込む。

Rheinland-Pfalz

国際ジャズフェスティバル「ビンゲン スウィング」 Internationales Jazzfestival "Bingen swingt"
エミル・マンゲルスドルフ2012年6月22日(金)~24日(日)
www.bingen-swingt.de

雄大なライン川を望む街ビンゲン・アム・ラインで開催されるフェスティバル。毎年6月の最後の週は街全体がジャズの音色に包まれる。著名なドイツ人ジャズ奏者エミル・マンゲルスドルフや米国出身のドラマー、ブッチュ・ミレスらが熟練のテクニックで珠玉の音色を聴かせる。ほかにも、各国から名立たるゲストが続々登場!

Bayern

トゥッヒャー・ブルース&ジャズフェスティバル
TUCHER Blues- & Jazzfestival
2012年8月6日(月)~12日(日)
http://blues-jazz-festival.mybamberg.de

ジャズ・ファンにとっては大変嬉しい入場無料のフェスティバル。バンベルク市内およそ40カ所で野外コンサートを催し、例年8万人以上の観客を動員するこのフェスティバルの開催は今年で6回目。今回も多彩な顔ぶれを演奏者に迎え、ブルースからソウル、ビッグ・バンド・スウィング、ジプシー・スウィングまで、豊富なプログラムが聴衆の目と耳を楽しませる。

最終更新 Freitag, 09 August 2019 16:44
 

パリ特集 - 観光、滞在、マルシェ、おみやげ、イベント

春の陽気に誘われて美食を求め花の都パリへ

マロニエがパリの街路を爽やかに彩る春。
暖かい風が吹き始めるこの季節、
マルシェには色鮮やかな食材が並び、
セーヌ川のほとりは、
春の日差しを満喫するパリジャンでにぎわい始める。
そんなパリの旬を味わうべく、
とっておきのアドレスをご紹介!
(フランス・ニュースダイジェスト編集部)

滞在先を決める

アパルトマン自由で便利なアパルトマンに滞在する

滞在しながら料理や洗濯をしたり、友人を招いたり、まるで自宅に居るかのように暮らせる短期貸しアパルトマン。生活必需品も備わっているため、大きな荷物を持ち込まず、気軽に旅行できるのも魅力的だ。アパルトマンに滞在したら、マルシェで新鮮な食材を買い込み、料理に挑戦。パリジャンのような生活を体験し、自分だけのパリ旅行記をつづってみよう!

セジュール・ア・パリ
(Séjour à Paris)


仏旅行業ライセンスを保持し、滞在サポートもあるので安心して宿泊できる。法人ご利用の場合、割引あり
www.kurasutabi.net

そのほかの短期貸しアパルトマン


美食を求めて街へ

食材をマルシェで

マルシェパリ市内には約90軒の食料品を扱うマルシェがあり、舌の肥えたパリジャンたちが料理の食材を買い求める。食にこだわり、美容と健康に気遣うパリジャンに人気のビオの食材や製品を専門に扱うマルシェも数軒ある。農業大国フランスを感じさせる種類豊富な食材が並び、元気な呼び声が飛び交い、活気に溢れるマルシェ。この機会に、フランスならではの食材を試してみよう。

エスカルゴ L'escargot

エスカルゴレストランでないと食べられないのでは、と思われがちだが、マルシェでガーリック・バターとバジル・ソースの詰まったエスカルゴを買ってオーブンで温めれば、家庭で本格的エスカルゴ料理が味わえる。

白アスパラガス L'asperge blanche

白アスパラガスフランス人に大人気の春の野菜。 皮を剥いて、軟らかくなるまで 蒸し、または茹でて、生クリーム と11種類の香辛料の入ったマ スタード「サヴォラ(Savora)」、 またはムース状のムスリン・ソー スを付けて食べると絶品。

イチゴ La fraise "Gariguette"

フランス南西部で多く作られるイチゴ、ガリゲット。春を待ちわびたフランス人が大好きな、この甘酸っぱくて柔らかいイチゴをそのままかじってみよう。

アンドゥイユ L'andouille

アンドゥイユ豚などの臓物を詰めたソーセージ。地方によって作り方は異なるが、一般的に豚の内臓が約40%詰められている。フランス人を虜にする独特のくさみがあるアンドゥイユは、アペリティフとしてワインのお供に最適。

