11月になり、いよいよ冬のハイライトであるクリスマスマーケットが今年も始まろうとしています。それぞれの開催地で特色があり、規模が大きくても小さくても魅力があっていいですよね。いくつかの都市を巡る計画をしている人もいるのではないでしょうか。シュトゥットガルトのクリスマスマーケットは、ドレスデン、ニュルンベルクと並んで「三大クリスマスマーケット」と呼ばれるほど有名です。ですが今回はそれとは別に、中央駅から電車で約30分のところにある、ヴァイルデアシュタットで12月6(金)~8日(日)の3日間限定で開催される「中世マーケット」(Mittelaltermarkt)をご紹介します。
イベント告知のポスター
「中世マーケット」と聞いて、どんな光景を想像しますか?私はこれまでに、いくつかの中世マーケットを訪れたことがありますが、石畳の街並みに古城が背景となり、騎士やビショップ姿の人が歩いていて……まるでゲーム「ドラゴンクエスト」の世界のようだわ!とひどく感動したものでした。このようなイベントは、歴史やファンタジー好きの人に特に人気があり、出店者だけでなく来場者にも中世の衣装を着てイベントを盛り上げる人が少なくありません(私もいつかコスプレして参加してみたいと密かに思っています)。
どんな音色でしょうか。興味津々です
マーケットには、通常のクリスマスマーケットとは少し異なり、手工芸品や革製品、エッセンシャルオイル、中世にまつわる物をモチーフにしたアクセサリーや雑貨、毛皮製品や手作りの衣装など、ユニークな品々がそろいます。今年は、ステージで大道芸が行われたり、リュートやバグパイプの生演奏、薬草に関する専門家のお話などが、日替わりで行われる予定です。もちろん飲食ブースも充実しています。
毎年出店している「Drachen-Schenke」のオーナーであるChayaさんは、中世ヴァイキングの衣装でワッフルやクヴァルクボール、グリューワインを販売するそうですよ。寒空の下、白い湯気と甘い香りを漂わせて、行列のできる人気店になること間違いありませんね!
笑顔のChayaさん。心が温かくなりますね!
ところで、中世マーケットの案内の中に「ミード」(Mead)という聞き慣れない単語があったので調べてみたところ「蜂蜜酒」とのこと。一体どんな味がするのでしょうか?温めて飲むものなのか、それとも冷たいままなのか、現地で確かめるのが楽しみです。
3日間限定のイベントなので混雑が予想されますが、貴重な機会なので家族そろって訪れるつもりです。皆さんも、一緒に中世のクリスマスへタイムスリップしてみませんか?
おんせん県出身。ドイツ人の夫と二人の子どもと日独いいとこどりの暮らし。 昼間はリロケーションサポートのお仕事。趣味は夜な夜な糀作り。とある村の朝の風景をインスタグラムで発信中。
Instagram:@takako_miyabi_deutschland