今年、特に長かった冬がようやく明け、明るい日差しに春の到来を喜ぶ笑顔が増える。
ところで、もうすぐそこまで迫っている夏の休暇のプランはお決まりですか?
日本からは、なかなか行きにくい国も、欧州のど真ん中に位置するドイツからはひとっ飛び!
今号では、旅のプロのイチオシの旅先をご紹介します。
(編集部:高橋 萌)
アドリア海と雄大な自然に抱かれた中欧の古都を巡る
クロアチア & スロベニア
日本では、穴場として近年人気が集まっているクロアチアとスロベニアですが、欧州では古くから観光客を魅了して止まない定番の観光地。クロアチアの魅力の一部は、皆さんも宮崎駿のアニメ「魔女の宅急便」や「紅の豚」に描かれている街並みとして、すでに目にしているのではないでしょうか。「アドリア海の真珠」と称えられるドブロブニクは、宮崎監督が前述のアニメのモデルにした街。ほかにも、ローマ皇帝の宮殿が残るスプリット、「西の九寨溝」の異名を持つプリトヴィツェ湖群国立公園など、見どころが盛りだくさん。また、クロアチアの北に位置するスロベニアは、一生に一度は見ておきたい、自然が生み出す芸術の宝庫。「アルプスの瞳」とも称されるブレッド湖、欧州最大規模のポストイナ鍾乳洞などの大自然が織り成す景観に圧倒されます。海沿いでは、新鮮なシーフードが楽しめるのも魅力。
8月の平均最高気温(ザグレブ):26.2℃通貨:クロアチアはクーナ(Kuna, Kn)、スロベニアはユーロ(Euro, Eur)
ドイツ(フランクフルト)からのフライト時間:約1時間半
中世の面影を残す美しい街並みや世界遺産、大自然の美しさが魅力です。プリトヴィツェ湖群国立公園のエメラルドグリーンに輝く湖面は、ため息の出る美しさです。また、ユルアン・アルプスの山裾に佇むブレッド湖に浮かぶ、ボートで訪れる島には、かわいらしい聖マリア教会があります。
JTB フランクフルト支店アウトバウンド www.jtbgermany.com
アシスタントマネージャー 渡邉祐子
1998年入社。趣味はテニス、ゴルフ、料理。故郷・仙台での中学時代に始めたテニスは、ドイツ全国区リーグで活躍するほどの腕前。ゴルフは2000年から始め、現在ハンディ13。気分転換はお菓子作り。
旅の必需品
携帯用の小型湯沸かし器
インスタントラーメンやお味噌汁などが
食べたくなったときに重宝します。
もっと快適に、もっと欲張りに、旅のすべてを楽しむ
クルーズの旅
巨大なエンターテインメントプレイスであるクルーズ船で巡る旅では、贅沢な時間を過ごせます。この旅に「移動時間」という観念は無用。船内ではスポーツやショー、カジノなど様々なイベントが開催され、ジムやスパ施設も充実しており、乗客を決して飽きさせません。そして、ホテルのような寝室で寝ている間に、目的地に到着。1回の旅行で複数の国や観光地を訪れる、欲張りな旅が体力のゆとりを持って実現します。そんな至れり尽くせりの豪華クルーズ船での旅、実は18歳以下のお子様は無料と、家族に優しい価格設定となっているものも。「高価で手の届かない旅」から、移動費&船内食事付きのリーズナブルでお得な旅へと進化を遂げるクルーズ旅行に今、注目が集まっています。地中海沿いや北欧など、主要観光地にスポットを当てたルートで、欧州の夏を目一杯楽しみましょう。
【ルート例】東地中海:ヴェネチア→バリ→サントリーニ→アテネ→カタコロン→ドブロヴニク→ヴェネチア西地中海:ジェノア→マルセイユ→バルセ ロナ→ヴァレンシア→パレルモ→ローマ→ジェノア
*船上でのイベントや船内施設はクルーズ会社、クルーズ船の種類により異なります。
2~3年の予定でドイツに暮らす皆さんにとって、夏休みはとても貴重なシーズン。憧れの欧州の観光地を1回のご旅行で数カ国廻れるクルーズは、そんな皆さんに特にオススメです!ロマンチックでエレガントなクルーズの旅を、ぜひお楽しみください。ハイシーズンのご予約はお早めに。弊社では主にMSCクルーズとCOSTAクルーズを取り扱っております。
Jalpak International GmbH www.jalpak.de/jp/cruise.html
加藤康人
サッカースクールで指導者としても活動するスポーティーな社員。旅のモットーは、「美しき海を求めて」。 モルディブやカリブ海、地中海の美しい海についてはお任せください。
旅の必需品
カードホルダー
クルーズの旅には、「SHIPCARD」を入れる
カードホルダーがあると便利です。
紺碧のエーゲ海クルーズと神話の故郷アテネを巡る
ギリシャ
ドイツの短く、涼しい夏から脱出したいという方は、一気に南下してみましょう。例えば、ギリシア神話の息吹が感じられるギリシャ・アテネまで。アクロポリスの丘にはパルテノン神殿や古代の遺構が、ありし日の栄光を今に伝えています。豊 かな古代文明の発展と衰退を見守ってきた深い蒼色に輝くエーゲ海は、夏の日差しを受けてその魅力を存分に発揮。ドイツでは決して味わえない、容赦ない太陽の熱を全身に浴びて、夏のバカンスのテンションは最高潮に。魅力溢れるエーゲ海の島々を巡るクルーズでは、サントリーニ島から眺める夕日をはじめ、異国情緒溢れるロマンチックな光景が感動を与えてくれること間違いなし!美しいビーチ沿いで味わうリゾート気分も、見どころたっぷりの遺跡巡りや観光も、どちらも楽しみたい旅人にぴったりの場所です。
