FIGARO japon voyage
阪急コミュニケーションズ
ISBN: 978-4-484-08703-0
ドイツといえば、がたいのいいおじさんたちがビール片手にサッカーで盛り上がって、駅やお店では駅員さんも店員さんも、みーんな無愛想で冷たくて……、でもそれだけじゃないんだよね、こんな可愛らしくて素朴な一面もあったんだよね、と思わずニッコリしてしまう一冊。バームクーヘンの穴からつぶらな瞳を覗かせた男の子のキュートな写真に思わず表紙買いしてしまうフィガロ・ジャポン・ヴォヤージュのこの夏の特別版は、ずばり「ドイツのやさしい暮らし」がテーマだ。
ベルリンでは、オーガニックコットンで服を作りながら、自分らしい心地良い生活を楽しんでいるデザイナーや、愛され続けてきたお菓子の老舗店、新鮮な土の匂いをたっぷり満喫できるマルクトの朝市などにスポット。刺激いっぱいの都会でマイペースに生きる人々がたくさん登場する。
北ドイツのビオ農場では、「育てて食べる」を実践している家族のグリーンライフを密着取材。チーズや野菜、ハムなど、自家製の食べ物が並んだ食卓を家族みんなで囲むひととき、日一日を丁寧に生きている人々の暮らしぶりは、ほのぼのとしてとっても微笑ましい。また所変わってバイエルンのアルゴイ地方では、鉄道で小さな村をめぐる。地元っ子たちに人気の郷土料理レストランやクアハウスなど、癒されたい人にぴったりのスポットを紹介。
全国各地のハイセンスなデザインホテルや、自然を満喫できる農家のホテルなどお薦めのホテル、ベルリンでホットなショッピング&ティースポット、ドイツメイドのお洒落アイテムなどの紹介も充実。ドイツの旅行ガイドブックはもう持ってる人も、ドイツ滞在歴が長くて今さらガイドブックなんて、という人も、きっと楽しめると思う。夏休みは終わってしまったけれど、これを見ながら、来年のウアラウプの予定を立ててみるっていうのもいいかも?(り)