Dr. Claudia Ludwig 1960年ダルムシュタット生まれ。ドイツ動物愛護連盟からフランツ・フォン・アッシジ賞を授与された。 |
ホームに収容された動物に新しい住みかを探すテレビ番組「Tiere suchen ein Zuhause」がWDR局で始まったのは1992年1月。同番組をスタート時から率いてきた。これまでに紹介した犬、猫、ウサギ、モルモット、ハムスター、小鳥など1万2798匹の80%以上に新しい飼い主を見つけている。昨年のクリスマスイブに祝った放送15周年のイベントでは、元捨て犬と拾い主によるフリスビー・ショーなどのほか、番組で愛犬を見つけた米俳優のジョージ・クルーニーやジョニー・デップもビデオで参加。虐待と放置が横行する南欧のペット事情を批判し、動物の飼い方にも触れる彼女の司会に、新たな拍手が贈られた。
フランクフルト大学でドイツ文学と教育学を修了後、高校教諭の資格を取り、さらに博士号も取得。ヘッセン放送局で自然と動物をテーマに番組を編集したことが、仕事の方向を決めた。初めて自分で犬を飼ったのは19歳のとき。旅行先のギリシャで見つけた目も開かない子犬をメタクサ酒の箱に隠し、ドイツへ密入国させて哺乳瓶で育てあげた。巨大なシェパードになるなど、そのときは想像もしなかったそうだ。
夫と子ども3人と暮らす現在でも、自宅にはポルトガル、ギリシャ、シチリア、スペイン、そして近所で見つけた猫6匹と犬2匹がうろついている。番組でもスタッフの警告を無視して、トラウマを持つ犬や過敏な犬にも触っているが、一度も噛み付かれたことがない。犬が「いいよ」と信号をくれるのだとか。幸運な人だ。
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