2 Juli 2015 Nr.1005
今回は、歯科医院での体験を、恥を忍んで書き連ねましたが、私のように実は歯周病一歩手前だったということのないように、皆さんも勇気を出して歯科医院の扉を開いてみましょう。ところで、10年以上ぶりに歯科医を受診したと言ったとき、見開かれた医師の瞳を見て思い出したのが、ドイツで産婦人科を訪れたときのこと。当時20代半ば、それが人生初の婦人科検診だと告げたときの医師の表情は、同じように目が点でした。自分の身体が大事ではないの? と困った子を諭すように検診の重要性を説かれたものでした。そんな私の体験も交えたドイツでの妊娠・出産特集。次回もお付き合いください!(羊)
前回、ドイツには興味深い名前が多いことについて触れた。特に姓名には、Kleiner(より小さい)、Schweinsteiger(豚に登る人)、Knoblauch(にんにく)など、日本語に直訳して呟いてみるとふと笑みがこぼれてしまう可愛らしい名前が多く見受けられる。さて今回は、にんにく好きとして、Knoblauchという姓について調べてみた。Knoblauchは文献によると1300年代まで遡ことができる歴史ある貴族の名前で、Clebeloke、Knoblok、Knobeliskなどに由来があるようだ。ポツダム近郊にあったKnoblauchという村から始まったとも。にんにくをデザインした家紋まであるというから、これは敬意に値する。(探)
つい先日、友人の息子さんがギムナジウム(中高一貫校)の卒業試験に合格され、見事アビトゥア(Abitur、大学入学資格)を取得。卒業に伴う謝恩会では、ご家族が総出で出席されるということで、友人のきものの着付けを手伝いました。久しぶりに触る絹の感触やその重み、布が擦れ合ったときの特有の音に、急に日本への懐かしさが……。と同時に、きものの合理性に改めて感心もしました。着付けが終わり、きものをまとった友人はひと際美しく、後日聞いたところによると、「きものを着て行ったらとても目立った。本当に良かった!」とのこと。海外では、民族衣装に勝るものはありません。(鼠)
キノコというと秋のイメージが強いですが、ドイツでは初夏もキノコの旬の時期です。春の白アスパラガスが終わる頃から出始めるのが、アンズタケ(Pfifferlinge)。スーパーや市場などで山積みされていたり、レストランの季節のメニューになっていたり、街の至るところで目にします。初めて見たときは、毒々しいほどの黄色と、キノコとは思えないちょっとグロテスクな形に驚きましたが、食べてみたら、今度はあまりの美味しさにびっくり。シャキシャキとした歯応えで、香りも良く、ドイツ人が大好きというのもよく分かります。バターソテーやパスタのソース、スープなど、いろいろな調理法で楽しめます!(凡)