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コニー・ライマンとその家族

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コニー・ライマン Konny Reimann
機械整備工。生まれも育ちもハンブルク。2004年 7月に米テキサス州へ移民。
(写真 ©Vox/Dagmar Vetter}

ドイツ人家族の外国移住体験をソープなドキュメントで紹介するテレビ番組 「Goodbye Deutschland! Die Auswanderer」(VOX局)に初回シリーズから登場し、その楽天的な性格とドイツ的勤勉さ、かつ、いかにもプロレタリアート的な言動で人気を獲得。先月の番組枠では、この春3年半ぶりに訪れた故郷ハンブルクで街行く人々から声をかけられる様子まで放送され、スター並みの有名人になっている。

家族4人で米テキサス州Gainesvilleへ移住したのは2004年7月。妻マヌエラ(当時36歳)が抽選でグリーンカードを当てたからだった。テキサスの土地を踏んですぐ、当時49歳の機械整備工は空調会社に溶接工として就職。英語を覚えた妻もカジノに職を見つけ、高校に転入した娘と息子は友だちと交流を始める。これで移民の体験談は終わるはずだった。

ところが家長コニーはさらなる西部を追求。近くのモス湖岸に土地を購入し、自分で家を建て始めたのだ。その様子がテレビで放送されて物見遊山のドイツ人が私有地に入り込んでくると、それを逆手にゲストハウスの開設を企て、無給(宿泊食事付き)で建築に協力してくれるドイツ人職人を募集。その顛末まで放送されることになった。

故に、失敗した元移民からの嫉妬も強いが、「ただ待っていてもダメなのはドイツでも同じ」と一喝。「元手の資金がない人、これまでの生活と二股をかけたい人に移住は難しい」とも。空手の黒帯コニーはドイツを脱出したい人々の模範になった。

 
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高橋容子 ドイツニュースダイジェスト創刊時からの常連ライター。日本で文芸映像翻訳を手がけ、渡欧。英・独・豪と移り、現在はスペインのバスク州暮らし。 www.geocities.jp/takahashi_mormann
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