家禽(かきん)類 La volaille

ジビエジビエの季節は秋だが、ウサギなどは年中マルシェに並ぶ。小バトは、ニンジンやタマネギなどの野菜と一緒に丸ごとオーブンで焼くだけで豪華な一皿となる。

パリ市内の全マルシェ情報
marches.equipements.paris.fr


うわさのマルシェ

Jöel Thiébault
Jöel Thiébaultさん
代々、野菜栽培をする一家の6代目。パリ市から8km西へ行った郊外の畑で、1500種類を超える野菜を栽培する。「パリの名店で腕を振るう日本人の料理人も大勢買いに来ます」

16区の高級住宅街にあるMarché Président Wilsonの中でも、ジョエル・ティエボー(Jöel Thiébault)は特別な八百屋さん。できるだけ自然な状態で育てた野菜を売るために、旬のものしか並んでいない。形はふぞろいだが、どれも野菜本来の香りと味がする。また種類も豊富で、世界の野菜が並び、日本の小松菜、春菊なども手に入る。パリの星付きレストランの名シェフがこぞってここの野菜を買いにやって来るほど。

水 7:00-14:30 土 7:00-15:00
Av du Président Wilson 75016 Paris
M: Iéna⑨

3つ星シェフの味を家庭で本格フレンチを学ぼう

料理教室史上最年少でミシュランの3つ星を獲得したアラン・デュカスの名を掲げたこの料理学校では、デュカスの料理の真髄を伝えるべく一流シェフによる料理の伝達が行われている。テーマごとに分けられたレッスンは英語でも開催されており、本格的な高級フレンチ料理、気軽に楽しめるビストロ料理、チョコレート菓子やマカロンなどテーマごとに分かれたコースの中から好きなものを選択。レッスンは1回4時間で、事前の予約が必要だ(インターネットでの申し込み可能)。

L'école de cuisine Alain Ducasse
64, rue du Ranelagh 75016 Paris
TEL: +33 (0)1 44 90 91 00
M: Ranelagh⑨
料金: 165€~
www.ecolecuisine-alainducasse.com/fr/cours/111-Cooking-classes-in-English

日本語で買い物できるチーズ屋さん

2006年フランスチーズ鑑定騎士最高位のグランオフィシエ勲章、08年ギルドデフロマジェの最高位メートルを取得した日本人、マダム・ヒサダが熟成させたチーズを販売。食事に合う極上のチーズをアドバイスしてくれる。

Salon du fromage HISADA
11:00-20:00、日月休
47, rue de Richelieu 75001 Paris
M: Pyramides⑦⑭
TEL: +33 (0)1 42 60 78 48

Fromagerie HISADA
火・木~土8:30-13:00/15:30-19:00、日 8:30-13:00
17, rue le Marois 75016 Paris
M: Porte de St-Cloud⑨
TEL: +33 (0)1 42 88 34 30


パリで一番おいしいバゲットを買うならここフランス大統領も食すパン

pannya 2011年にパリの最優秀バゲット賞に輝いた、
パスカル・バリロン氏のお店「オ・ルヴァン・ダントン」は、かわいい雑貨屋がひしめくモンマルトルに位置する。このバゲット賞は、毎年パリで開催され、長さ55~70cm、重さは240~310g の規定をクリアしたバゲットが、味や見た目はもちろんのこと、焼き加減、パンの身の柔らかさ、香りまでが厳密に審査される。優勝者には賞金のほか、フランス共和国大統領官邸、エリゼ宮に一年間バゲットを納める権利を獲得できるため、パン屋にとっては一大イベントだ。
ちなみにオ・ルヴァン・ダントンは菓子パン、ブリオッシュのコンテストでも2位を獲得。食事時は長蛇の列ができるため、確実に購入するためには早めの時間帯がお勧め。

Au Levain d’Antan
6, rue des Abbesses 75018 Paris
TEL: +33 (0)1 42 64 97 63
M: Abbesses⑫
7:00-20:30、土日休

