ジャパンダイジェスト

ゴルフに出かけよう

暗くて寒い冬にもようやく別れを告げ、水仙やクロッカスの花の鮮やかな色が目に飛び込んでくる春がやって来ました。ゴルフ好きにとっては待ちに待ったシーズンの到来です。ゴルフなんかやったこともないという方も、ぜひドイツでゴルフを始めてみませんか?今特集では、ドイツのゴルフ事情やお薦めのゴルフ場をリポートします。春の陽気に誘われて、さあナイスショットを決めましょう。(編集部)

ドイツのゴルフ事情

1. ゴルフはハイソなスポーツ

「接待ゴルフ」という言葉があるくらい、日本のサラリーマンにとってゴルフはある意味、必須条件のようなもの。通勤電車を待つサラリーマンが素振り練習する光景や、日曜日にお父さんがゴルフに出掛けて不在なんていう日常は、日本ならではと言えるかもしれない。

一方、庶民的スポーツとしてゴルフが定着した感がある日本に比べて、ドイツでは一握りの有産階級者がやるハイソな社交としてのスポーツという感が強い。ドイツのゴルフ場をのぞいてみても、裕福そうな50歳以上の年配者が大勢を占めている。ゴルフ人口は日本の約1000万人に対し、ドイツはその5%にあたる約52万人。それでもゴルフ場数は、日本の2460に対してドイツは684(ドイツゴルフ連盟加盟、DGV)と、ゴルフを楽しむ環境はそろっている。

2. 注目の新星ゴルファー、マルティン・カイマー

マルティン・カイマー前述したように、ドイツではゴルフはかなりマイナーなスポーツ。日本では常にどこかのゴルフトーナメント大会がTV放映されているが、ドイツでは国際的な有名大会をのぞいてはスポーツ専門チャンネルでしか見ることができない。ドイツを代表するゴルフプレーヤーといえばベルンハルト・ランガーが有名だが、ここにきて彗星のごとく実力派の新人も登場した。

弱冠23歳のマルティン・カイマーは、デュッセルドルフ近郊メットマンの出身。今シーズンからドイツ人ゴルファーとして史上最年少で米国マスターズに参戦する。「ジェントルマンゴルファー」の異名をとる彼のショットに注目したい。

TV情報

USマスターズ EURO SPORTSにて
4月10日(木)~18日(金)、22時より生中継

ドイツでゴルフをやる5つの理由

1. 日照時間が長い夏場は平日でも楽しめる

朝は5時から夜は22時頃まで明るいドイツの夏なら、出勤前やアフターファイブにプレーすることも可能。ジョギングや水泳と同じような感覚で平日もゴルフが楽しめるのだ。

2. ゴルフ場が近場にある

家から車を30分ほど走らせればゴルフ場に到着する。この気軽さがあれば、足しげく通って上達するのも早いはず。

3. 一人でもプレーが可能

日本では4人揃わないとコースのラウンドを回れないが、ドイツでは平日なら、一人で回ってもOK。思いたったときにサクッとプレーできる手軽さはうれしい。

4. 会員になると安い

ドイツではゴルフ場の会員になればグリーンフィーがタダになる。会員費は決して安くないが、ゴルフを徹底的に楽しみたいという人にとってはお得感が一杯。

5. 予約なしでもプレーが可能

天気予報を気にしながら、ゴルフ場の予約を入れる日本と違って、ドイツでは予約なしでも順番待ちだけで回れるコースもある。

ドイツでゴルフを始める3ステップ

ステップ1まずは試してみよう

いきなりコースに出るのは無謀というもの。経験者に付いてドライビングレンジで腕慣らしをするのもいいが、ビギナーズコースに参加して、レッスンプロの指導を受けてみてはどうだろうか。費用も70~80ユーロとお手ごろで、用具も貸してくれる。まずはゴルフと自分の相性を確かめたい。

ステップ2ハンディキャップ証明を入手する

ゴルフをやるぞと決意を固めたら、次に必要なのがハンディキャップ証明を手にいれること。(ドイツ語ではVorgabe あるいはPlatzreife)日本ではハンディキャップはあまり厳しくチェックされることはないが、ドイツではこの証明書がないとコースを回れないところも多いので要注意!

