ドイツ人が好きな果物No1に輝くリンゴは、その起源や味わい、
料理や加工品の種類も多様で個性豊か。
そんなドイツで愛されているリンゴの魅力をご堪能あれ。
(Text:編集部)
数字とことわざで知る
ドイツのリンゴ
リンゴの成分(100gあたり / 皮付き・生)
参照:文部科学省「食品成分データベース」
ドイツで人気の果物 (1人当たりの年間消費量)2014年調べ
- 1位:リンゴ24.7kg
- 2位:バナナ10.3kg
- 3位:ブドウ5.1kg
参照:knabbetti「Der Apfel – Fakten zum beliebtesten Obst in Deutschland」
2位のバナナには2倍以上の差をつけて、リンゴはドイツで最も人気のある果物になった。リンゴの加工品を含めると、1人当たり年間に24.7kgの消費量となる計算。
ドイツの食肉加工品消費量
- ドイツ全土で消費される年間消費量約240万トン
- 1人当たりの年間消費量約29.5kg
※2014年度の資料より
出展・参照:Süddeutsche Zeitung(ウェブ版)2015年「So viel Wurst essen die Deutschen」より一部参照
同紙では、Max Rubner Instituteの調査によって男性は女性の2倍の食肉加工品を消費していることが明らかになっていることも伝えている。
フルーツジュースの人気種類 (1年間 / ℓ)
- 1位:りんごジュース7.9ℓ
- 2位:オレンジジュース7.8ℓ
- 3位:マルチビタミンジュース3.7ℓ
参照:Frucht Saft「Deutsche Fruchtsaft-Industrie baut Spitzenposition aus」「Apfelsaft liegt an der Spitze」
ドイツは2015年のジュース消費量で世界1位となり、1人当たり年間に33ℓものジュースを飲んでいる計算に。りんごジュースがそのトップになっている。
ドイツで栽培されている主要なリンゴ品種
- 1位:エルスター
- 2位:ジョナゴールド
- 3位:ブレーバーン
参照:All you need SUPERMARKT MAGAZINE「EINE RUNDE SACHE: SAFTIGE APFEL-FAKTEN」
エルスターはドイツ全土の19%を占める栽培面積を誇る。米国生まれのジョナゴールドや、ニュージランド生まれのブレーバーンが主要な栽培品種。
ドイツの州ごとのリンゴ収穫量 2014年調べ
- 1位:ニーダーザクセン州34万t
- 2位:バーデン=ヴュルテンベルク州33万t
- 3位:ザクセン州9万t
- 4位:ノルトライン=ヴェストファーレン州6万t
- 5位:ハンブルク市5万t
参照:knabbetti「Der Apfel – Fakten zum beliebtesten Obst in Deutschland」
ドイツ全土のリンゴの生産量は年間わずか110万tしかないため、自国の年間消費量200万tの半分のニーズしか満たしていない。
リンゴを用いたドイツのことわざ
"Der Apfel fällt nicht weit vom Stamm."
リンゴは木から遠くには落ちない
「この親にしてこの子あり」や、「蛙の子は蛙」と同様の意味で用いられることわざ。
"Ein Apfel am Tag hält den Doktor fern."
毎日一つのリンゴが医者を遠ざける
日本同様、リンゴは健康に良いとされていることが分かることわざ。毎日一つ食べることで医者いらずに!
"Ein fauler Apfel steckt hundert an."
一つの腐ったリンゴが100個を腐らせる
やる気のない人が1人いると、ほかの人の士気まで損なう可能性があることを例えた言葉。