Andrea Petkovic 1987年9月9日、旧ユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)のトゥズラ生まれ。ダルムシュタット育ち。テニス選手。政治学部在籍。 ©Al Behrman/AP/Press Association Images |
テニス4大大会の1つ、全米オープン女子シングルス4回戦でストレート負けしたが、世界ランキングで35位へと昇格。さらに同大会3回戦で勝利を決めた瞬間に見せたパフォーマンスがYouTubeで紹介されたことから、先頃はブログでも自称“ペトコ・ダンス”を披露して、ファンを楽しませている。
15歳で全豪オープン・ジュニアのベスト8まで勝ち進んだが後が続かず、当時は「学校優先で練習時間が少ないからとは思わず、実力がないからだと思っていた」。なにしろ勉強が大好きで、ギムナジウムの11学年を飛び級するほど頭脳明晰。平均1.2という優秀な成績でアビトゥアを取得し、ヘッセン州首相府で政治現場を実習してからハーゲン通信大学の政治学部に入学、平行してテニスのプロになった。
女子プロのライバル意識は更衣室で口をきかないほど冷酷で、生活は非現実的、それはマタイ効果のためだと語る。「持てる者は与えられて益々豊かならん、されど持たぬ者はその持てる物をも取られるべし」と、マタイ伝25章29節からの社会科学用語を引用するあたり、さすがテニス知識人。
しかし3歳で幼稚園に入るまでドイツ語は全く話せなかった。当時のユーゴから生後6カ月で移住してきたが、家ではセルビア・クロアチア語しか話さなかったからだ。だから「ドイツ語は移民の統合に必要不可欠」と一家言。「私は現代のドイツ人、そしてテニスのエンターテイナー」。テニスコートはその舞台だとか。
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