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ドイツ人が主役のまちづくりドイツ人が主役のまちづくり
ボランティア大国を支える市民活動
松田雅央 著

学芸出版社
ISBN978-4-7615-2404-3

カヌーに乗って、岸辺のゴミを集める「清掃ツアー」、果樹のある草原の保護を目的に行われるリンゴジュース作り、「体験する動物園」を目指した動物園教室、少子化が進む中、高齢者を援助するさまざまな情報の提供…etc.、これらはすべてドイツで、自分たちの町は自分たちの手で住みやすくしていこうと、意欲的にまちづくりに取り組んでいる「市民団体」「地方自治体」「企業」による活動だ。その活動は一見、バラバラな方向に向かっているようでも、「人が主役」という点では根幹は同じ。そしてその主役たちがとても元気なのが、ドイツなのである。

本著は、カールスルーエ在住で、ドイツおよび欧州各国の環境保全やまちづくりをテーマに研究調査、公演活動などを行う著者による『環境先進国ドイツの今~緑とトラムの街カールスルーエ』の続編。自身が暮らすカールスルーエや近郊の街におけるさまざまな市民活動を紹介しながら、今日のドイツ地域社会の実情に追っている。

市民はまちづくりに関心を持ち、地方行政は環境保全の大切さを認識するものの、なかなか前に進んでいかない日本の地域社会活動とドイツのそれとの違いが見えてくるかもしれない。

日本で試行錯誤しながらまちづくりに取り組む人や団体、また日本でもドイツでも、これからまちづくりに参加したいと考えている人たちに、手に取ってもらいたい一冊である。(R)



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