ゆったりパリ観光

蚤の市

掘り出し物を探しに蚤の市へ

掘り出し物を探すのに最適な蚤の市。パリでは同じ場所で行われるものから、各地で不定期に開催されるものまで、週末を中心に様々な市が立つ。定期市の中でお勧めなのが、14区にあるヴァンヴの蚤の市「Marché aux Puces de la Porte de Vanves」。18、19世紀、アール・デコ、1950〜70年代の家具やアクセサリー、本や硬貨、絵画などを販売する380店舗がびっしりと道に並び、眺めているだけでも目の保養になる美しい商品がずらり。値段はやや高めに設定されているので、値切ることを忘れずに。

Marché aux Puces de la Porte de Vanves
7:00-13:00
Av Marc Sangnier 75014 Paris
7:00-15:00(店によっては17:00まで)
Av Georges Lafenestre 75014 Paris
M: Porte de Vanves⑬
http://pucesdevanves.typepad.com

セーヌ川を行く

バトービュスパリを東西に横切るセーヌ川。川に架かる35以上の美しく個性的な橋、レストランやバー、ディスコとしてナイトシーンも演出する船ペニッシュ、ポプラの立ち並ぶロマンティックな河岸のプロムナードなど、パリの風景にセーヌ川は欠かせない。

バトービュスで観光スポットを巡る

ストライキで町の交通がまひしたとき、通勤の交通手段としても使われた遊覧船、バトービュス(Batobus)。セーヌ川沿いにあるノートルダム大聖堂やエッフェル塔、ルーヴル美術館など見逃せない観光スポットを、水上を移動しながら巡ってみるのもお勧め。サンジェルマン・デ・プレ、ルーヴル、オルセー、植物園など、8地点が船着き場となっている。

4月6日~9月2日 10:00-21:30(20分間隔)
9月3日~4月5日 10:00-19:00(25分間隔)
1日券15€ / 2日券18€ / 5日券21€
TEL: 08 25 05 01 01(フランス国内から)
www.batobus.com

ブーローニュの森で深呼吸

新鮮な空気が吸いたくなったら、パリの西端に広がるブーローニュの森が最適。かつて貴族たちが狩猟を行っていた846ヘクタールの広大な森には野生植物も茂る。競馬場や人工池などもあり、週末にはサイクリングやボート遊び、ピクニックを楽しむ家族も多い。

バガテル公園バガテル公園

ブーローニュの森の一角にあるバガテル公園には、1905年に設計されたバラ園があり、春から夏にかけて1000種以上、約1万本のバラが咲き乱れる。毎年6月には新種のバラの国際コンクールが行われる。

Parc de Bagatelle
9:00-20:00
入場料5€
Route de Sèvres-à-Neuilly 75016 Paris
M: Porte d'Auteuil ⑩、Porte Maillot ①からバス
TEL: 3975(フランス国内から)

おみやげに

カルーゼル・デュ・ルーヴルに海外初のショップをオープン
DELFONICS PARIS LOUVRE

DELFONICS PARIS LOUVRE日本発のデザインステーショナリーショップ。ノート、アルバム、筆記具などの定番商品に加えてデスクトップ小物や旅行に便利なポーチ類も豊富。高感度のデザインと機能性を併せ持った商品は、素材のクオリティーと、美しいカラーバリエーションもあいまってパリジャンやインターナショナルな旅行者たちを既に魅了し始めている。プレゼントに、自分へのご褒美に、ぜひ立ち寄りたいお店。

DELFONICS PARIS LOUVRE
10:00-20:00
Carrousel du Louvre 99, rue de Rivoli 75001 Paris
M: Palais Royal-Musée du Louvre ①⑦
TEL: +33 (0) 1 47 03 14 24
www.delfonics.fr
www.facebook.com/delfonics.france

パリの高級パレスホテル「ジョルジュ・サンク」御用達の厳選茶葉を
寿月堂

寿月堂1854年創業、海苔の老舗丸山海苔店が始めたお茶ブランド寿月堂。日本人建築家、隈研吾が店舗設計した竹をベースとした和の雰囲気を堪能できるパリ店では、有名高級ホテル「ジョルジュ・サンク」のティー・サロン御用達、100%日本産の厳選されたお茶が数多くそろう。チョコレートの貴公子クリスチャン・コンスタン氏とのコラボレーションによるパリ店限定の抹茶サブレや玄米茶サブレ(各10€)、しょうが紅茶なども人気。ヨーロッパ各国への配送可能なオンライン・ショッピングも可能。

