反ユーロ政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のルッケ代表が、新たなグループ「Weckruf(目覚まし)2015」を立ち上げたことで、党内に波風が立っている。5月20日付のヴェルト紙が伝えた。
新グループを立ち上げたルッケ代表はAfDの創設者であり、党内ではリベラル路線とされている。新グループ「Weckruf 2015」は、同党の右派勢力に対するキャンペーンであるとしているが、これを受けて共同代表のペトリー氏とアダム氏は、「ルッケ氏は新党を立ち上げようとしている」と批判。ルッケ氏をAfDの党員用メール配信システムから締め出した。さらに、ルッケ氏と強い信頼関係にあったとされる同党のグレーフェ氏が、「Weckruf 2015」に対する非承認要求を提出。同党幹部会がこれを支持した。
AfD右派からは「ルッケ氏が引き続き同党を率いて行くことは、もはや想定できない」との声が挙がっている。一方でルッケ氏も共同代表のペトリー氏に対する失望を表明、「彼女は個人的な野心と満足のために行動している」とコメントしている。
15 Nov. 2024 1230号
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