8月の平均最高気温(アテネ):32℃通貨:ユーロ(Euro, Eur)
ドイツ(フランクフルト)からのフライト時間:約3時間
魅力溢れるエーゲ海の島々を巡るクルーズでは、紺碧の海と白壁の家々のコントラストが非現実的な別世界に入ったような感動を与えてくれることでしょう。島でゆ~っくり過ごしたいという方には、「エーゲ海の宝石ミコノス島とアテネ7日間」がオススメです。
TOP SERVICE REISEBÜRO www.topservice.de
伊藤 志穂
プライベートでは「1カ月1回旅計画」で、リゾートから周遊、バックパッカーまで、旅なら何でも!最近は旅の写真をフォトブックにして本棚に並べるのが楽しみの1つ。誰かに話したくなるような旅が好き。
旅の必需品
RIMOWA「Salsa Deluxe Hybrid」
3~4日の旅行の荷物は十分入ります。
外ポケットはPCを保護できる素材でカバ-されており、
小さめのPCなどを収納できます。
フィヨルド観光で、自然が織り成す大パノラマに息を呑む
ノルウェー
夏はフィヨルド観光に適したシーズン!地理の授業で習った複雑な地形がどのような景観を生み出すのか、自分の目で確かめに行ってみませんか?ノルウェーには、世界遺産にも登録されている世界最大規模のソグネフィヨルドがあり、遊覧船で行く「フィヨルドクルーズ」に参加すれば、切り立った山々が両サイドに連なる壮大なパノラマを目の当たりにすることができます。雄大な自然と、そこに寄り添っ て暮らす人々の生活を垣間見ながら、深い感動に包まれることでしょう。また、標高差約864メートルを一気に駆け上がる、鉄道愛好家にはたまらない山岳鉄道「フロム鉄道」の車窓からの風景も格別。宿泊は、中世の時代にハンザ貿易の拠点として栄えたベルゲンでどうぞ。かわいらしいカラフルな三角屋根の家々が並び、中世の面影を遺す世界遺産ブリッゲン地区は必見です。
8月の平均最高気温(ベルゲン):18℃通貨:ノルウェー・クローネ(norsk krone, NOK)
ドイツ(フランクフルト)からのフライト時間:約2時間
欧州赴任者の定番と言えば、夏はフィヨルド、冬はエジプト というくらい、日本からだと行き難い憧れの観光地。今回ご紹介するノルウェー(ベルゲン2泊3日、650ユーロ〜)は、世界遺産観光はもちろん、鉄ちゃん憧れのフロム鉄道やフェリークルーズも楽しめ、飽きることなく散策できます。
H.I.S. Deutschland Touristik GmbH www.his-germany.de
梶原 徹哉
北欧好き。欧州3カ国(英国、オーストリア、ドイツ)と米国(西海岸、東海岸)の赴任経験がある。どんなマニアな旅行先でも必ず希望のプランを提供する旅行のプロフェッショナル。
旅の必需品
エコバック(写真:H.I.S.×アンペルマン コラボエコバック)
お土産を買い過ぎたときや、スーパーマーケットで水や食料を購入した際に便利。
ツアーのお申込み時にプレゼント。
アフリカ大陸にある「南方産の真珠」
マラケシュ in モロッコ
8月の平均最高気温(マラケシュ):36℃ 通貨:モロッコ・ディルハム(Moroccan dirham, DH)
ドイツ(デュッセルドルフ)からのフライト時間:約4時間
神の国の意味を持つ「マラケシュ」では、イスラムの歴史と文化との出会いが待っています。世界遺産に登録されている旧市街の狭い小道を散歩し、活気が溢れるスーク(市場)へ。そこでは色とりどりのかわいらしいモロッコ雑貨に目を奪われる!生絞りオレンジジュースやミントを贅沢に使ったミントティーなど、現地ならではの味わいも楽しみの1つ。
ドイツニュースダイジェスト営業部・相原
週末に数日プラスしてあちらこちらに旅に出る週末トラベラー。これまでの渡航先は34カ国。強盗に遭ったり、パスポートを盗まれたりと、旅のトラブル経験に関しては右に出るものがいないほど。
東欧の宝箱、百塔の都
プラハ in チェコ
8月の平均最高気温(プラハ):25℃ 通貨:チェコ・コルナ(Koruna česká, Kč)
ドイツ(フランクフルト)からのフライト時間:1時間
街全体が世界遺産という東欧屈指の古都プラハ。ここはまるで、歴史情緒を感じさせる重厚な建築を街中に散りばめた宝箱のようだ。まずはヴルタヴァ川を走る遊覧船に乗って街の壮大さを感じ、歴史地区を歩いたら、フランシスコ・ザビエルの像で有名なカレル橋を渡ってプラハ城へ。そこから眺める絶景にしばし言葉を失う……というのがオススメの散策コース。
ドイツニュースダイジェスト編集部・林
旅は常に行き当たりばったりで、地元の人に片っ端から声を掛け馴染みのスポットを教えてもらったり、ほかの観光客に行き先を尋ねるパターンが多い。旅先で出会った人たちとの、その後の交流も楽しみの1つ。
中・長期滞在の宿泊なら、アパートメント型ホテル
最近は、キッチン付きのアパートメントホテルに宿泊することが多いのですが、旅行先でのスーパーマーケット巡りが好きな人には特にオススメです。食べたいものを大量に買い込んでさっと調理。凝った料理は必要ありません。オーブンで焼くだけ、ちょっと炒めるだけ、そのひと手間で、現地の素材を自分好みにアレンジする満足感。しかも外食よりも安上がり!!