JUGETSUDO
11:00-19:00 日祝休
95, rue de Seine 75006 Paris
M: Odéon ④⑩、Mabillon ⑩
TEL : +33 (0) 1 46 33 94 90
www.jugetsudo.fr

  • アフィニティ・フランス
  • ワタベウェディング
  • ACT送迎サービス

パリでぶらりと芸術に親しもう


最終更新 Freitag, 09 August 2019 14:39
 

パリ特集 - パリから足を伸ばして世界遺産を堪能

春の陽気に誘われて美食を求め花の都パリへ

マロニエがパリの街路を爽やかに彩る春。
暖かい風が吹き始めるこの季節、
マルシェには色鮮やかな食材が並び、
セーヌ川のほとりは、
春の日差しを満喫するパリジャンでにぎわい始める。
そんなパリの旬を味わうべく、
とっておきのアドレスをご紹介!
(フランス・ニュースダイジェスト編集部)

パリから足を伸ばして、地方の世界遺産を堪能するフランス地図


アンボワーズ Amboise

アンボワーズ Amboise
交通パリ・モンパルナス駅もしくはオーステルリッツ駅からアンボワーズAmboise駅まで1時間40分~2時間

「フランスの庭園」と呼ばれる、風光明媚なロワール渓谷に立つ古城で有名な町。古くから商業の要所として栄えていたが、国王シャルル8世、フランソワ1世がアンボワーズ城で過ごした15世紀から16世紀に掛けて栄華を誇った。

アンボワーズ城から地下道でつながっているクロ・リュセ城では、フランソワ1世に招かれたイタリア・ルネサンス期の万能者レオナルド・ダ・ビンチが過ごし、ここで数々の驚くべき発明を残した。彼の設計図を基に当時の資材で40の発明品を再現、展示してある。  

こぢんまりとした情緒あるこの町には、レストランやホテル、ブティックがまとまっており、トゥール駅から在来線で約20分という便利さも魅力だ。

www.amboise-valdeloire.com

オンフルール Honfleur

オンフルール Honfleur
交通パリ・サンラザール駅からSNCFでトルーヴィル・ドーヴィルTrouville-Deauville駅まで約2時間。トルーヴィル・ドーヴィル駅からオンフルールまで約40分

17世紀に造られた北フランス最古の港が存在するオンフルール。この旧港には色とりどりの帆船が停泊し、港を囲むように木組みの個性的な建物やカフェ、レストランが並ぶ。  

画家コローやブーダンを始め、詩人ボードレール、作曲家サティなど、この風情ある町に魅了されたアーティストや作家などは枚挙にいとまがない。高台にある典型的なノルマンディー様式のホテル「フェルム・サン・シメオン(Ferme St-Siméon)」には、19世紀の画家たちが頻繁に訪れた。  

海岸、町並み、丘を含むすべてで、季節ごとに絵になる風景が眺められるので、一年中観光客でにぎわう。

www.ot-honfleur.fr

ブルゴーニュ Bourgogne

ブルゴーニュ Bourgogne
交通パリ・リヨン駅からSNCFでブルゴーニュの首府、ディジョンDijon駅まで約1時間35分

パリの東南、ブルゴーニュは緑豊かでなだらかな丘陵地帯。見渡す限りブドウ畑が続き、強い日差しに恵まれたこの地は、ワインの名釀地として知られている。その中でも、辛口白ワイン「シャブリ」や最高級ワイン「ロマネ・コンティ」は特に有名。  