ステップ3自分に合ったゴルフクラブを探そう

会員にならなくてもプレーはできるが、自分に合ったゴルフクラブで腕を磨くのが上達への第一歩。初心者向けのメニューを用意しているところも多いので、問い合わせてみることをお勧めする。

ミヒャエル・ギィリッツァーデュッセルドルフの名門ゴルフクラブ「廣済堂インターナショナル」のゼネラルマネージャー、ミヒャエル・ギィリッツァーさんにドイツでのゴルフの愉しみ方などを伺いました。

ドイツでは日本に比べて安くプレーできます。デュッセルドルフ地域について言えば、ゴルフ場の密度が高く、バラエティに富んでいるので、異なったコースを気軽に楽しめるのがメリットだと思います。

ドイツで生活するにあたっては、他の日本人、ドイツ人とコミュニケーションを深めたり、情報交換の場として活用されてはどうでしょうか。廣済堂ではご家族で来ていただけるよう、子ども向けのトレーニングコースなどにも力を入れており、日本の方々がくつろげるサービスを充実させています。

ここが違う、日独ゴルフ

1. キャディがいない

ドイツのゴルフ場にはキャディがいないので、ラインを読んだりコースの戦略はすべて自己責任。ピッチマーク(落下球で出来た穴)やターフ(芝)を直したり、バンカーを打った後には地ならしをするなど、ルールとマナーにはくれぐれも気をつけて。

2. 用具は自分で運搬する

ドイツでは基本的にゴルフバッグを運搬するのはプレー ヤー本人。セルフカートで運んだり、自分で担がなければ ならないので、体力をつけておく必要がある。

3. プレーは迅速に

ドイツでは、プレーは迅速に行わなければならない。プレー中のボール探しは最大3分くらいで、後続組が待っているようなら先にプレーさせてあげるのもマナーの一つ。日本のように「9番ホールが終了したら食事」というスタイルはドイツにはない。1番から18番まで通しでプレーできる。

4. ゴルファー保険がない

ボールが人に当たってケガをさせたときなどに適用される、日本のゴルファー保険のような特別な保険はドイツにはない。DGV加盟のゴルフ場の会員になると個人賠償責任保険が自動的についているので心配ないが、そうでない場合は自分が加入している保険をチェックするとともに、ケガをさせられないよう、させぬよう、細心の注意を払うべし。

5. ホールインワンはひそかに楽しむ

ホールインワンを決めると盛大におごったり、記念品を配ったりと高らかに祝われる日本。それに比べるとドイツでは、こじんまりとお祝いするのがならわしだ。

ここが違う、日独ゴルフ

一人でも楽しめるとはいえ、グループ内で切磋琢磨するのもゴルフの醍醐味。各地にある日系のサークルや大会を紹介しよう。

ハンブルク地域

イモホリ・ゴルフクラブ
1986年設立。会員は現在約60人。Golf Park Peinerhofをホームクラブに4月~10月まで月1回の定例コンペで楽しいゴルフを満喫している。初心者、夫婦での参加も大歓迎とのこと。
http://imohori1986.seesaa.net

フランクフルト地域

FJGCフランクフルト日本人ゴルフ同好会
1996年創立。Attighofをホームクラブにライン・マイン地区に居住する日本人の親睦と交流を深めている。初心者も参加可能で、プレーの中でルールやエチケットの指導をしてくれる。
http://www.newsletter.ne.jp/FJGC/

デュッセルドルフ周辺地域

デュッセルドルフ7月5日(土)「日本夏祭り」
Golfclub Mülheim an der Ruhr Raffelberg e.V.と日独産業協力推進委員会の共催でゴルフトーナメントを開催。初心者にはビギナーズコースがあり、日本の夏祭り屋台やカラオケなど家族向けのプログラムも用意されている。詳細は下記までお問い合わせを。
http://japanese.golfplatz-raffelberg.de/
Tel: 0208-5805692

ミュンヘン地域

ミュンヘン日本人ゴルフ同好会
月1回定例コンペを開催している。場所、幹事などは、その都度変わるとのことなので、日系ネットワークを活用して情報を集めるべし。

その他国外

7月19(土)・20日(日)「ユーロカップ」
ドイツ、オランダ、ベルギーなど欧州9カ国に在住する日本人ゴルファーの親睦を深めることを目的に毎年開催されているコンペ。今年の開催地はフランス・ラレー・ゴルフ場
http://www.eurocup-golf.org

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おすすめゴルフ場情報

Golf Club Gut LärchenhofGolf Club Gut Lärchenhof
ゴルフ専門誌「ゴルフマガジン」主催の2008年アワードで第2位に選ばれた。ジャック・ニクラスが設計したコースは定評あり。
http://www.gutlaerchenhof.de

Golfclub Mülheim an der Ruhr Raffelberg e.V.Golfclub Mülheim an der Ruhr Raffelberg e.V.
競馬場の中にあるユニークなゴルフ場。起伏が少なく、初心者から上級者まで楽しめる。
http://japanese.golfplatz-raffelberg.de

Golfclub Hof Trages
広く、なだらかな地形は日本人向け。クラブハウスもきれいなので女性にもおすすめ。
http://hof-trages.com

Hamburger Golf-Cub Falkenstein
1906年に作られた伝統あるゴルフ場。狭く起伏のあるフェアウエイ、速いグリーンでゴルファーの厚い支持を得ている。
http://www.hamburgergolfclub.de

ドイツから足を伸ばしてみれば
Golf de Feuscherolles
パリの南方30キロにあるセミプライベートゴルフコース。プレー後は日本式お風呂で汗を流せる。
http://www.golf-de-feucherolles.com

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