日本にいた頃、プラネタリウムと言えば「季節の星座を映し出してくれるもの」くらいにしか考えていませんでしたが、今回ハンブルクでプラネタリウムに行ってみて、その認識が覆されました。
ハンブルク市民の憩いの場、広大なシュタットパーク(Stadtpark)の中にあるプラネタリウムではほぼ毎日、朝10時から夜9時頃まで様々なプログラムが上映されています。1つのプログラムは45分程度で、常時12本ほどのレパートリーが用意されています。これらは「私たちの宇宙の起源を求めて」や「宇宙の最深部へ」などのタイトルで、宇宙や星についての科学的な研究結果を最新の映像スペクタクルを用いて提供してくれます。リクライニングする座席を後方に倒して満天の星空を見上げ、そこからそれぞれの惑星や恒星に近付き、また離れていく様子を見ていると、まるで自分が浮遊しているかのような感覚を覚えました。映像技術の発達は本当に素晴らしいですね。
プラネタリウムの外観
これらのプログラムは内容や構成がしっかりしており、対象年齢は10歳以上、または12歳以上となっています。もちろん、小さなお子様連れの来館者には子ども向けのプログラムもちゃんと用意されていますので、どうぞご安心を。レパートリーのうちの実に半数以上は子ども向けで、お馴染みの季節の星座物語や宇宙ロケット旅行などがテーマとなっています。言葉が分からないと少し残念ですが、映像だけでも十分に楽しめると思います。
通常のレパートリー以外にも、映像と音によるショーや季節に応じた特別プログラム、コンサートなど、様々な催し物が目白押しとなっています。12月に入ると「ベツレヘムの星」という特別プログラムが登場します。イエス・キリストが生まれる時、星が東の国の博士たちを導いたとされていて、その星が実際には何だったのかを検証するものだそうです。さすがキリスト教の国だと思いました。
チケットは大人8ユーロ、子ども5ユーロで、ショーやコンサートへの入場はもう少し高くなります。プログラムの詳細は www.planetarium-hamburg.de をご覧ください。プラネタリウムに公共交通機関で行く場合、一番近いのはアルトナから出ている20番のバスですが、お天気の良い昼間なら、シュタットパークの中をお散歩しながらプラネタリウムに向かうのも良いかもしれません。ただし、とても広い公園ですので、プラネタリウムに到着する前に迷子になりませんように。
最新の映像技術を誇るホール内部
ショップでも映像が見られます
(ここは無料で入れます)
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?