中世の面影を残すこの地方の中で、ユネスコ世界遺産に登録されたヴェズレーの聖マドレーヌ大聖堂は必見ポイント。聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路として繁栄し、今でもなお巡礼者が絶えず訪れる聖地として称えられる。美食としても名高いブルゴーニュ地方では、牛の赤ワイン煮(ブッフ・ブーギニヨン)、エスカルゴ料理などの名物料理を楽しみたい。

www.bourgogne-tourisme.com

ランス Reims

ランス Reims
交通パリ・東駅からSNCFでランスReims駅まで約45分

シャンパーニュ地方の中心都市ランスは、シャンパンの名産地であるだけでなく、歴代フランス国王の戴冠式が行われたノートルダム大聖堂やサン・レミ聖堂、そして大司教の館、トー宮殿という3つのユネスコ世界遺産がある。ゴシック様式の傑作、ノートルダム大聖堂では彫刻やほほ笑む天使像、印象派の画家シャガールが手掛けたステンドグラスを堪能できる。  

パリで活躍した藤田嗣治が洗礼親である友人ルネ・ラールに依頼され、フレスコ画や内部装飾を手掛けたフジタ礼拝堂は郊外にある。またランス近郊にあるエペルネは、シャンパンを発明したとされるベネディクト会修道士ドン・ペリニヨンゆかりの地。モエ・エ・シャンドンなどの一流シャンパン・セラーが立ち並び、そのカーヴを訪れることもできる。

www.reims-tourisme.com

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最終更新 Freitag, 09 August 2019 15:15
 

パリ特集 - パリで話題のレストラン

春の陽気に誘われて美食を求め花の都パリへ

マロニエがパリの街路を爽やかに彩る春。
暖かい風が吹き始めるこの季節、
マルシェには色鮮やかな食材が並び、
セーヌ川のほとりは、
春の日差しを満喫するパリジャンでにぎわい始める。
そんなパリの旬を味わうべく、
とっておきのアドレスをご紹介!
(フランス・ニュースダイジェスト編集部)

パリで話題のレストラン

美食の国フランスで欠かすことのできないレストラン。パリに星の数ほどあるレストランの中から、パリジャンも納得&在仏日本人が太鼓判を押す、お勧めの名店を紹介いたします。

松ちゃん
上写真:霜降り肉の定食
下写真:姉妹店「ラルク」
霜降り肉と心遣いに満腹の日本式焼肉店
焼肉 松ちゃん


ヨーロッパではあまり見かけない、肉のうまみたっぷりのジューシーでやわらかな霜降り肉が食べられると連日大人気の焼肉店松ちゃん。焼肉のお伴に欠かせないビールは日本の生ビール、特製ダレの焼肉にぴったりの白いご飯や自家製キムチとともにいただける。おしぼりやエプロン、各テーブルに備え付けられた換気扇などの細かい日本式サービスでお腹も心も満腹になれる一軒。

大人の雰囲気、姉妹店ラルクでは、日本人ソムリエによるワイン・セレクションとフュージョン料理を楽しむことができる。

松ちゃん
55, rue du Théâtre Paris 75015
M: Charles Michel ⑩、Dupleix ⑥
TEL: +33 (0)1 45 77 03 50
12:00-14:00/19:00-22:30 水、日昼休

L'arc
29, rue d'Argenteuil 75001 Paris
M: Pyramides ⑦⑭
TEL: +33 (0)1 49 27 92 67
12:00-14:00/19:00-1:30 土昼、日休


RESTAURANT えびす
上写真: オマール海老の炒め物
下写真: シックでモダンな店内
おいしいだけじゃない!体にやさしい中華の名店
RESTAURANT えびす

厳選した食材を用い、油や化学調味料を最小限に抑えた体にやさしくておいしい四川・広東料理のお店のえびすでは「日本風の中華料理」の数々をいただける。台湾や日本、パリでの料理店勤務の経験を持つオーナー兼シェフの劉さんは、料理の腕前をパリ市長からも表彰されるほどの実力派。一押し「オマール海老の炒め物」は海老の食感とジューシーなうまみを楽しめる。手打ち自家製麺の担担麺も人気。新鮮なアジア野菜の炒め物など、旅行中の野菜不足も解消できる。おいしいフランスワインとともにいただきたい。

RESTAURANT えびす
19, rue Saint Roch 75001 Paris
M: Pyramides ⑦⑭、Tuileries ①
TEL: +33 (0)1 42 61 05 90(夜要予約)
12:00-14:30/19:00-22:30 日休

