#30 クリスマスが待ち遠しいわが子にヘルンフートの星
Herrnhuter Stern I6 - ca. 60cm . Papier Auswahl
33.00€/60cm
紙製の17個の四角錐と8個の三角錐から成り、中にライトを入れて飾る。このデザインは初期のもので、白は純粋さ、赤はキリストの血を表している。サイズは、13/40/60/70/80センチの5種類で、カラーバリエーションも豊富。耐久性に優れたプラスチック製があるほか、別売で専用ライトも。
ヘルンフートの星は、ザクセン州の同名都市でおよそ200年前から作られてきた。ドイツ各地のクリスマスマーケットや近所のバルコニーで見たことがあるという人も少なくないだろう。
この星の物語は、18世紀に宗教難民として東へ追われたモラヴィア人たちが、ヘルンフートに入植したことに始まる。福音派の布教活動のため、モラヴィアの宣教師たちは世界へと旅立ち、同地にあったモラヴィア教会の寄宿学校には、彼らの子どもたちが多く過ごしていた。
19世紀初頭、寄宿学校の子どもたちがクリスマス時期に両親と離れていてもさみしくないようにと作られるようになったのが、このヘルンフートの星だった。子どもたちは数学の授業で紙と金具を使ってさまざまな星を作り、各部屋に飾ったという。やがてアドヴェントの最初の日曜日に星を作ることが毎年の伝統となった。
ヘルンフートの星が世に広まったのは、1897年のこと。実業家のペーター・ヘンドリック・フェアビークが、自身の経営するヘルンフートのミッション系書店で売り出したのが始まりだった。1925年には現在と同じモデルの星を製造し、特許を取得した。東ドイツ時代には全て手作業による生産は社会主義の工業生産のイメージにそぐわないとして、国有化が解除されるという異例の事態も経験。その後は小規模ながらも経営が続けられ、年間80万個の星たちが世界中へと出荷される企業に成長した。現在、工場では工房見学やワークショップなどが開催され、多くの家族連れでにぎわっている。
ヘルンフートの星は組み立て式で、毎年使うことができる。パーツを一つずつつなぎ合わせて美しい星を組み立てていく作業は、クリスマスを待つ子どもたちにとって、きっと思い出深い場面の一つになるはずだ。わが子にヘルンフートの星を贈って、すてきなアドヴェントを迎えよう。
BRAND INFO
Herrnhuter Sterne GmbH
創業年:1897年
創業場所:ヘルンフート
創業者:ペーター・ヘンドリック・フェアビーク
www.herrnhuter-sterne.de