ハンザ自由都市ハンブルクは、ヨーロッパ最大の港のある都市です。北海からエルベ川を50キロほど遡ったところに位置する港湾都市は9世紀初頭に建設され、1189年に開港、13世紀にハンザ同盟加盟後はその中心都市として発展してきました。
今日、ハンブルクでは年に一度「ハンブルク開港祭」(Hafen Geburstag)が開催されています。港祭りとしては世界最大のスケールを誇り、国内外から100万人の観光客を集めるといわれています。
Landungsbruuml cken の駅から
開港818年目にあたる今年は、5月11日から13日までの3日間開催されました。当日の天気はあいにく曇りでしたが、それにも関わらず会場となったLandungsbrückenの駅周辺は、連日たくさんの人で溢れていました。私の周りにも祭りの話をしている人が多く、ほとんどの市民は週末にこのお祭りに足を運んだのではないでしょうか。
海上には300隻以上もの帆船が集合し、大パレード等の催しが行われ、一方陸上では同駅周辺の道約2キロにわたって、屋台やステージが軒を連ねていました。その他にも、観覧車やアトラクション、夜は花火など、とにかく盛り沢山のプログラムでした。日本では、お祭りの屋台やアトラクションといえば子ども達が楽しむもの、という印象を受けますが、ここドイツでは大人達も楽しんでいる姿が見受けられ、私にとっては印象的なものでした。
アトラクション・観覧車
また今年はプログラムの一貫として、開港祭のパートナーである日本の横浜が招待され、「横浜フェスティバル」が開催されました。横浜港とハンブルク港は1992年以来、姉妹港の関係にあります。当日は日本食の屋台がたくさん出たほか、ステージではドイツ人と日本人による和太鼓のコンサートも開かれました。地元の日本人だけでなく、多くのドイツ人もこのステージを熱心に見ていました。ハンブルクではその後も日本週間として、日本フェスティバルや桜祭りが開催されました。
去年の夏から、交換留学生と してハンブルク大学で勉強中。日本では、東京の大学で政治学を学ぶ。学生ならではの視点で、ハンブルクのあれこれを紹介します。