小さな村の国際美術展 「NordArt 2025」にて
4 Juli 2025 Nr.1245 文・写真 岡本 黄子
【ハンブルク発】ハンブルク市から北へ約100キロ、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州の小さな街ビュ-デルスドルフで、今年も国際美術展「NordArt」が開催されています。毎年夏から秋にかけて開かれるこの展覧会は、欧州をはじめ、世界中から約3000件の応募の中から選ばれた200人のア-ティストの作品が展示されます。今年の会期は、6月6日(金)~10月5日(日)です。
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フィットネスの小径 自然の中で鍛えよう!
20 Juni 2025 Nr.1244 文・写真 岡本 黄子
【ハンブルク発】私事ですが、長年の保育士としての仕事と加齢のせいもあり、ここ数年、慢性的な腰痛に悩まされています。医者に相談したところ、リハビリテーションを受けることを勧められ、約3週間のリハビリに通うことになりました。その間仕事は休み、土日を除く毎日8~15時または16時まで、びっしりのプログラムに参加するのです。
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沈黙の叫びに耳を傾けるノイエンガメ強制収容所記念館
2 Mai 2025 Nr.1241 文・写真 岡本 黄子
【ハンブルク発】ハンブルク中央駅からSバーンで約20分、ベルゲドルフ駅で下車。そこからノイエンガメ強制収容所記念館方面行きのバスに乗ります。バスは、街中を過ぎると間もなく農家や牧場がある田舎道に入りました。のどかな田園風景の中をバスに揺られていると、今、私がどこに行こうとしているのか忘れてしまいそうになってしまいます。
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礼拝のない日はイベント会場に!? 二つの顔を持つ文化教会
4 April 2025 Nr.1239 文・写真 岡本 黄子
【ハンブルク発】聖書の中に、イエス・キリストが、神聖な場所である宮(教会)で人々が商売をしているのを見て、「私の家は祈りの家でなければならない」と言って、彼らを追い出したという話があります。教会は礼拝を守り、静かに祈りを捧げる場所というのが一般的な教会像だと思いますが、ハンブルク市アルトナ地区にある「Kulturkirche」(文化教会)は、そのイメージからはちょっと離れた活動をしている教会なのです。
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「Weite und Licht」 北ドイツの風景の魅力を辿る
7 März 2025 Nr.1237 文・写真 岡本 黄子
【ハンブルク発】北ドイツに住んで約40年になりますが、最近ようやく、冬のどんよりとした景色が美しいと思えるようになってきました。冷たい風が吹くエルベ川岸から見える景色は、水面も空の色も重たい灰色で、鬱々とメランコリックですが、2月になると、灰色の曇り空から微かに太陽の光が射す日も多くなって、春の訪れが感じられます。「Weite und Licht」(広がりと光)という展覧会のタイトルを見て、まず浮かんだのは、そんな初春のエルベ川の景色でした。
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負の遺産から緑のオアシスへ ブンカーがリニューアルオープン!
7 Februar 2025 Nr.1235 文・写真 岡本 黄子
【ハンブルク発】「ブンカー」(Bunker)と呼ばれる防空壕が、今もドイツ各地に残っています。ハンブルクにもいくつかあり、その形を残しつつ、何らかの目的を持って改築され、全く新しい使命を持って生まれ変わっています。
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バルト海と七つの塔の街 リューベックを散策
10 Januar 2025 Nr.1233 文・写真 岡本 黄子
【ハンブルク発】「ハンザ都市の女王」と呼ばれるリューベックは、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州の美しい街。1143年にバルト海沿岸初の「都市」として誕生以来、レンガ造りの建物と中世特有の街並みの区画構造が、現在も変わらず残されています。1987年には、その旧市街が世界遺産登録されました。今回は、そんな美しいリューベックを散策してきました。
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美しく多様な花の世界へ 展覧会「Flowers Forever」
6 Dezember 2024 Nr.1231 文・写真 岡本 黄子
【ハンブルク発】私はお花が大好きで、子どものときから花柄の小物や服に惹かれてきました。それはこの歳になっても変わっていません(笑)! 日常的に部屋に花を飾ったり、誕生日やお祝いごとで花束をプレゼントしたり、花はいつの時代でも、私たちの身近に在る欠かせない存在ではないでしょうか。花は、その形、色、そして香りで、私たちの感覚と情緒に語りかけてきます。そんな花の世界をテ-マにした展覧会「Flowers Forever - Blumen in Kunst und Kultur」が、ハンブルク市庁舎広場にあるブセリウス・クンストフォ-ラムにて開かれています。
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教会にニワトリさんがやって来た!「ニワトリプロジェクト」がスタート
1 November 2024 Nr.1229 文・写真 岡本 黄子
【ハンブルク発】ハンブルク日本語福音キリスト教会では、エルプガウ教会で毎週日曜日午後に礼拝などの集会を開いています。そのエルプガウ教会は、年々訪問者が減り、存続の危機にさらされていました。もっと教会の存在を知ってもらおうと、外国人のためのドイツ語コースや、コンサートなどの催し物を企画して、少しずつ地域に根付き始めています。その教会で最近始まったのが、「ニワトリプロジェクト」です!
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夏のオルガン祭で600年の歴史と伝統を聴く
6 September 2024 Nr.1225 文・写真 岡本 黄子
【ハンブルク発】ハンブルクといえば、港やエルベ川、そして倉庫街などが有名ですが、実は「オルガンの街」と呼ばれていることをご存知でしょうか。以前、シュターデの街を訪れた際(本誌1220号)に、聖コスマエ教会のパイプオルガンに出会いました。
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