Oto-Oto Paris
上写真: 様々な味を少しずつ楽しめる御膳スタイルがうれしい
下写真: かわいらしい雰囲気が人気の窓際ダイニング席は要予約
色々なものを少しずつ味わえる御膳スタイルが人気
Oto-Oto Paris

2008年、サンジェルマン・デ・プレ地区にオープンした和食レストランOto-Otoパリ店。梁の通る天井と広々とした空間でフランスを感じながら日本の味を味わえる。固めのシャリで握られる寿司や、鍋料理、天ぷらや刺身など食材と味にこだわった和食メニューがそろう。少しずつ色々な種類を楽しむ「御膳」スタイルが、女性にも人気。

Oto-Oto Paris
6, rue du Sabot 75006 Paris
M: Saint Germain des Prés ④、Mabillon ⑩
TEL: +33 (0)1 42 22 21 56
12:00-14:30/19:00-22:30(L.O)日休
www.otooto-paris.com


SAKE BAR
パリで最初の日本食レストランがあったという歴史的な場所で営業している
日本酒に合わせるクール・フレンチ
SAKE BAR

カルティエラタン、パンテオンの近くにあるSAKE BARのコンセプトは日本酒に合わせた「クール・フレンチ」料理を提供すること。ワインのように香りを楽しむためワイン・グラスでサーブされる日本酒を始め、オリジナリティー溢れる和とフレンチの共演が随所に見られる。数多くそろう日本酒の中から、その日の料理に合わせたものを提供する「accord mets de saké」(30€)がお勧め。日本酒テイスティング(日・英語可/要予約)やオンラインでの日本酒販売も行っている。

SAKE BAR
3, rue Valette 75005 Paris
M: Maubert Mutualité⑩
TEL: +33 (0)1 43 26 05 32
19:00-22:30(L.O) 月休
http://sakebar.fr/restaurant


RESTAURANT SOLA
上写真: 和の味覚がデリケートにちりばめられた吉武シェフの料理
下写真: 和の雰囲気を感じる、床が掘り下げてある人気席
ミシュラン1つ星獲得!吉武シェフの極上フレンチ
RESTAURANT SOLA

開店からわずか1年でミシュランの1つ星を獲得したレストランSOLA。その日のマルシェからの仕入れ具合とシェフのインスピレーションにより内容が決まるお任せコースでは、フレンチの食材に味噌やワサビなど和の食材を斬新かつ繊細に組み合わせるなど、日本人シェフ吉武氏ならではの独創的なフレンチの数々をいただくことができる。

RESTAURANT SOLA
12, rue de l'hôtel Colbert 75005 Paris
M: Maubert Mutualité ⑩
TEL: +33 (0)1 43 29 59 04(要予約)
12:00-14:00/19:00-22:00(L.O) 日、月休
www.restaurant-sola.com


世界的著名人が集う、こだわりの和食レストラン
レストラン櫂(かい)

ルーヴル美術館近くにあるシックで落ち着いた雰囲気漂う和食レストラン櫂。サッカー元日本代表の中田英寿氏やミック・ジャガー、レニー・クラビッツを始めとするスターが世界中から足しげく通うというこちらのレストランでは、素材にこだわった和食の数々を提供しており、炭火焼きでいただく厳選牛、西京焼きやお昼限定の松花堂弁当などが人気。日本でも板前として働いていたという日本人シェフによる本格和食とヨーロッパの素材を取り入れた創作和食を堪能できる。

レストラン櫂(かい)
左写真: こだわりの料理の数々。デザートにはピエール・エルメのケーキを
中央写真: 昼の人気メニュー松花堂弁当には〆の稲庭うどん(温・冷)またはアイスクリームが付いて42€
右写真: 落ち着いた雰囲気のシックな店内

レストラン櫂(かい)
18, rue du Louvre 75001 Paris
M: Louvre Rivoli ①
TEL: +33 (0)1 40 15 01 99(要予約)
12:30-14:15/ 19:30-22:30(L.O)
日、イースター(4/8~4/15)、クリスマス、夏季3週間休

最終更新 Freitag, 09 August 2019 14:41
 

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